Japanese
古坂大魔王
Interviewer:岡本 貴之
-その道があるっていうことが......。
いやぁ~、デカいですよ。その道の舗装は時間がやると思うんですけど、まず道がないと、本当に苦労するので。僕らのNO BOTTOM!(※2003年結成の音楽ユニット)のころは、まだYouTubeもなかったんですけど、イギリスとかのフラッシュ・ムービーを観た人から英語で"音源欲しいんですけど"って連絡が来て、なんとかできないかと思ってたら、渋谷の"GUHROOVY"っていうお店の人が外人と仲が良くて、ディストリビューションを知ってるからって言うんで、そこに置いてたんですよ。しかも日本では10~20枚しか売れないのに、海外だと100枚くらい売れるんですよ。でも、毎回そこに頼んでCDを送って外国で清算するっていうのがすごく大変だったので、他に売る方法ねぇかなって思っていたんです。それを今やらなくていいっていうのはデカいですよ。ただ、やっぱり例を作らないといけないですよね。
-その例として、"BIG UP!"ではKOSAKA DAIMAOU名義で3曲を配信していますね。
正直、このために書き下ろした曲って1曲しかないんですよ(※「X'masDISCO」)。他は単独ライヴで使った曲とか、もともとNO BOTTOM!で作ったやつを作り直しただけで。でも、そういうものでもいいと思うんです。日の目を見てないものが日の目を見た段階で、僕個人としては新曲ではないですけど、世の中的には新曲なんですよね。最近、今の若い子がピンク・レディーとか超詳しいんですよ。なんでかなと思ったら、テレビで懐かしの映像とかを観たときに"カッコいい! 新しい!"って思うらしいんです。それで"ピンク・レディーのあの曲いいっすよ"って自慢気に語ってくるんですよね。いやいや、俺らリアルタイムで見てるからって(笑)。でもその子たちにとっては新鮮なんですよね。なので、自分の中の新曲じゃなくて、あくまでも世の中における新曲だったらハマるかもしれないし、いろんな有名なアーティストのボツ曲とかもバンバン("BIG UP!"のような配信サービスに)流してもらえばいいんじゃないですかね。そういう意味だと自分の曲でもできるなって思ってやってみたんです。
-今回の「RAINCOAT」はライヴ映像をYouTubeで観ることができますけど、今回のリリースにあたって時代に合わせてブラッシュアップさせるとか、今の古坂さんの音楽志向に合わせて何か手を加えているんですか?
曲の志向はもう20年間ほとんど変わってないですね。今っぽくアレンジすることもできたんですけど、僕はただのデジロックが好きなんです。THE CHEMICAL BROTHERS、UNDERWORLD、THE PRODIGYとか、あの時代の。ただ、当時それをそのままやるとパクリになって嫌なので、三味線を入れたり尺八を入れたり演歌を入れたり子守唄を入れたりしていたんですね。これは僕の中では最先端だと思っていたんですけど、新しすぎるものって、ファッションとかもそうですけど、実は一周して古かったりするんですよね。ちょうど今、荻野目洋子が最先端っていうのと同じで、5年前に「ダンシングヒーロー」をやったらダサかったんですよ。でも、若くてダンスをする子があのユーロビート的な音がかっこいいって言う時代になってるんですよね。つまり、早すぎると古かったりする。僕がやってることって、音楽を作っている人たちの、さらにミックスとかマスタリングオタクが聴いてニヤッとする曲だったんですよね。「RAINCOAT」って、まったくポップじゃないんですけど、今だったらEDMも流行りが終わったし、80年代リバイバルも来てるし、日本の音が世界にいくっていうマインドのインフラもできてきたので、「X'masDISCO」のクリスマス・ソングなのに尺八が入ってくるのがいいなとか、そういう感覚でやっていて、自分の感覚が今の時代にはハマるのかなっていうのを試したかったので、音源の中身は変えてないです。ちょっとだけミックスはしたんですけど。
-THE CHEMICAL BROTHERS、UNDERWORLDの名前が出ましたけど、そもそも古坂さんの世代は歌謡曲とロックの世界もはっきり分かれていて、デジタル・ロックもまだ出てきていないですよね。YMOあたりからも影響を受けているんですか?
いや、僕はYMOを聴いたことがなかったんです。じゃあ、僕はなんでこのテクノ系の音が好きかって自分なりにひもといていくと、もともとゲームのサントラが好きだったんですよ。ゲームには興味ないんですけど、ゲームの曲が好きだったんです。ただ、そういう音楽が好きになったきっかけは、たぶん長州 力のテーマだったと思うんですよ。
-「Power Hall」ですか!?
そうです。あの作曲をしたのがP-MODELの平沢 進さんじゃないですか? ああいうピコピコ音ってなんなんだろう? って子供ながらに思ってたんです。あと、藤波辰爾の入場テーマ曲「ドラゴン・スープレックス」のイントロの"ポンッパンポポンッ"っていうところの音がすげぇ好きだったんです。あの音を聴けたのがゲームだったんですよね。だから"ナムコクラシックコレクション"とか、ゲームのサントラ盤ばっかり聴いてたんですよ。"スペースハリアー"とか、"ニンジャウォーリアーズ"とか、"アウトラン"とか、あの当時のゲーセンにあるゲームのサントラ盤があったんですよ、8ビットの。それと、プロレスのテーマ。歌詞に全然興味がなかったので、歌ですげぇことを言われてもまだ咀嚼できなかったんですよね。尾崎 豊に"I LOVE YOU"って歌われても、"あんた不良でしょ? 俺は不良じゃないからハマらないよ"とか、なんかポエムに対する照れがあって、歌詞なしを聴いてたんですよ。そうすると洋楽も耳に入ってきて、THE ART OF NOISEの「Legs」っていう、Mr.マリックのテーマを"かっこいいな、これ"って聴いたりもして。それこそ、avexの「SUPER EUROBEAT」とかを聴いたり、ハウスを聴いてみたりしたんですけど、なんかちょっとオシャレで柔らかいんですよ。でももっと俺は攻撃的な方がいいなって思っているときに、じわじわデジタル・ロックが流行ってきて、THE CHEMICAL BROTHERSがまだTHE DUST BROTHERSだったころの曲を聴いて、いわゆるブレイクビーツが好きなのかな? って自分で思ったりして。それからTHE PRODIGYがドーンと来たんです。そんなの日本で作ってる人誰もいなかったんですよ。そのころから僕もお笑いをやりたかったんですけど、お笑い芸人として人と違うことをやりたかったんですね。僕はとんねるずさんが好きなんですけど、やっぱりとんねるずさんって、他のお笑いの人と違って唯一無比じゃないですか? 歌ったり芝居したりコンサート・ツアーをやったり。そういう意味では邪道のすげぇ人が好きで。ロックじゃない、テクノでもない、デジロックっていうのにハマったんですよね。UNDERWORLD、THE CHEMICAL BROTHERS、それからDAFT PUNKにいく前にATARI TEENAGE RIOTがあってみたいな。そういうデジタル・ロックがルーツですね。
-なるほど。最初の話に遡ると、「PPAP」のアウトロのマリオみたいなピコピコ音は......。
ゲーム・ミュージックです。
-そこから時間をかけてバキバキの方にいくってすごいですね?
でも僕の中ではあのピコピコ音が、ディストーション・ギターよりも悪いんですよ。"ジャーン!"っていう音よりも"ピコッ"っていう音の方が悪い気がするんです。だって、どんな軍隊よりも宇宙人がすべてにおいて最強じゃないですか(笑)? 宇宙人のビームって"ドカーン!"じゃなくて"ピューンッ"じゃないですか。"ピューンッ"よりすごいミサイルってない気がするんですよね。最強なのは近未来の音かなって思ったんですよね。
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