Japanese
リアクション ザ ブッタ
2023年11月号掲載
Member:佐々木 直人(Vo/Ba) 木田 健太郎(Gt/Cho) 大野 宏二朗(Dr)
Interviewer:藤坂 綾
-間口が広がるということで、アプローチの仕方が変わりましたか?
木田:イントロとサビに行くまでの時間が短くなったり、昔だったら1サビ、2サビ、3サビまであったのを2サビまでにしたり、曲の時間を短くしようっていうのはありますね。
佐々木:今回のアルバムも4分切る曲が多いしね。
木田:昔は3分の曲とかありえなかったけどね。
佐々木:何回も聴いてもらうことを考えるのが、今の時代に合っているのかなって。
木田:今回で言うと、「泣きたくなるほど」はデモだともうひとつサビがあったんですけど、削ったんですよ。
佐々木:俺は歌詞を書いていたから"え!"って感じだったんだけど、木田がもうちょっと短くしたほうがいいのでは、と。だから、最後のサビで歌っていたことが最初のサビで歌っていたことと似ていたので、違う部分だけ残して終われば納得できると思って。しかもいい尺で終わったので、結果的に良かったです。
木田:今はいろんな人がいろんな音楽にすぐに触れられるから、聴いている人の経験値が高いと思うんです。だから、ある程度予想がついちゃうのかなと思って。その予想を裏切ったり、その予想が来る前に展開していくことがないとダメなのかなって思っているなか、ここでもう1回サビが来ちゃうとそれはもう予想されてることなんじゃないかと思ったので、予想されない終わり方を意識した結果こうなりました。
-恋愛曲多めで、この「泣きたくなるほど」もそうですが歌詞がリアルだなと思いました。
佐々木:ちゃんと自分が思っていることを歌っているからだと思います。自分で歌っていて涙が出るみたいな曲があるんですけど、それは自分自身の状況とかにシンクロしてる曲ができたときなんですよね。"自分は今何を思っているんだろう"っていうのを心の中で反復して、「泣きたくなるほど」は狭い部屋で歌っているような曲を書きたいという想いと、最初は抽象的なことを歌っていて、サビでグッと身近になる歌詞の書き方をしてみたいなという想いがあって。
-サビでパーソナルになるという感じですか?
佐々木:そう、パーソナル。ひとりに向けて、みたいなふうにしたかったんですよね。
-すごくいい関係というか、いいパートナーですよね。
佐々木:若いふたりっていう感じでもなさそうだし(笑)、それは自分の年齢だったりが出ているのかもしれないです。
-1曲ずつお話を聞きたいくらいいろんな曲がありますが、お時間もあるのでおひとりずつお気に入りの曲を教えてください。
木田:僕は「Voyager」です。すでにライヴで何回もやっていて、ライヴでやるのが楽しいし、さっき予想されない展開と言ったんですけど、この曲はストレートで昔から好きなギター・ロックのアレンジで。ギターで言うとイントロで使ったフレーズをサビでも使っていたりして、予想はされるかもしれないけど、曲が進んでいくにつれて聴こえ方とか気持ちが変わっていくっていう音楽が昔から好きなんで、それを今の時代に気にせず作ることができたかなと思います。
大野:僕は「彗星」ですね。レフティさんと共作したり、編曲していただいた曲が多いなか、この曲は3人の根本にあるもののような気がしていて。ツアー([リアクション ザ ブッタ Tour 2023 A/W "酸いも甘いも、好きも嫌いも"])に向けて今アルバムの曲を練習しているんですけど、やっていて気持ちいいし、それを一番感じるのはこの曲ですね。安心感があるし、僕らの根っこにあるような曲だと思います。
佐々木:僕は「一目惚れかき消して」かな。この鬱屈とした感情を曲にして、しかもそれが事務所の人みんなにいいって言われて、自分としてはちょっと意外なんですよ。
木田:そこ、俺めちゃめちゃ説明できる。
佐々木:じゃあお願いします。
木田:こういう鬱屈した恋愛ソングって今までもデモで上がってきたことがあったんですけど、あまり反応ないことが多くて。っていうのは主人公が男で、その主人公が好きな相手の魅力度が低いことが多かったんですよ。要するに"なんでだよ"っていうのが強くて、その相手の人が悪くなっちゃうみたいな。なんだけど、この「一目惚れかき消して」では鬱屈してるのは自分で、相手は"なんでだよ"っていう部分はあるにせよ、圧倒的に魅力的な相手なんです。魅力度が高い相手っていうこともあって、その魅力に対してジタバタしている自分っていう構図が、鬱屈しているけどある意味清々しいみたいな。そういうのが、この曲がいいって言われる理由だと思います。
佐々木:なるほど、そうですね(笑)。
木田:今回のアルバムは出てくる相手の魅力度が高いものがすごく多くて、「lowkey」はちょっと内向的な感じかと思うんですけど、ほかの曲も圧倒的に魅力的な人が多いんですよ。そこに対しての自分の立ち方というか在り方みたいなものが示せている曲が多いと思うので、聴いていて気持ちがいいです。
-魅力度が高い相手が多い歌詞になったのは意識してなんですか?
佐々木:聴いてくれる人が思い浮かべやすいといいなと思って。相手が見えるような感じっていうのは意識して書いていました。"こんなときもあったな"とか"今まさにそれだな"とか、そういうことを考えながら書いたから、より身近なというか、魅力度が高い感じになったのかもしれないです。
-リリース後は対バン・ツアー[リアクション ザ ブッタ Tour 2023 A/W "酸いも甘いも、好きも嫌いも"]も始まりますね。
佐々木:対バン・ツアーは同年代もいれば後輩もいて、最近出会ったバンドもいれば昔から一緒に闘ってきたバンドもいて、お客さんにも新鮮に感じてほしいなっていう気持ちもあるし、でも"やっぱりブッタだな"って安心して楽しめる場所ではありたいなと思っていて。だけど対バンというからにはバチッとやりたいので、楽しみにしていてほしいです。
木田:今回のアルバムでいろんな曲調の曲が増えたので、ライヴも飽きないと思います。正直これを演奏できるのかどうかドキドキしてもいるので、どうなるかを観に来てほしいですね。
大野:我々の対バン・ツアーは、出会った月日は違うけど親交があったり、曲が好きだったり、いろんな面で興味がある人たちにいつも出てもらっています。素晴らしい人たちばかりだから、その素晴らしい友達と楽しく遊んでいるところを観てほしいですね。
-そして来年はバンド史上最大のワンマン・ツアー"リアクション ザ ブッタ ONEMAN TOUR 2024"があります。
佐々木:東京で待ち構えるのが(渋谷CLUB)QUATTROということで、僕らとしてもこれもまた挑戦になるんですけど、今回のアルバムに自信を持っているし、間違いなく楽しいと思うので、遊びに来てください。
木田:(渋谷CLUB)QUATTROでやった先輩方がその先に進んでいく姿を何度も見ているので、自分もやっとそこに立つのかという想いがあります。だから、失敗はできないという気持ちもあります。挑戦であり、次へのステップであり、そういうライヴになるんじゃないかと思うので、楽しみにしていてください。
大野:バンドの岐路というか、そういうイメージがQUATTROにはあって、満員のQUATTROで重大な発表をして、そこから勢いづいて進んでいく同世代、友達、後輩のバンドを見てきて、嬉しい反面"なんで俺らはあそこに行けないんだろう"って悔しい気持ちもなくはなかったんです。だから今回QUATTROをやれるのは嬉しいし、そこを越えられるか越えられないかの瞬間を、ぜひ見届けてほしいですね。
RELEASE INFORMATION
リアクション ザ ブッタ
DIGITAL ALBUM
『酸いも甘いも、好きも嫌いも』
NOW ON SALE
[NICHION,INC.]
配信はこちら
LIVE INFO
- 2024.12.04
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION
神聖かまってちゃん
The Ravens
go!go!vanillas
リーガルリリー
PEDRO
Galileo Galilei
ASH DA HERO / POLYSICS
SIX LOUNGE
マカロニえんぴつ / SAKANAMON / ヤユヨ ほか
DYGL
NEE
点染テンセイ少女。
SUPER BEAVER
- 2024.12.05
-
シノダ(ヒトリエ)
坂本慎太郎
新しい学校のリーダーズ
Dear Chambers
フィルフリーク
終活クラブ
go!go!vanillas
キュウソネコカミ
ネクライトーキー
VOI SQUARE CAT
DeNeel
PEDRO
四星球
ハンブレッダーズ
w.o.d.
ドミコ
BIGMAMA
Nulbarich
- 2024.12.06
-
DURDN
9mm Parabellum Bullet
新しい学校のリーダーズ
reGretGirl
Maki
CENT
上白石萌音
a flood of circle
DeNeel
YONA YONA WEEKENDERS / 荒谷翔大 / muque
Ivy to Fraudulent Game
リュックと添い寝ごはん
ネクライトーキー
Aimer
Dear Chambers
小山田壮平
CVLTE
ねぐせ。
- 2024.12.07
-
Kroi
怒髪天
フィロソフィーのダンス
the shes gone
Conton Candy
シノダ(ヒトリエ)
ずっと真夜中でいいのに。
あいみょん
ザ50回転ズ
Umisaya
Helsinki Lambda Club
リアクション ザ ブッタ
ADAM at
HY
BLUE ENCOUNT
Vaundy
reGretGirl
岡崎体育
ズーカラデル
上白石萌音
a flood of circle
ポルカドットスティングレイ
ASIAN KUNG-FU GENERATION
"年末調整GIG 2024"
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
TK from 凛として時雨
ストレイテナー
THE YELLOW MONKEY
Aimer
眉村ちあき
マオ(シド)
Johnnivan
VENUS PETER
eastern youth
打首獄門同好会
SpecialThanks
クレナズム
OKAMOTO'S
ねぐせ。
"下北沢にて'24"
BUMP OF CHICKEN
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
- 2024.12.08
-
怒髪天
フィロソフィーのダンス
ザ50回転ズ
ビッケブランカ
9mm Parabellum Bullet
シノダ(ヒトリエ)
the shes gone
ずっと真夜中でいいのに。
あいみょん
リアクション ザ ブッタ
Maki
HY
Vaundy
ExWHYZ
安藤裕子
DURDN
Conton Candy
ASIAN KUNG-FU GENERATION
"年末調整GIG 2024"
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
ストレイテナー
LiVS
マオ(シド)
ネクライトーキー
OKAMOTO'S
Newspeak
Mega Shinnosuke
フレンズ
FR2PON!
DENIMS
BUMP OF CHICKEN
- 2024.12.10
-
back number
reGretGirl
PEDRO
鎌野 愛
羊文学
ザ・クロマニヨンズ×サンボマスター
リーガルリリー
PALE WAVES
- 2024.12.11
-
KALMA
back number
Hakubi
フィルフリーク
YOUR ADVISORY BOARD
LONGMAN
ART-SCHOOL
People In The Box
HERE
オレンジスパイニクラブ
the shes gone
GANGDEMIC
ずっと真夜中でいいのに。
- 2024.12.12
-
ズーカラデル
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Hakubi
reGretGirl
a flood of circle × cinema staff × The Novembers
BRADIO
VOI SQUARE CAT
GANGDEMIC
DeNeel
ずっと真夜中でいいのに。
- 2024.12.13
-
THE YELLOW MONKEY
ザ・クロマニヨンズ×kanekoayano
ASIAN KUNG-FU GENERATION
w.o.d.
終活クラブ
eastern youth
煮ル果実
the dadadadys
四星球
TOMOO
シノダ(ヒトリエ)
優里
神聖かまってちゃん
ストレイテナー
NANIMONO
TENDOUJI
- 2024.12.14
-
ズーカラデル
安藤裕子
HY
Hakubi
SUPER BEAVER / 緑黄色社会 / マカロニえんぴつ ほか
フラワーカンパニーズ
BLUE ENCOUNT
LiVS
Vaundy
GOOD ON THE REEL
Helsinki Lambda Club
eastern youth
TK from 凛として時雨
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
フィロソフィーのダンス
LiSA
あいみょん
Academic BANANA
OKAMOTO'S
私立恵比寿中学
CENT
優里
JYOCHO
UNCHAIN
ヨルシカ
ザ50回転ズ
大森靖子
Conton Candy
ヤングスキニー
Aimer
TENDOUJI
- 2024.12.15
-
NEE
ズーカラデル
安藤裕子
椎名林檎
HY
sumika / 10-FEET / Saucy Dog / ザ・クロマニヨンズ ほか
ExWHYZ
GOOD ON THE REEL
MOROHA
TK from 凛として時雨
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
Vaundy
LiVS
tacica
Helsinki Lambda Club
フィロソフィーのダンス
ザ50回転ズ
LiSA
あいみょん
伊東歌詞太郎
LACCO TOWER
WANIMA
篠塚将行×菅澤智史 (それでも世界が続くなら)
EASTOKLAB
Mellow Youth
澤田空海理
コレサワ
Ryu Matsuyama
ヨルシカ
w.o.d.
竹内アンナ
the quiet room
Aimer
リアクション ザ ブッタ
- 2024.12.16
-
アンと私
真山りか(私立恵比寿中学)
- 2024.12.17
-
NOIMAGE
PEDRO
The Novembers
YONA YONA WEEKENDERS
Charlie Puth
RELEASE INFO
- 2024.12.04
- 2024.12.05
- 2024.12.06
- 2024.12.11
- 2024.12.13
- 2024.12.18
- 2024.12.20
- 2024.12.25
- 2024.12.27
- 2024.12.28
- 2025.01.06
- 2025.01.08
- 2025.01.10
- 2025.01.14
- 2025.01.15
- 2025.01.17
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
PEDRO
Skream! 2024年11月号