cinema staff 「萌えもemo」【第34回】

COLUMN

前回も書きましたが、やはり外で呑むイベントというのはまた格別お酒がおいしくなる。ということで寒くなるギリギリのタイミングで念願の「たぬきや」へ行ってまいりました。神奈川県川崎市の稲田堤駅から10分くらい歩いた多摩川の河川敷にある酒場です。海の家ならぬ、川の家。昼間から営業するこのお店、店内にはテーブル席、小上がり畳席、外にもベンチ席があり、レジで注文してその場でお会計、料理は後で持ってきてくれるシステム。控えめに言っても最高、つまりマジ卍。

一人で昼間から本読みながら酒飲んでるおじいちゃん、会話もなしにお互いひたすらニンテンドーDSをしながら酒を呑む熟年夫婦、犬の散歩がてらふらふら～とやってきたおばちゃんと常連が喋ってる感じとか、学校？部活？の帰り際に焼き鳥買ってつまみ食いしながら帰る高校生たち、それみてるだけでもうお酒が進む進む。料理もおばあちゃん一人で作ってるんですが、これがもう本当にうまいのですよ。煮込み、焼き鳥、焼きそば、無駄な凝り方はしないどストレートな定番おつまみ、これがやっぱり最高なんだなぁと改めて。お客さんも注文のタイミング気遣いながらしてるのもイイ。また大好きな酒場が出来ました。80年の歴史があるとか。まだまだ長く続いて欲しいと願うばかりです。

さて音楽話の方ですが、こちらもなかなかな歴史あるアーティスト、元Pedro The LionのDavid Bazanについて。USシアトルSSWであるDavid Bazan、一番長い期間活動（90年代中期～2006年）していたバンドがPedro The Lion。
Pedro The Lionは、Bazanのねちっこいヴォーカルと、シンプルなんだけど独特な哀愁のあるアルペジオ、これが超癖になっちゃうんです。シアトル出身ってのもあり、デスキャブ（Death Cab for Cutie）のギターヴォーカルのBenがサポートベースやってたり。3rdの"Control"ってアルバムが個人的には最高傑作かと。一曲目の"Options"はいっつも弾いちゃいます。

その後はHeadphonesってエレクトロっぽいローファイ唄モノやったり、ソロ名義で活動したり、BedheadのメンバーとかとOverseasってのとか細かいバンドは結構やってたんですが、今年になってPedro The LionでもメンバーだったTW Walshと新たに始動させたLo Tomというバンドがあって。このバンドではBazanがベースヴォーカル、これもまた節効きまくってて激渋ロックなんです。

個人的には誰でもやはりソロ名義じゃなくてバンドでやってる方が好きなんですよね。リリースはデスキャブ等で知られるBarsuk Records。
それもあってか最近Pedro The Lion復活ニュースが。日本には流石に来てくれないかなぁ。観たい。

という感じで今回の所は〆。もう（これを書いてる時点で）11月、次のコラムの時には、2018年ですか。来年はcinema staffデビュー10周年。色々やります。引き続きよろしくお願いしますね。
ではよいお年を。