Japanese
PAN / オメでたい頭でなにより
Skream! マガジン 2017年08月号掲載
2017.06.13 @下北沢LIVEHOLIC
Writer 吉羽 さおり
オメでたい頭でなによりとPANという、超陽性のエンターテイメントで魅せる組み合わせとなった、Vol.5。1番手を務めたのはオメでたい頭でなによりだが、赤飯(Vo)がスタート前から"赤飯のオールナイト・開場"という某ラジオ番組のDJスタイルで、開演までの時間をも盛り上げる徹底ぶり。"ライブに足を運んでくれる人たちが一人でも多く「楽しく、幸せに騒げる、底抜けに自由でオメでたいバンド」をコンセプトに活動中"と自らバイオグラフィで謳っているとおりに、徹頭徹尾、楽しんでもらおうというパワーに満ち溢れている。フロアの熱気が上昇していくなか、アントニオ猪木の「炎のファイター」を入場SEに5人が登場し、1曲目「ふわっふー」でテンション高くオメでたのライヴをスタートした。"日本一、オメでたいライヴをやるぜ"という赤飯の声とともに、「あられ雛DANCE!!」で、観客を右に左にと大きく動かす。ヘヴィなアンサンブルを轟かせながらも、ダンサブルでポップなノリがある曲で、"節句!"のコールも一体感がバッチリ。そしてジャンプで揺らしたフロアを、今度は、ウォール・オブ・デスに変える「wosushi~ウォールオブ寿司~」。赤飯が"LIVEHOLIC、2周年を迎え脂が乗ってきてます。それを寿司に変えていきたい。お前ら、お寿司になる準備はできてるか!"と啖呵を切ると、フロアをネタとシャリとに分けてのオメでた流ウォール・オブ・デスを起こし、回転寿司(サークル)も巻き起こす。言葉にすると激しそうな感じだが、"幸せに騒げる"というバンドの信条が観客に浸透していて、気軽に参加できる塩梅だ。
後半には、7月7日リリースの1stミニ・アルバム『○』からも、「海老振り屋」と「えんがちょ!」が披露された。「海老振り屋」は、ぐるぐるとタオルを振って会場を一体化する湘南乃風のライヴの光景をイメージして作られた曲だという。その狙いどおりのシーンを作り出し、初披露となった「えんがちょ!」ではステージ上もフロアも一斉にヘッドバンギング。新作も、ライヴで遊べる即効性がすこぶる高い。いいノリを掴んだところで、さらにブレイクダウンで"だるまさんがころんだ"をする「ダルマさんは転ばないっ」から、「生霊の盆踊り」、「あれこれそれどれ」と連発していく。ラウドで、テクニカルなアンサンブルでがっちりとサウンドを聴かせるバンドでいて、生み出される空間は多幸感にも満ちている。そのライヴを締めくくるのが、会場をピース・サインで埋める、自らのバンド名を冠しポリシーを詰め込んだ「オメでたい頭でなにより」。"これが俺の守りたい場所だ"と叫ぶ歌に、たくさんの思いが凝縮されたステージとなった。
"いけるのか下北、やれるのか下北、LIVEHOLIC 2周年、お祭りしようか"という川さん(Vo)の煽りから、「今日だけ祭り」で景気良くスタートしたのはフロム大阪の4ピース、PAN。結成20年を超えたPANだが、百戦錬磨とはこのことかというのを、身をもって体験するのが彼らのライヴだ。キレのいい、瞬時にして血が騒ぐアッパーなビートと明るいロック・チューン、親近感しかないユーモラスで熱い歌、そしてベタな笑いでありつつツボをしっかりと押さえた心を掴むMC、どこから切っても旨味のあるライヴなうえ、初っ端から名物の"パン投げ"も披露。メロンパンから食パンまでが飛び交って、フロアの興奮と笑いは右肩上がりだ。"どう? 1曲目からパン渡されて"という川さんの言葉にも、観客はノリ良く歓声を返す。邪魔ではあると思うが、まったくおかまいなしで「Z好調」へ、そしてJA全農たまごとのコラボが実現した「たまごのうた」では観客みんなでサビのカルシウムの"C"のポーズをしたり、「オリジナル」では曲中のコールで対バンであるオメでたい頭でなによりを即興的に盛り込んだりと、テンション高く会場の熱気を指揮する。現在、7thフル・アルバム『PANJOY!!』の全国ツアー中でもあり、そのツアーでのいい熱気やノリも引き連れてステージに立っているPAN。新旧のキラー・チューンで織り成されたセットリストは、1ミリも緩みなく、豪快にして爽快だ。
"真っ白なお米食べたい"と歌う「こめかみ」の、美しくメロウなメンバーのハーモニーに割って入るように、"セイセイセイ!"とオメでたい頭でなによりの赤飯が舞台袖から登場。"飯"と聞いて黙っていられないこの男とともに、この日だけのスペシャルな"真っ赤なお米食べたい"バージョンでの「こめかみ」コラボも行われた。赤飯のシャウトがPANのエネルギッシュで引き締まったアンサンブルとともに昇天したところで、後半戦はさらにスピードを上げていく。「直感ベイベー」、「天国ミュージック」と連投し、"おおきに!"の言葉から、さらに「今夜はバーベキュー」、そして「ギョウザ食べチャイナ」と観客のステップを止めることなく踊らせる。"また来るから、ライヴハウス、長く続けてほしい。バンドは、ライヴハウスがあるから続けていけるんだ"と、2周年を迎えたLIVEHOLICへあたたかな言葉を贈って、4人の汗と観客の声をハコにしっかりと染み込ませていくステージとなった。
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