cinema staff 「萌えもemo」【第62回】

COLUMN

cinema staff 「萌えもemo」【第62回】

2022年08月号掲載

cinema staff

あっという間に2022年も半分が終わりました。　
ライブハウスや酒場も少しずつ戻りつつあって元気になって来たかなと思いきや、また最近は少し難しい状況が続いてますね......そんな踏ん張り時にやはり僕にとって大事なのは食事の時間。
このコラムでも何度か書いていますが僕はもつ焼きが大好き、元気がない時はもつ焼きを食べに行くという習性があります。
先日もたまたま青山の方へ行く機会があり、普段行かないエリアだったので一人ふらふらと歩いていたのですが、本当に僕好みの店が全然ないエリア笑　そんな中見つけた"焼き鳥もつ焼き青山"というお店。
中へ入ると大将がうちはコースだけど大丈夫？と。
なるほど、そんなに量食べる気持ちじゃなかったので一瞬迷いましたが、もう歩き疲れて喉カラカラだったのでイン。
メニューを見たらコースといっても煮込み、酢モツ、串焼き5本的なちょうど良さそうな感じ、そっから他も食べたければ追加するシステムでした。
カウンター＋テーブルもあるお店、ワンオペで常連さんとも話しながら手際良くまわす姿はやはりプロ、それだけでまずビールが進みます。
もつ焼きも最高の焼き加減、ビールからチューハイにチェンジ、お代わり何杯も頼んでたら濃くしようか？と言ってくれる優しい大将、いや、でもそのままでいいんです笑もつ焼きってやっぱり家じゃ基本出来ない、プロの串打ち、秘伝のタレの味ってやっぱり違うなあとしみじみ、もつ焼き屋って一人呑みに向いていると思う、良いお店でした。

さて、今回の一枚はそんな良い酒場に出会って夜道ほろ酔いで聴いてほしい音楽にしましょう。
USシカゴの男女デュオL'Altraの2002年リリース名盤2nd"In The Afternoon"。
Del ReyのEben Englishも参加、1stよりも温かく開けた印象で、寄り添う優しいピアノやストリングス、ホーン隊、ギター等美しく繊細に構築されたポストロック/スロウコアサウンドがたまりません、そして儚い男女のツインヴォーカル、沁みます。
このいわゆるスロウコア/サッドコアと呼ばれるバンド達も
2008年の来日ライブも素晴らしかったな。
いつも締め切りに追われて大変ですが、このコラムのおかげで色々思いだせてありがたいです笑
ちなみにこのアルバム、昨年ジャケも新たにリマスタリング再発、アルバム未収録曲などのレア音源4曲をボーナストラックとして収録、豪華2枚組カラーヴァイナル盤。こちらLFRにて販売中ですので是非。（宣伝）
では、皆さん元気でまたすぐに会いましょう。

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2003年、辻友貴（Gt）、飯田瑞規（Vo/Gt）、三島想平（Ba）で前身バンドを結成。2006年に久野洋平（Dr）が加入し、現在の編成となる。2008年、残響recordより1stミニ・アルバムをリリースし、2012年にメジャー・デビュー。オルタナティヴ、エモ、ポスト・ロックに影響を受けたセンス溢れるポップなメロディと、対照的な直情的で衝動性の強い攻撃性を持ち合わせたギター・ロック・バンドとして人気を高めている。2014年にZepp DiverCity(TOKYO)、2017年に日比谷野外大音楽堂にて単独公演を開催。2019年には初のベスト・アルバムを発表。2021年11月には4年ぶりのフル・アルバム『海底より愛をこめて』をリリースした。2022年10月8日に5年ぶりとなる日比谷野音ワンマン"two strike to(2) night～因縁の日比谷編～"を行う。

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