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Skream!×MUSE音楽院企画"ロック女子座談会"

2013年11月号掲載

Skream!×MUSE音楽院企画"ロック女子座談会"

永原:私の場合は、今思えばそれについて両親と話したことがなくて。全然不仲とかじゃないんですけど、"わたしバンドやろうと思ってるんだよね"って言った記憶がなくて。反対された記憶もなければやってみなよって言われた記憶もないんです。だから、いつからこういう風になったのかなっていうのは思い出せないんですけど、両親もわりとフリーな感じの仕事をしてる人間だったりとか、母が昔にフォーク・デュオみたいな感じのミュージシャンだったりしたので、あんまり違和感を持たれなかったし、子供の進路について話し合うみたいな場面もあんまりなかったんですよね。だから反対もされてませんし、応援してるよって感じの会話もしたことないですね。わりと自然にフェード・インみたいな感じできました。

松木:私も真夏ちゃんと同じ感じ。参考にならないかもしれないんですけど、特に報告した記憶っていうのもないし、メジャー・デビューが決まったときに、"メジャー・デビューが決まったよ"って報告したときも普通に"ふーん"みたいな感じで。よかったねとかいうのも全然なくって、わりと普通の感じ。でも、うちの両親はわりと普通の人で、親戚も8割公務員みたいな感じなので、音楽でプロになるってことに関してはあまり現実味を持って考えてる人たちではなかったかな。だからなんかこっちも"いちいち言うのもな"っていう感じで勝手にやってて、別に反対されてるわけでもないし、っていう感じですね。

まり:へー。(質問した子にむかって)でも反対されるよね?

質問者:ものすごく反対されていて、今ちょっと不仲です。

まり:でもそれ結構普通な気がする、"食っていけるわけないでしょ!"って言って揉めてさ。だからみんなの家は自然に受け入れてもらえるってすごい恵まれてるかも。

永原:なんか今軽く思い出したんですけど、私若い頃、朝まで遊んで全然家に帰らなかったんですよ。自分ではそういうつもりなかったんですけど。

Sachiko:あー、クラブね。

永原:そうそう(笑)。全然帰んなかったし、学校も行かなかったし。その頃Twitterもないしmixiもなかったから、"今娘がどこにいて何をしてるのか分からない"っていう状態が1年以上続いて。

Sachiko:1年も?

永原:うん。今思えば親は超疲れたと思うんです。そんな疲れた状態でよく育ててくれたなって思うんですけど、そういう状態の中で、バンドをやるって言ってくれたのがむしろ救いだったと思うんですよね。ひとつホームみたいなものができると、集う仲間が出来るし。ここにいるんじゃないかとか、この仲間がいるなら大丈夫だっていうことが両親からすると、すごい助けで救いだったんだと思います。

まり:なるほど。

永原:うん。それで何も言わなかったのかな?って感じですね。

松木:そもそも親に言わないっていうのも手ですよね。別にいちいち許可はとらなくても(笑)。

永原:ご両親からはなんでだめって言われてるんですか?

質問者:親の職業柄ですかね。公務員の家系なのでお堅い感じで、"収入の安定こそが大事だ"っていう考え方なので。私はちょっとそのレールは踏みたくないなって思ってて。

まり:でもたぶんあと何年か意地でやってれば認めてくれると思う。うちの場合、親はやっぱりさ、反対するけどなんだかんだ応援したくて。親と対立してても、"こういう曲作った"とか、"これを今度デモCDだけど売るんだ"とか、結果は報告してったらいいかな。聞かせてくと、軽い気持ちじゃないんだなってだんだん分かってもらえると思う。

Sachiko:あー、行動はちゃんと示した方がいいですね。口で"音楽やって生きたいんだ"って言われても、反対されるに決まってるけど、"バンド組んだんだ"とか"こういうオーディション受けてみたんだ"って進んでいって、"こういう賞もらったんだ"っていうのを示していけば親だってちゃんと分かってくれると思います。

まり:うん、それは本当に思う。

永原:あと、音楽の力を借りて、お母さんをテーマにした曲を作ったらどうですか?それでお母さんが感動して泣いちゃったら、反対できないと思うんですよ。

Sachiko:それお勧めです。曲作ってうちの親泣いた。

松木:あ、ひとつ思い出したんですけど、うちは親戚とかが、わりと応援してくれて、親戚の方が親よりも"いい"みたいなことを言ってくれて。

永原:あー親戚から攻めてくみたいな(笑)。

Sachiko:周りからね(笑)。

松木:それで、"いいのかしら?"みたいな感じで、親もちょっと認めた、みたいなとこはあるみたいですね。

Sachiko:そうですね。絶対まわりの目気にしてますよね(笑)。

永原:絶対気にしてる(笑)。

Sachiko:気にしてるよね。周りからだよ、周りから(笑)。

一同:うんうん。

まり:本当頑張って下さい。親には協力してもらった方がいいから、なんとかうまく丸め込みましょう(笑)。

質問者:ありがとうございました。

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