Japanese
荒巻勇仁
2024年08月号掲載
Interviewer:石角 友香
"みんなの荒巻勇仁"になりたいですね
-順番を追って聴いていくことで理解が深まります。コンスタントにシングルをリリースされるなか、今年の夏は「青春を」という新曲が出ますね。この「青春を」の"を"がすごい気になったんですが(笑)。
聴き手に委ねるというかあえて余白を作ってあげる、"青春"って言い切るんじゃなくて"青春を"って言ってあげることで、どういうふうに捉えてもらえるか人によって全然違うと思うので。青春を楽しもうなのか思い出そうなのか、聴く人とか立場によっても変わってくると思うから、そういうのすごい好きでこういう表現は意図的によくに使います。
-何を書こうっていうところから始まりました?
これは盲目的な恋を描きたいっていうところから始まっていて、そもそも"HeartBuds×エモきゅん"っていう企画のテーマ・ソングとして書き下ろすことが決まってたので(※SoftBank SELECTIONのハート型イヤホンのSNS用テーマ・ソングとしてTikTokで公開されているショート・ドラマ内で使用)、高校生の恋愛をイメージしながら作っていったんですけど、ストレートな言葉で好意を表現することをあんまりやってこなかったというか、あえて避けてきた部分があるので、今回は"あのね、恋をしたんだって"から始めちゃうっていう、自分としては挑戦的な曲になったなと感じてます。
-恋の渦中を描くというのもあったとして、曲のほうはどういう発想から?
具体的には、TikTokで使われるっていうこともあってBPMをちょっと速めにしようとは思いました。自分にとってジャンル面でも挑戦的な曲になってるので、これを受け入れてもらえるのかなとか、これまでの曲と並べたときにちょっと違和感あるんじゃないかとか心配はしてたんですけど、自分の歌声で歌えばどんな曲でも自分の曲になる、一貫性があると気づいたというか、これからジャンルの幅を広げていけるなという新たな発見にも繋がった曲でもありますね。
-オルタナティヴR&Bにもある感じの、速めの8ビートでシンセが入ってるいいアレンジで。
そうですね。これまでの曲のリファレンスは日本のアーティストが結構多かったんですけど、今回は洋楽アーティストをリファレンスにしたり、音像を若干そっちに寄せてアレンジしてもらったところもあるので、今後はよりいろいろな楽曲に挑戦していけそうだなって感じています。
-アレンジするときは、どういうところから発想してもらったりしましたか?
普段アレンジしていただくときはワンコーラス、トラックを作ってもらって、そこに歌を乗せるとかもわりとあるんです。そのトラックが作ってるブレイクのタイミングだったり、エフェクトの鳥の声だったりに引っ張られて歌詞が出てくることもあるので、今回もすごく楽しく作れましたね。
-荒巻さん自身、DAWで隅から隅まで自分でやりたいっていう展望はあるんですか?
最近すごいあって、パソコンを買い直してモニター・スピーカー買って、トラックメイクにハマってますね。ゆくゆくは自分で全部できるのが理想なので、今ちょっと勉強中です。
-荒巻さんの作品ってJ-POP的な聴きやすい良さと、そこに乗る言葉のいい違和感みたいなものが特徴だと思うので、そこが加速するかもしれないですね。
そうですね。トラックでもそういう部分が出せたらいいなと思いますし、「天才になれなかったので」はワンコーラスのデモをDAW上で自分で組み立てて、それをアレンジャーさんに投げて整えてもらうという曲の作り方だったので、そういうのをもっと増やしていきたいですね。
-さらに9月には新曲もリリースされますが、どういう曲になっていますか?
今度は叶わなかった恋の曲なので、「青春を」とは真反対というか。恋の始まりと終わりをだいたい同時期ぐらいに作っていたので、それはそれですごい楽しかったというか、やっぱ失恋を描くときのほうが間接的な表現がしやすいんですよね。ポジティヴな気持ちとか、めちゃくちゃこの人のこと好きだなって思う気持ちより、あったものがなくなるとか別れのつらさのほうがどうしたってグッときちゃうところが僕はあって。だから次の曲は、本当に楽しくできたというのはちょっと違うかもしれないですけど(笑)、スラスラ作れた曲で、自分の頭の中にある恋愛観がわりと反映されてるんじゃないかなと思います。
-「青春を」のような曲のほうが難しい?
めっちゃ難しかったです。悲しいとかつらいみたいな曲のほうが得意なんだなと(笑)。
-シーズン・ソングもあまり好きじゃないですか?
わりとシーズン・ソング書くのも避けてるところがあって(笑)。もちろん毎年聴きたくなるっていう強みはあると思うんですけど、僕は自分で作った曲を平等に愛してるので、全部ライヴで歌ってあげたい気持ちになったときに、夏のライヴで冬の曲を歌うのはどうかなとか思っちゃって。だから今回の楽曲も、確かに爽やかな青春だけど夏っぽくなりすぎないようにはちょっと意識して作りましたね。
-シーズン・ソングの定義が荒巻さんの頭にあるからこそ、そう思うんでしょうね。
そうですね。アーティスト性を殺さないように、自分の個性をなくさないようにするにはっていうところでめちゃくちゃ悩んでるんで、もちろん大ヒットしたいし全然"紅白(NHK紅白歌合戦)"出る気満々でいるんですけど、ちゃんと荒巻勇仁ってアーティスト像を保ったままそこに行きたいと思ってるので、そこはストレートな曲を作るときに葛藤する部分というか、難しいところですね。
-たしかに。さらにこの夏は映画"ブルーピリオド"の劇中歌(「憧憬画feat. 荒巻勇仁」)にも起用されたそうですね。
トラックとアレンジはYaffleさんで、僕は作詞と作曲を担当しました。
-Yaffleさんのアレンジが加わることは新しい経験だったんじゃないですか?
めちゃくちゃ面白かったですね。本当に音楽好きな人! でした(笑)。すごく刺激的で緊張感がすごかったです。
-どんなタイプの曲と言えそうですか?
結構これまでの荒巻勇仁の楽曲と親和性は高いなと思っていて。構成がちょっと面白い曲になっていて、歌ってることは「天才になれなかったので」に近いし、歌ってて自分でもグッとくる曲ですね。
-「青春を」とともに今年の夏、荒巻勇仁というアーティストの理解が深まりそうですね。
そうですね。恋愛面でもそうだし、思想というか、普段どういうことを考えているのかっていうのをすごく曝け出してる2曲になってるので恥ずかしいですね(笑)、内面を見られるようで。
-現実的に単曲が続いていくと近いうちにアルバムのリリースもあったりするのかな? と。
今のところまだ予定はないです(笑)。
-(笑)現代のアーティストが悩むところですね。既発曲が大半のアルバムってアルバムとしてどうなの? みたいなことは常にありますからね。
すごい感じます。これまでリリースした楽曲でも、あえてアルバムに入れなかった曲もあったりして。僕も誰かのアルバムを聴くときに"あ、これ聴いたことあるやつじゃん"って思っちゃうので、できることなら全部新曲ぐらいのものを作れたらいいなと思ってるんですけど、何より今はアルバムをちゃんと聴いてくれるファンを増やしたいので、アルバムを出すよりかはシングルをもっといっぱい出したいなっていう感覚ですね。
-最後に、荒巻さんはこの時代にどういう存在でいたいか? 大きな目標があれば聞かせてください。
洋楽も好きで聴きますけど、J-POPだから表現できること、何を歌ってるかってすごい大事だなと思うんです。広く人の心を刺して動かしていけるような、超具体的に言うとSpotifyのJ-POPチャートで常にトップ10に入っていられるようなアーティストになりたいと思ってます。そこに行くには本当に磨いていくしかないなっていう感じではあるんですけど、"みんなの荒巻勇仁"になりたいですね。
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