Japanese
【Skream!×MUSE音楽院特別企画】 アーティストSPECIAL講義
2015年05月号掲載
川さん(PAN) 島康雄(四星球) 大澤敦史(打首獄門同好会) 豊島"ペリー来航"渉(バックドロップシンデレラ)
ロックに特化した音楽媒体"Skream!"が、各方面で活躍する音楽業界のプロを育成する"MUSE音楽院"とタッグを組み定期開催する、Skream!×MUSE音楽院公開講座。4月16日開催の本講座では、近年盛り上がりを増すライヴ・シーンの中でも異彩を放つ4組から、それぞれバンドをリードする4人のフロントマンが講師として顔を揃えた。自己紹介ならぬお互いの"他己紹介"から始まり、バンドの歴史や各々のプレイ・スタイル、オススメするライヴ・バンドなど、盛りだくさんの内容が各々の口から語られた本公演は、Ustreamにてフル尺の動画を公開中。また、こちらの特集ページでは、講座のテーマでもある"観る人の心を掴むパフォーマンスをする"ためのアドバイスとして、本編終盤のあたたまった空気の中で語られた内容を抜粋した。テンポの良い会話の掛け合いを、映像と文章、合わせてお楽しみいただきたい。
-バンドマンやアーティスト志望者に向けて、テーマでもある"観る人の心を掴む"パフォーマンスをするためのアドバイスをお願いします。

川さん:こんなライヴがしたい、とかあるのかな?"バンドとしてこういこう!"みたいな。
北島:僕は、ちょっとずれますけど、フェスがむちゃくちゃ増えたじゃないですか。おのずと呼んでもらう回数も増えるじゃないですか。フェスに出始めたころって、芸人さんでいうと1発芸をボンボンやる、ショート・コントをボンボンやるっていうようなライヴだったんです、僕らのライヴって。1個のネタ、1個の曲みたいな。でも僕はライヴにストーリーがほしい方なんですよ。最近心掛けてるのが、フェスでも1本のネタを見てもらったようなというか。
川さん:"流れ"な。
北島:流れがある。昔だったら曲乱発、ネタ乱発で"面白かったバンド"って印象づけて帰りたいっていう思いがあったけど、そうじゃなくて例えばRADIO CRAZYって大阪のフェスに出させてもらったときは"2014年の目標はラジオで番組を持つ!"って貼ってしまって、それを想定して"リスナーのみなさんからお手紙来ています"みたいな設定で、持ち時間30分の中でやったりとか。MONSTER baSHってとこで去年、野外なんですけど大トリやらせてもらったんですよ。それも"大トリ"っていう1個のネタをやりたくって。ストーリーがあるやつをワンマンとか2マンでできるのは当たり前じゃないですか。それをフェスとかサーキットとかどんな中でも、テーマに沿ったストーリーがあるやつをやりたいなって、最近思ってます。
大澤:分かる!そうなると、ライヴに対するMCの重要度ってだんだん上がってきますよね。曲と曲の接着剤というか。MCで次の曲がこういうストーリーで始まるんだって流れの作り方とか。オムニバス形式じゃなくて、1個の作品の中でっていう。
北島:そうなんですよ!オムニバス形式ってめっちゃ簡単なんですよね。30分だったらフェスとかサーキットって出入りするお客さんがいるじゃないですか。例えば今観てもらいたいのって、頭でやることがあとでやることのフリであって、ケツのオチが見てもらえないって怖さがあるんですけど、オチまで見せる自信が付いてきてるから"やろうかな"ってなってるんですよ。
大澤:続きが気になるようなね。
北島:そうそう、いったん足止めたらこれ以上動かさせないぞっていう。
大澤:それ大事ですね。フェスとかサーキットの感想で、"途中で移動する予定だったけど、最後まで見ちゃった"っていうのすっごい嬉しいですよね!
豊島:それ1番ですね。
大澤:"心を掴むパフォーマンス"って、俺が思うに......。あれですね、俺たちはステージと客席の間に線があるとしたら客席側には行かない。
北島:あぁ、決めてる人いますよね。
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