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INTERVIEW

Japanese

Opus Inn

Opus Inn

Member:堀内 美潮(Vo/Syn/Prog)

Interviewer:岡本 貴之

-なるほど。ギターに関しては堀内さんから永田さんに"こんなギターを入れてほしい"とか話すんですか?

いや、ギターのフレーズは全部任せてますね。正直、ギターが入ってなくても成立する音楽だとは思うんですけど、僕も永田もギター・ロックが好きということもあって入れてます。

-ライヴはどんな編成でやってるんでしょうか。

ライヴは、4人編成でやっていて、ベースとキーボードがサポートが入って同期プラス生演奏でやってます。

-個人的には「Shelter」という曲が好きなんですけど、この曲のベースは生ですか?

これは生ベースですね。曲によって生で入れているものと打ち込みがあるんですけど、この曲は生ベースのニュアンスがほしかったので。フラットな感じがほしいときは打ち込みで入れる感じです。

-「Grand Illusion」を聴くと、冒頭の歌詞に"confusion"と出てくるように、文字どおり混沌としたドリーミー・ポップ的な音像が感じられますけど、こういう音作りはどこから影響を受けているんでしょう?

10CCとかPINK FLOYDとかが好きで、そのあたりの影響があるんじゃないかなと思います。あとは、当時BEACH HOUSEとかTAME IMPALAなどが好きだったので、その影響も出ているのかと思いますね。

-じゃあ本当に、狙って作ったというよりは影響を受けた音楽が曲ごとに出ている感じなんですね。その割にバラバラな印象はないというか、ちゃんとまとまった作品になっている気がします。

本当ですか? ありがとうございます。BPMもたまたま全曲だいたい同じなので、それもあるかもしれないですね。

-「Few (feat. Narumi)」には女性ヴォーカリストがフィーチャーされていますね。

英語の発音が良くて、且つR&Bを歌える人を探していて。記憶を辿っていくと、昔自分が習っていた英語教室の子で、歌がめっちゃうまくてイギリスとかに留学していて発音もめっちゃきれいな人がいて。その人に連絡を取ってみたらやりたいと言ってくれたんです。今後はこういうフィーチャーリングをメインでやっていきたい気持ちもあります。自分で歌いたいというよりは、作る側にいきたいので。

-2017年はSuchmos、PAELLAS、D.A.N.、Nulbarichをはじめ、クラブ・ミュージック要素とソウルフルな生音を融合させた音楽が高い支持を集めました。Opus Innの音楽もそうした音楽が好きなリスナーから受け入れる要素を多分に持っているのではないかと思うのですが、ご自分たちではOpus Innの音楽をどう分析してますか?

もちろん、いろんな人に聴いてもらいたいんですけど、バンド的に見られるよりは、説明できない感じになりたいんです。あまりこれまでになかったユニットというか、プロジェクトでいたいんですよね。バンドとプロジェクトの間というか、そこで多くの人に聴いてもらいたいです。

-例えば、全編ヴォーカリストをフィーチャーして曲を作る可能性もある?

それをやってもいいんですけど、自分の思う歌のニュアンスが違ったりするので、自分で歌うのが一番早くはなるんですよね。ただ、他のヴォーカリストの良さが出た曲になっていったらなって思います。

-EPのここをより聴いてほしい、という部分はありますか?

MVも作った「Grand Illusion」は、自分らの顔みたいな曲なので、それを聴いたうえで他の曲も聴いてほしいです。この曲からどういう幅を広げていくのかを知ってもらうと嬉しいですね。

-今作は"BIG UP!"から配信もされています。Opus Innは将来的に海外での活動を視野に入れているという意味で、こうした世界へと繋がる配信代行サービスをどう感じていますか?

もともと自分たちで配信できるサービスを探していたんですけど、あまり知らなくて。でも今回"BIG UP!"のサービスを知って、これを使ってできるだけいろんなところに広げていくことができたらなって思いますね。インディペンデントな活動をしたうえで、自分たちだけでできることは限られていますし、こういう代行サービスがあることは嬉しいです。自主制作をしているアーティストには最高のサービスだと思います。

-Opus Innは今後、どんな活動をしていきますか?

今、次のEPを制作中なんですけど、どんどんリリースをしていきたいですね。曲が集まったらアルバムを出して、ライヴでは生ドラムを入れて完全再現という形にしたいです。そこでどう見られるかも楽しみですけど、とにかく今は曲を制作をしてどんどん出していきたいと思ってます。