Japanese
伊津創汰
2021年02月号掲載
Interviewer:山口 智男
-では、『DREAMERS』をリリースする現在の心境を言葉にするとしたら?
今までやってきたことに加え、バンド編成のレコーディングも含め、やりたかったこと――言い換えれば、今までの自分とこれからの自分を全部詰め込むことができたので、"DREAMERS"というタイトルどおり、自分に似た境遇、心境にある人たちのところへ届けたい。そして、その人たちの歌になってくれという気持ちしかないです。
-だから、タイトルも"DREAMERS"と複数形になっているわけですね。
そうです。
-その『DREAMERS』はバンド・バージョンと、その曲を、曲によってはルーパーも使いながら弾き語りした"いちにんまえ ver."の2枚組という面白い作品になっています。
最初はバンド・アレンジの曲と弾き語りを交ぜた1枚のイメージではあったんですけど、2枚にしたほうがちゃんとそれぞれやりたいことに振り切れるというか、見せ方として、この曲はバンド・アレンジでもいいけど、弾き語りにはこういう良さもあるぜってできると思いました。しかも、それはこれまでやってきたことでもあるし、歌と声で勝負するかっこ良さもずっと追求していることだから、どっちも中途半端にしたくなかったんです。バンド・アレンジにするならこういうふうに振り切る、弾き語りにするなら、例えば「Try」はもうピアノと歌でシンプルにっていうふうに、それぞれの良さを一番際立たせた形でできるんじゃないかと思ったので、2枚組にするのは、もう譲れない感じでした。結果レーベルも"それ、いいね"と言ってくれたので、良かったです(笑)。
-収録曲は「Try」以降に書いたわりと最近の曲だそうですね。他にもいろいろな曲があると思うんですけど、今回の7曲は、どんなふうに選んだんですか?
最初に「Try」ができて、その直後に「そんなこんな」ができたんですけど、そのタイミングでアルバムを作るならと考えたとき、曲にばらつきが出ないようにひとつテーマを決めた作品にしたいと思ったんです。実はラヴ・ソングも候補として、何曲かあったんですけど、全体としては"DREAMERS"とタイトルにもあるとおり、夢や夢を追いかけることをテーマにしたいと思って、それに相応しい曲たちを選びました。曲を作っている時期がちょうどコロナで、みんなガクッと気持ちが下がっていたので、そういうリアルな気持ちもたくさん入っていると思います。
-バンド・アレンジはどんなふうに?
アレンジャーさんに"イメージはこんな感じで"と伝えながら曲を渡して、アレンジしてもらいました。『CAN YOU』でもアレンジしてもらったんですけど、そこでイメージをかなり共有できたこともあって、僕が考えていたものを超えて、どの曲も返ってきたんですよ。そのデモを軸に生バンドで録ったので、そのときの雰囲気とか、そこで思いついたアレンジとかもがっつり入れながらレコーディングしました。
-バンド・アレンジは全体的に、いわゆるフォーク・ロックのバンド・サウンドなのかなという印象がありましたが。
最近の打ち込みとか、電子音とかも好きなんですけど、自分の曲でやるならそういうのじゃないと思って、例えば斉藤和義さんとか、奥田民生さんとかをイメージしました。あとは宇多田ヒカルさんとか。自分が子供の頃、親の車で聴いていたような曲がいいなと思って、生のバンド・サウンドも含め、そういう音をイメージしながら曲を作っていたところもあるんですよ。
-今回は生のバンド・サウンドになりましたけど、例えば、「SUNNY DAY」のような曲は今風のポップなアレンジにもできそうですね。
そうですね。「少年漫画」もリズム的には、そういう選択もありだったかもしれないです。Justin Bieberとか、Ed Sheeranとかも好きなんですよ。
-将来的にそういうアレンジの曲もやってみたいという気持ちはありますか?
すごくあります。今回こういう形で作りましたけど、『DREAMERS』に対して、『LOVERS』とか(笑)。ラヴ・ソングに焦点を当てて、そういうアレンジにしてみるのもいいかなって思います。生のバンド・サウンドに対して頑ななこだわりがあるわけではないんですよ。普段、幅広くいいものはいいという考えで曲を聴いているんです。だから、打ち込みや電子音を使ってみたいと思う一方で、ガット・ギターを使って、もっと渋いほうにいってみたいという気持ちもあって(笑)。
-なるほど。ところで、曲を作るときにリズムはどれくらい意識していますか? 例えば、「SUNNY DAY」の跳ねるシャッフルのリズムはアレンジのときに考えたんですか?
いや、もとからですね。最初歌メロがあって、それに合うギターを指弾きしながら考えていたら、このリズムになりました。そういうリズミカルな曲が好きってことを、最近ライヴハウスの人に指摘されて気づいたんですけど、なんでだろうと考えて、Michael Jacksonが好きだからかなって思いましたね(笑)。ブラック・ミュージックの跳ねるドラムが好きなんですよ。あと、ルーパーを使うときギターのボディを叩いてリズムを作るので、そういうリズム的な感覚が知らず知らずのうちに身についているのかもしれないですね。
-それが歌ったときや、ギターを弾いたときに自然に滲み出てくる、と。「カラフル」の歌もちょっとラップっぽいですよね。
言葉を詰めましたからね。
-そんな歌も含め、「カラフル」は黒っぽい要素も感じられるところが面白い。
がっつりと決めてやったわけではないですけど、自然と出てきましたね。
-ところで、バンド・バージョンのみ収録の「SUNNY DAY」と、"いちにんまえ ver."のみ収録の「あまもよう」は対になっていると思いましたが。
そうです。それぞれ5曲目に入れているんですけど、『DREAMERS』は全体的に歌詞の面でまっすぐに歌い続けているので、そのへんにふわっとした曲を入れて、いったん雰囲気を変えてもいいんじゃないかと考えました。「SUNNY DAY」は散歩でもしながら、あまり深いことを考えずにリズムに乗って心地よく聴いてもらえたらいいと思います。逆に、"いちにんまえver."のほうは、しっとりと歌詞もちゃんと聴いてもらえるような「あまもよう」にしました。雨の日っていろいろ考えるじゃないですか(笑)。
-2曲共に"君"、"あなた"と一緒にいたい気持ちを歌っていますが、「SUNNY DAY」は男性の視点から、「あまもよう」は女性の視点からというところも面白いですね。
それをバンド・サウンドと弾き語り、さらに晴れと雨に分けるという。そういうちょっとした遊び心を入れたいと思って工夫とまでは言えないですけど、やってみたので、気づいてもらえたら嬉しいです。
-ライヴではアコギで弾き語りしている「Try」を、今回、"いちにんまえ ver."ではピアノの弾き語りで収録していますね。
リズムがゆったりしているので、バンド・バージョンと"いちにんまえ ver."に分けてもあまり差が出ないというか、面白味がないと思ったんですよ。それにピアノの弾き語りが合うんじゃないかとずっと考えていたこともあって、今回、アルバムを作ることになったとき、最初に"ピアノでやりたいです"って案を出しました。
-なるほど。やりたいこと、やれることがたくさんあるわけですね。
アイディアはたくさんあります。それを現実のものにしていくためにも曲を書き続けていきたいんです。
-バンド・バージョンのレコーディングはいかがでしたか?
ベーシック・トラックは全曲、一発録りです。自分もアコギを弾きながらバンドと一緒に演奏したんですよ。めちゃくちゃ楽しかったです。コロナの状況を見つつですけど、今年からバンド編成のライヴもどんどんやっていきたいと思っているんですよ。もちろん、ルーパーも使いながらソロもやります。せっかく2枚組のアルバムを出すんだから、それどおりにいろいろなバリエーションをつけながら活動していきたいですね。
LIVE INFORMATION
"伊津創汰 1stワンマンライブ『いちにんまえ』"
3月20日(土)三軒茶屋GrapeFruitMoon
OPEN 18:30 / START 19:00
全自由席 ¥3,000(D代別/整理番号入場)
詳細はこちら
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ACIDMAN
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THE YELLOW MONKEY
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LOVE PSYCHEDELICO / The fin. / 荒谷翔大 / 幽体コミュニケーションズ
MAN WITH A MISSION
THE BAWDIES
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Mega Shinnosuke / Conton Candy / トンボコープ / TOOBOE / Aooo ほか
ヒトリエ
Panorama Panama Town
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怒髪天
cinema staff / 9mm Parabellum Bullet / アルカラ / ストレイテナー ほか
Tempalay
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"SYNCHRONICITY'25"
THE ORAL CIGARETTES
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