cinema staff 「萌えもemo」【第67回】

COLUMN

もう5月も中盤、雨だったり暑かったり大変ですね。
さて、4月に私36歳となったのですがその誕生日祝いにといつもの飲み仲間と東京大塚へ飲みに繰り出してきました。
1軒目は"富久晴"。私の死ぬ前に食べたいもの1位のもつ焼き屋さんです。
昭和25年創業、ベストな渋コの字カウンター、老舗敷居高いでちょい緊張しつつも優しいお兄さん二人で安心、シロ、ナンコツ、レバ、お新香、にビール、焼き場を見ながら飲めるのも完璧です。まだ頼みたいのを抑え、2軒目は歩いていて外観に惚れたお店、"あら井"へ。
おしゃべりな大将一人で切り盛り、この店も歓迎してくれました。瓶ビールを頼むと珍しい瓶ビールあるからと出してくれたエビスのニューオリジンの瓶、確かに初めて見ました、いい苦味（だった気がする）の美味しいビール。メニューを見ると聞いたことのない"のれそれ"というのがあったので何かも聞かず注文、出てきたのはアナゴの稚魚でした。なるほど、好きな食感、こうなったら日本酒、とオリジナルの日本酒まで出してくれて最高でした。
初の大塚で入念に調べて行きたい店リストアップしてたけど、やはりこうゆう出会いが一番。

この日は、最低3軒は行きたいと意気込んでましたが、あら井の大将と盛り上がりすぎ、時間も深くなってしまいこの後3軒フラれるも、最後たどり着けたのは寿司屋"末廣鮨"。〆に寿司屋なんて大人になったもんですね。ここも素敵すぎる大将、つまみも寿司もうまうまでした。
知らない街へ繰り出すのは楽しい、大塚、またスグに。

今回酒場3軒も紹介してしまいましたが、音源紹介の方は、先日来日公演を終えたMike Kinsella（American Football/Owen......）と従兄弟Nate Kinsella（Birthmark/American Football......）によるプロジェクトLIES、のデビューアルバムを。
アメフトやOwenのような艶やかな美しいアルペジオギター、ねじれたバンドアンサンブル、壮大なストリングス/管楽器のアレンジや、さすがマルチプレーヤーNateの本領発揮なフィジカル感とエレクトロな要素の割合も絶妙、そしてMikeの唯一無二のメロディーと唄声、どのプロジェクトでもやはりクオリティーは半端ないです。エンジニアはMy Bloody Valentine、Nine Inch Nails、DIIV等も手掛けるSonny DiPerri。
LIESの来日ライブ自体も、toeとツーマンだったEASTではデカイ会場と照明、toeとの歴史も相まって感慨深かったし、翌日はクラブ寄りのライブハウスで低音バキバキでより自由な感じでまた違う良さでした。Mikeは相変わらず酒飲みまくってました。
アメフトも復活させてアルバム作ってさらに新しいプロジェクトもどんどんやっちゃえる才能、マジすごいです、まだまだ追っていきます。
（あ、ちなみにcinema staffの部室にての歌詞に出てくるキンセラっていうのはこのキンセラ兄弟のことです。）
最後に、cinema staffはというと7月からツアーが始まります、夏の沖縄も行っちゃうデビュー15周年ツアー、楽しみすぎます。
そちらもどうかよろしくです。

cinema staff

2003年、辻友貴（Gt）、飯田瑞規（Vo/Gt）、三島想平（Ba）で前身バンドを結成。2006年に久野洋平（Dr）が加入し、現在の編成となる。2008年、残響recordより1stミニ・アルバムをリリースし、2012年にメジャー・デビュー。オルタナティヴ、エモ、ポスト・ロックに影響を受けたセンス溢れるポップなメロディと、対照的な直情的で衝動性の強い攻撃性を持ち合わせたギター・ロック・バンドとして人気を高めている。2021年には4年ぶりのフル・アルバムをリリース。2022年10月、5年ぶりの日比谷公園大音楽堂ワンマンを実施。2023年1月にヒトリエとのスプリット・ツアー、4月には主催フェス"OOPARTS 2023"を開催した。7月よりデビュー15周年記念ツアーを行い、会場限定盤EPをリリース。野音ライヴを収めたBlu-rayも同時に発売する。

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