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INTERVIEW

Japanese

れん

れん

Interviewer:石角 友香

-5月にはナオト・インティライミさんのフィーチャリングで「愛してた(feat.れん)」も話題になりましたね。

小学生の頃からサッカーやってたのもあって共通点があるのも知ってましたし、テレビで観ていたナオトさんとご一緒できるっていうのはすごいですよね。自分が思った以上に周りの人が"すごいね"って言ってくれるので、光栄なことだなって思います。

-サッカーで世界一周してきた人ですからね。そのことがグッとくるなって。

行動力のレベルが違いますよね。普通の人じゃできないし、コミュニケーション能力もやっぱすごい長けてるし、なんと言っても人柄が優しいですね。ああいう人が上に行くんだなって思います。僕はワンコーラス録るのみで1時間半ぐらいかかったんですけど、ナオトさんは来て、早々にふざけだしまして、まぁブースに入らないんです。全然行かなくて、もうずっと世間話してるっていう感じ。"いつ行くんだろうな"と思って。ブースに行ったら行ったで、するっと歌って"帰っていいかな"みたいな。"いやちょっとまだ歌ってもらっていいですか"って(笑)、僕がツッコんで。でも結局3回ぐらい歌って、それが完璧で、"そんなことある?"と思って。"いやすげぇな。先輩すげぇ"ってなりました。

-ところで私が拝見したイベント"Spotify Early Noise Night #15"ではひとりでライヴをやってらっしゃって。ライヴのスタイルはしばらくそれで行く感じですか?

いや、どうですかね。一応シンガー・ソングライターとしてひとりで作ってひとりでやれたら、表現力とか含めバンドがついたときに相乗効果があるかなと思っているので、まず自分をどう見せるかというか、ひとりで伝えられるかっていう修行じゃないですけど、ひとつの試練というか。まずは自分でちゃんと伝えられるようになるっていうのがひとつの課題かなって感じです。

-メロディのキャッチーさとかがあったうえでバンドでやったら、たしかにすごいことになりそうですね。

それは楽しみですね。ワンマン("れん ONEMAN LIVE TOUR 2023 -20-")はバンドでやるので。

-そしてニュー・シングルの「正論さん」。これはどんな曲なんでしょうか。

最初はラヴ・ソングだったんです。女性を"正論さん"に喩えて歌詞を書いて。型にはめるような、理想像ってあるじゃないですか? 男性はすごい年収持っててとか。

-そっちなんですか(笑)。

そうそう、そっちです(笑)。もう条件的に、"性格も優しくて、私の理想の男性になってほしい"みたいな女性って多いじゃないですか。知らず知らずにその型にはめようとしているのを"正論さん"と見立てて歌詞を書いていって恋愛の歌詞にしたんですけど、制作スタッフさんに"「正論さん」っていうタイトルがあるから、今れんが思ってる10代から見る社会への不満を形にしたら、たぶん20代で書くのよりもきっと新鮮だし、今しか書けないと思う"って言われて、"うわ、むず!"と。"「赤」以来やん、そんなん"ってなって、なかなか取り掛かれなかったんですけど、今の僕が書けるものを書こうと思って。友達とか、アーティストの友達とかでも社会の圧力で腐っちゃう人とか、理不尽で納得できないけど、妥協してやってくしかない状況に置かれてしまう人がいて、そういう人たちは社会をどう思ってるんだろう? と考えたときに、鬱憤というかヘドがめちゃくちゃ出るなと思って書いたのが「正論さん」なんです。簡潔に言うと、10代の僕が書ける社会の不満をタイトルにした、10代最後に書いた曲ですね。

-夏以降新曲も出つつ、このインタビューが記事になる頃にはツアーも終わってらっしゃると思いますが、またちょっと次のフェーズを迎えそうですね。

そうですね。まぁ僕の場合は曲ですね、やっぱアーティストは曲を出すしかないから。そのときのトレンド感は掴みつつ、自分が思っている感情を取り出して曲にできたらいいんじゃないかなと思います。

RELEASE INFORMATION

れん
NEW SINGLE
「正論さん」
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2023.7.12 ON SALE

リアルな心情をエモーショナルに歌うSNS世代のシンガー・ソングライター"れん"のニュー・デジタル・シングル。