Japanese
晋平太
Interviewer:岡本 貴之
-具体的には、練習ってどうやっていたんですか?
貸しスタジオに行って、ひたすらひとりでずっとUSモノのインストを流してラップしていた感じですね。バトルの大会でも絶対(そういう曲が)かかるので。クラシックと呼ばれる、インストだけでミックスしているCDが当時あって、それをかけながらひたすらラップしていました。
-そのころにはラップ、ヒップホップで生きていくんだって決めていたんですか。
生きていきたかったですね。そのころ27歳くらいで、僕は郵便配達の仕事をしていたんですけど、結構苦行だったんですよ。ガチガチ肉体を使うし、雨降ったら超寒いし。素晴らしい仕事だと思うんですけど、僕のやりたいことじゃなかったんです。やりたくないことをやってたと言えば失礼ですけど、すごくミスも多かったし、"早く終われ"としか思えなくて。僕のやりたいことは郵便配達じゃなかったし、ラッパーになりたかった、ラッパーとして生活したかったから。若いときと違って、27歳くらいでそう思うっていうのは、結構ひっ迫したものがあるというか、"ぜってぇラッパーになってやる、ラップで金を稼いでやる"っていう気持ちを強く持ってましたね。25歳くらいのころはライヴもないし、一番どん底で。それをなんとかしようと思って出たのが"UMB(ULTIMATE MC BATTLE)"で。"ぜってぇ日本一になろう"って。その時代にそういう想いが一番強かったですね。
-そこで優勝したことで自信をつけたから次に行けたんですか?
いや、自信じゃないですね、あれは。目標が達成されるという意味では、2010年の優勝って良かったと思うんです。"やってれば夢は叶うんだな"って思ったし。そうすると、そのパワーをコントロールできない自分がいて、それは"B-BOY PARK MC BATTLE"で優勝したときにも経験したことだったんですけど。2010年も日本一になって、でも、その大会に勝ったというだけで本当は日本一でもなんでもなくて。相手を負かして勝っているので、半分はヘイトにもなるんですよね。そのころはそういう物事がわかってなくて、"ひとり残らず俺に屈しろ"じゃないですけど、"俺が強いってひとり残らず認めろ"っていう変なスイッチが入っちゃって。それが2011年~2012年くらいまで入っていたのかな。そういう気持ちを持っていると、世間には受け入れられづらいので、応援してくれる人やついてきてくれる人もできる反面、反目に回っちゃう人もいて。そういう人間関係と自分のパワーとのバランスを取るのがすごく大変でしたね。そのときまでは仕事もしていたし。
-そうした経験を経て2017年に"フリースタイルダンジョン"(※フリースタイルのラップ・バトルが繰り広げられるTV番組)で史上初の全ステージ・クリアを達成しており、知名度も上がっていると思います。ご自分では変化を感じてますか?
それまでにも僕のことを知ってくれてた人もいたと思うんです。昔MCバトルでヤバかった人、今じゃ"フリースタイルダンジョン"の審査員をやっていたり、漢君(漢 a.k.a. GAMI)と揉めてごちゃごちゃになっちゃってる人、みたいな印象だったのが、今僕に会う人はとりあえず僕の新しい履歴書として"フリースタイルダンジョンで完全制覇した人"みたいな印象にフリップすることができたっていう、それだけですよね。もちろん街中で声を掛けてくださったりとか知名度が上がったりしたことは嬉しいですし、よその世界に出ていくときにみんなが説明しやすくなったんじゃないかなって。"ラップのすごい人なんだよ"っていうんじゃなくて"テレビでやってるアレ知ってる?"、"あぁ~見たことあるかもしれない!"、"それのすごい人なんだよ"って。ただ僕は変化っていうか、いろいろ経験したうえでのことだったので。たまたまその瞬間に熱量をぶつけて勝ちましたけど、僕はモンスターに向かってどうなるかっていうのは想定できるので、モンスターの方が大変なんですよ。もちろん向こうも僕が来ることはわかっていて、ある程度想定はできますけど、僕の方が集中できますよね。僕はそれを全員倒せばいいだけなんで。
-テレビだと5週にわたって放送されたわけですけど、実際には晋平太さんはずっとステージ上にいたわけですよね? 相当ヘヴィなシチュエーションだったんじゃないかと思うんですが。
疲れてはいましたけど、今思えば一瞬......あんまり覚えてないですけど。始まっちゃったら夢中ですよね。でもそれに向けてラップをやってきてるから、何時間でもぜってぇ折れねぇ、何百時間でもフリースタイルやってやる! っていう自信はあるんで。それだけっすよね。それを信じるしかないっていうか。
-個性のまったく違うモンスターたちと相対するときに、ある程度相手のことを考えて言葉を繰り出すんですか。それとも、本当にその瞬間に自分から出てくるものにすべて任せるんですか。
基本的に、相手がどういう人間でどういうふうに僕を見ているかっていうのは、僕も裏側に回って見ているんで、想定するじゃないですか? この人と自分の間にはこういうことがあったからこう攻めてくるであろう、それに対して俺はこう返せば論破できるなっていう、それくらいまでのヴィジョンは一応あるんですよ。でも、それがどういう形で来るかはわからないので、想定しているものを出すっていう感じじゃなくて、それを踏まえたうえでその場でどうなるかっていう感じですね。言われたことに対して言い返す文化なので、あのときは何分の1かくらいは"俺の絶対言いたいことを言ってやる"っていうぶつかり合いだったのかもしれないですね。だから、もちろんどういうシチュエーションになるかは想定してますけど、それは役に立たないっていうか。
-あの場では、様々な遺恨も含めてご自分の中に溜め込んでいたものも出てきたんじゃないかと思うのですが、"この言葉だけは言ってやろう"って決めていたものもあったんですか。
こういうことを言おうってよりは、"こういう自分を見せよう"っていうことですね。絶対引かないとか。自分が正しいのかどうかっていうことくらいしか準備できることはないので。僕には僕の信念があってヴィジョンがあって、正しいと思ってやっていたことがあるけど、それが人の思いどおりにはいかないじゃないですか? それが悪になったり誤解になったりすると思うんですけど、でもそれは関係ないので。誰かがそれを否定する権利はないって信じていきましたね。逆に言えば、僕も相手のことを否定する権利は一切ないですよね。相手も自分の正義だと思ってやってるので。そうやって意見がぶつかるのは本当は良くないけど、この場ではしょうがないし、ぶつかった意見をラップのスキルでどうやってねじ伏せるかっていう勝負なんですかね。
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