cinema staff 「萌えもemo」【第31回】

COLUMN

今回はcinema staffの6枚目のアルバム"熱源"が5月17日に発売したということで、せっかくなんでそちらについて少し書きましょうか。（書いてる今は発売日前日）
　
6枚目のフルアルバムとなると、cinema staffをずっと聴いてくれてる人にとってはもう「そろそろいっか......いや追いきれねえよ！」なんて時期かもしれないし、初めて出会った人には「6枚も出してるのか......新しい音楽探してるんですけど！」ってくらいの数でしょうか。
21歳でインディーズでデビューして気づけばもう30歳。20代は必死でしたね、周りの同世代はどかーんといっちゃって、クソゥなんて愚痴ったり、逆に消えてくバンドがいたり、僕らは割と結構間近で色々見てきた方だと思います。僕らといえば、いろんなものに反抗しながら、逆に流されたりもしながら、ほんのちょっとずつ進んできたバンドだと思います。
　
そんな中20代最後のレコーディング作品は、「水平線は夜動く」やセルフタイトル1st等初期作品でずっと一緒にやってきたエンジニアKJ氏の下、もう一度初期衝動取り戻して挑んだ作品、"熱源"。
作ってる時には感じてなかったんですが、今回のアルバムは個人的には2ndフル「望郷」を作った時の感情と似てる気がしてて。周りのバンドとは違ううちらはこうありたいと必死で背伸びして作ったアルバムで、"熱源"はそれが初期衝動的に自然に出せたアルバムなんじゃないかと感じてます。
最初のイントロから興奮してください。
そっか6枚目のアルバム、逆に名前はずっと知ってたけど聴いてなかった人たちにとったら「あら、意外と生き残ってるんだあのバンド、一回聴いてみてもいいかな」なラインまできてるのかも。
とにかく聴いてみてください。
　
最後にちょっと自分の話をすると、僕はなにかにつけて「これは嫌だやりたくない、酒は呑ませてくれ」とか、レーベルをやったりレコ屋呑み屋始めちゃったり、随分勝手な行動を沢山とってきました。メンバーやスタッフも、さすがに大概呆れてます。そんなことがあってもずっと一緒にやってくれてるのはやっぱり凄いこと。（いや本当に本当に感謝してます......）バンドって本当に絶妙なバランス、未だにつかめないバランスだけど、バンド、面白いです。30歳、これからもバンドマン、楽しみます。
とりあえず、10月14日、日比谷野音ワンマンも発表しました、バンド史上一番デカイとこ。
でもこんなもんで終わらせておけません、頑張るっす。
両親に家を買ってあげるまでは。
　
真面目なコラムになっちゃいました。次回からはまた酒場の話7割音楽3割でいこうと思います。
よろしくお願いします。