Japanese
やさしいひとたち。
2024年10月号掲載
Member:理幹(Vo/Pf ) なつき(Gt)
Interviewer:吉羽 さおり
J-POPを極めたい
-バンドとしてこうなりたい、みたいなヴィジョンもはっきりしてきたところはあるんですか。
理幹:すごくあります。J-POPを極めたいっていうのがあるんです。今年5月にメンバーみんなでいきものがかりさんのぴあアリーナMMでのライヴ("いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2024 〜あなたと!わたしと!みんなで!歌いまSHOW!!〜 横浜にじゅうまる公演")を観に行ったんですけど。
なつき:大ファンなので、普通にチケットを買って観に行っていて。僕は地元の青森にいたときからいきものがかりのファンクラブに入っていたくらい好きで、会員番号が2桁ってくらい初期からのファンなんですけど、意外とこのバンド界隈でJ-POPが好きですって言うと煙たがられたというか。そういうのが、僕ら2人は似ているんですよね。
理幹:僕は高校生のとき、母校が高校サッカーの選手権("第87回全国高校サッカー選手権大会")に出たんですけど、そのときの応援歌をいきものがかりがやっていて(「心の花を咲かせよう」)。当時みんな体育館に集められて、幕がバッと上がったらいきものがかりがいるっていうサプライズ・ライヴがあったんです。それが自分の人生で初めてのライヴで、ほんっとに感動で鳥肌が立ちっぱなしで。2人ともルーツにいきものがかりがあるので、自然とJ-POPを極めようってなりましたね。
-理幹さんはその高校生時代から、自分も音楽をやろうと思っていたんですか。
理幹:自分は野球部だったんですけど、野球部を終えたら歌をやりたいって思ってましたね。
-いきものがかりのライヴで衝撃の出会いがあって、そこから自分がやりたい音楽と結びついていくまではどのくらいかかった感じですか。
理幹:めちゃくちゃかかりました。このメンバーに見つけてもらったってくらい、とにかくいろんなことをやっていたので。やっぱり売れたいから、今流行っているものに寄せてみようという時期もあったり。でもそれだと自分の良さは出ないよなとか、自分の根幹にあるものをしっかりと出さないと薄っぺらいものになってしまうし、ということに気付いたのもここ2~3年なんです。やっと見つけたっていう感じでした。
-いろいろ試していくなかで余計なものが取っ払われていって、どんどん素直になっていったんでしょうね。
理幹:そうですね。自分の性格的に"お前ら付いてこいよ!"っていうタイプではないので。等身大で寄り添うような、親しみやすいものっていうのが自分の一番の強みなのかなと今は思っているところです。
-となるとバンド名に"やさしいひとたち。"と付いたのも必然ですかね(笑)。
理幹:そうですね(笑)。これは、バンド名どうしようかっていう話になったときに夢で見たんです。スタジアムみたいなでっかい会場で、自分が先頭で"やさしいひとたち。"ってプラカードを持って行進する夢を見て、"「やさしいひとたち。」で行こう!"ってなりました。
なつき:何言ってんだ? って話ですよね(笑)。他にもいろいろ候補が出たなかで、最後に"実は夢で見たこれがあるんだけど──"って並べたときに、それが一番ナチュラルだったので、じゃあもうこれで行こうと。
-理幹さんはなんでこの言葉が夢となって出てきたと解釈しますか。
理幹:すごいカッコつけた名前とか、とにかくインパクト重視で、例えば"不甲斐ない恋だった"とか──。
なつき:そんなのもあったんですよ。文章みたいなバンド名とかの流行りもあったから、一応そういう流れにも沿って案はたくさん出たんですけど、やっぱりどれもキザっぽいし。
理幹:一番嘘のない部分がたぶんこれだったので、夢にも出てきてくれたんだろうなと思ってますね。
なつき:夢で見られたらもう、僕らはなんの意見も出せないですから。一番強い。
-理幹さん自身は先程、俺に付いてこいよっていうタイプじゃないという話でしたけど、曲を書く上で大事にしていることはありますか。
理幹:まずはこのメロディが最高だって自分が思えることですね。とにかくキャッチーで美しいメロディが好きなので。キャッチーなメロディってなんだろうなというときに、次の展開が予想できたり、分かりやすいと思われても素直にそれを貫くのか、そこを避けてクセのあるものを考えるのか、みたいなことはめちゃくちゃ考えるんですけど、とにかく自分がこのメロディが一番好きだって思えるものを絶対に貫くようにしています。
-9月25日には最新シングル「星のアリカ」がリリースとなりました。こちらはどんなふうにできた曲ですか。
理幹:これはメロディ先行でしたね。メロディができて、どういう歌詞を付けるかっていう感じで作っていったんですけど、結構何パターンも歌詞を変えていて。実は最初は、星じゃなく花火の曲だったんです。
なつき:夏の花火の曲で。でも気付いたら、全然歌詞から花火がなくなっていて。
理幹:はははは(笑)。
なつき:アレンジ段階では花火のイメージだったので、花火っぽいアレンジとかも入れたりしてたんですよ。リリースした音源も1サビの前にドン! っていうドラムを入れていて、それは打ち上げ花火のイメージだったんです。それが結局花火の歌詞ではなくなったので取ろうかとなったんですけど、理幹がそれはそのまま残してほしいってことだったので。今は花火の意味合いはないですけど、効果的な音として入っていますね。
理幹:最初の花火の歌詞がどうしても納得がいかなかったんですよね。一回アレンジもしてもらった段階で聴いたときに、花火よりも星空が浮かんだんです。それはアレンジのおかげで出てきたイメージなんですけど、じゃあ星をテーマに歌詞を作ってみようってなりました。
なつき:今回に関してはそれがはまっていましたね。そもそもメロディ自体に、夏の終わりの哀愁とか切なさが滲んでいたから。上手く一つの形になったなと思いましたね。
-まさかこの曲の制作でそんなストーリーがあったとはですが。映像的で、歌のシーンや夏の終わりの風の心地を感じるラヴ・ソングになりましたが、一方で"どうか迷う日は 優しさで/目印になれたなら"というバンドの思いを感じさせるフレーズもありますね。
理幹:最近ツアーを回っていて、お客さんがどんどん増えていってるのを実感するし、それが嬉しいんですよね。ライヴに来てくれる方、応援してくれる方の顔がすごく浮かぶんです。なのでこの1年くらいは特に、ラヴ・ソングでありながらどこかリスナーのあなたに向けて、という部分は大切にするようになっていて。「星のアリカ」では、1番で"隣同士 見上げよう"と歌うんですけど、最後には"同じ空を 見ていよう"と歌っていて。遠征してライヴに来てくれる方もいますけど、遠くてなかなかライヴには来れないという人もいる。でも空は繋がっているよという意味で同じ空を見上げようと書いたり、とにかく聴いてくれる方に喜んでほしいなという思いが強くなってます。
-ライヴやSNS等でも、リスナーの方からいろんな言葉を貰う機会が増えている感じですか。
理幹:ありがたいことに、たくさんありますね。なつきとかはインスタで質問に答えたりもしているんですけど、すごいよね。
なつき:もしかしたら悪口とかも来るのかなって思ったら全然来なくて(笑)。コメントを見ていても、幅広い世代の方が聴いてくれているのを実感しますね。受験勉強のときに聴いて頑張りましたとか、曲が何かの励みになっていることも多いんだなというのは、コメントを見ても感じているところで。
理幹:そういうのもやっぱり、ライヴを始めてお客さんの顔が見えるようになったからより湧いてきたんですよね。
なつき:ライヴをやるまで、リスナーにとってこれがどういう曲になっているのか分からなかったものが、ライヴで答え合わせができたり。そういうのが見えるライヴを僕等はしているんだなということも実感できて、お客さんとの距離が近くなっているのを感じるというか。
-それによって、歌詞にも変化がありますか。
理幹:そうですね。もともと少しでも日常を彩れるような歌詞が書けたらいいなとかは思っていましたけど、それがより強くなった感じです。
-このシングル「星のアリカ」を引っ提げて、11月10日から"ONE MAN TOUR 2024-2025『優しい星を繋げて』"がスタートします。ツアー・ファイナルは来年2025年6月のKT Zepp Yokohamaですが、バンドとしてより大きな一歩を踏み出していくツアーになりそうですね。
理幹:この曲をみんなで一緒に育てながらやっていきたいですね。
-ちなみに2022年5月にライヴをスタートしてから結構な回数のツアーを回ってきていますが、全部ワンマンですよね。
なつき:全部ワンマンなんです。僕等、友達のバンドがいなくて。これを期に募集したいくらいなんですけど(笑)、ツーマン・ライヴとかも数えるくらいしかやったことがないし、対バンもイベントで3回くらいしか出ていなくて、ツアーはワンマンでしかやったことがないんです。どこまで孤独でいけるかっていうのが裏テーマみたいになってますけど、本当は和気藹々と、このバンドと仲いいぜっていろいろと回れたらいいんでしょうけどね。いかんせん奥手の人間が在籍してるバンドですので。ただ、この先はどうなっていくか分からないので、楽しみなところでもあります。
RELEASE INFORMATION
やさしいひとたち。
NEW SINGLE
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