cinema staff 「萌えもemo」【第28回】

COLUMN

2016年ももう終わりがけ、今年のベスト酒場に出会いました。
前々から書いてますが、基本的に僕はグルメではありません、完全に雰囲気重視であります。暖簾が、店内の作り（コの字等）がカッコイイ、大衆酒場的なメニューが充実してる（もしくはストイックに特化したメニュー）、大将がちょっと怖い（話したら実は優しい）等それでだいたい満足しちゃう系男子です。そう、書いててわかりましたがただの酒場好きミーハーです。といってもバンドマンてこともあり地方ツアーとか多い分、地域密着型酒場との出会いも多いわけで、最近はそういう所はもう間違えようがないというか、地方のほうが大衆酒場としての見た目がわかりやすい分、95％良い酒場に出会えてます。

その中でも、圧倒的に良かったのが、秋田の"永楽食堂"。名前が"食堂"なのも良いですね。一人で入店したんですが、その時点ではいっぱいということで、空いたら電話してくれると。普段は一人で入れないとなんとなく粋じゃない気がしてもう諦めるんですが、今回は入ったときの雰囲気が良すぎてどうしても行ってみたくて待たせてもらいました。で、秋田を探索しながら待つこと一時間。空いたよ、と連絡がありまして唯一空いたカウンター席に着席。まず活気。若い人から女性、外国人、おっさんサラリーマンと、幅広い。東京だと今やおかしくない景色となってきましたが、秋田でこの感じに出会うとは。カウンターの上におばんざい、壁にはぎっしりメニューもあったり、店内も良い。そして、やはり地方へ行ったら地酒を飲みたいもの。ここはとにかく日本酒が豊富。ということで、他でちょいと飲んで来ちゃったんでいきなり利き酒3酒ってのから。壁にぎっしりあるメニューからどれを選んでも三つで800円。ありすぎなんでそこは任せてみます、秋田のお酒でオススメってので注文。若くて可愛い店員さんももうスーパーベスト。ほんのちょいとツンデレ。おっさんの絡みなんかにも全く動じないんだもの。しかも若くてバイトなのにちゃんと日本酒分かってますから。説明付きで即出してくれます。だだみ天（白子天麩羅）などつまみながら、結局利き酒二回、さらに気に入った"やまとしずく"を単独で発注。ダンディな若店長、いるだけでオーラある熟年女将さん、オペレーション含め完璧でした。

さて、興奮気味で酒場編をお送りしましたが、今回の一枚は......今回はここでも何回か紹介しております僕のレーベル"LIKE A FOOL RECORDS"からリリースしておりますDelta Sleepの来日がこれまたあまりにも最高の思い出になったのでそれについてここに記しておこうかと。10/20～、UKからDelta Sleepを呼びまして、全国一緒に5箇所ドサ回りしてきました。彼らは日本は初めて、僕もメールだけのやりとりで会うまで不安で仕方ありませんでしたが、空港で一目会った瞬間、大丈夫だと、確信しました（笑）。みんな酒飲み、僕も全然英語話せないんですがゆっくり会話してくれたり気使ってくれる最高なハッピーガイズ。到着日は時差もあるから疲れてるかと思いきや、いきなりガンガン飲み、王将へ連れてけば餃子がうまい、うまいと言い（最終的に餃子のタトゥー入れてました）、街並みも気に入り、メンバーは仲も良いからずぅっと喋ってるし。正直呼ぶ側として非常に楽でした（笑）。でも、ライブになると一転、集中力の塊、機材が限られてるにもかかわらず音作りに対してもストイック、どの会場も完璧な音、演奏力でした。音源以上のライブ、演奏はカッチリでも熱量は最高、ソーリスペクトなライブでした。

共演してくれたバンド、来てくれたお客さんにも本当に感謝しております。ありがとうございました。メンバーの迷子やら、体調崩し、声が出なくなるなど、トラブル満載でしたが、ただただ今回も結局本当に僕が一番楽しませてもらうツアーとなりました。
海外バンド招聘はまだ二度目の初心者、色々周りの人に手伝ってもらいっぱなしでしたが、ノウハウやら、わかる範囲でならガンガン教えるんで聞いてください、いつかそういうのも纏めたらいいですね。

あ、それからcinema staffは11/30にリリースしました！ニューイーピー、ベクトルイーピー！！
来年のライブも着々と決まってきております。cinema staff、腐りません！！よろしくお願いします。
今年のコラムはこれが最後かな？
メリークリスマ酒！
酔いお年を！