Japanese
四星球
2015年08月号掲載
メンバー:北島 康雄(シンガー) U太(Ba) まさやん(Gt) モリス(Dr)
インタビュアー:天野 史彬
この"笑い"の奥にあるもの、それは純然たる音楽への自信と信頼なのではないか――今回、初めて四星球の4人に取材して、そう思った。"コミックバンド"を自称する彼らの過剰なほどにネタ満載の作品やパフォーマンスに触れたとき、しかし最後に残っているのは、その切ないメロディや印象的な歌詞のワン・フレーズだったりする。地元・四国の大型フェス"MONSTER baSH"への想いを詰め込んだ最新シングル『MOONSTAR daSH』を聴いてもそうだ。音楽でしか伝えられないものがそこにはある。結成から13年、彼らの胸の内にあるパンク・スピリットについて、パンツ一丁で語ってもらった(※精神的な意味で)。
-シングル『MOONSTAR daSH』は、すごく皮のむけているシングルですよね。四星球の"今まで"、"今"、そして"これから"が刻み込まれた作品だと思ったんですけど、まず、表題曲の「MOONSTAR daSH」は、去年、四国の大型フェス"MONSTER baSH 2014"の大トリを務めた経験から生まれた曲なんですよね? 去年のモンバスは、四星球にとってどんな経験でしたか?
北島:そうですねぇ......話せば長くなりますけど、課せられた感じはありましたね。去年までの6~7年っていうフリがあって、遂に話がきたっていう感じだったんですよね(※四星球は2008年に初めてモンバスに出演、以後毎年出演している。今年も出演予定)。これがもし3年目くらいでもらった話だったら、そこまで上がってなかったハードルだったと思うんですけど、この6~7年でどんどん期待値が上がっていって、しかも、もう使った手があるわけですから、やれることも減っていっている中で迎えたんですけど......でも、いざやってみたら、まだやれることはいっぱいあったなぁって。なので、視野が広がったというか、可能性が見えた日ではありましたね。あとは、すごくお世話になってたんだなぁ、大事にしてもらってたんだなぁっていうことは改めて思いましたね。
-モンバスの大トリという大役の中で四星球が課せられたものって、具体的に何だったんだと思います?
北島:(モンバスの)15周年っていう節目の年だったんですよ。今まで5周年、10周年っていう節目の年の大トリを四国のアーティストでやってきたっていう歴史があって、その枠で呼んでもらったっていうのはプレッシャーでしたね。比べられるものがあるというか。なので、当日まではいろんな準備をして、"あんな手もある、こんな手もある"って考えて、運営側の人からもアイディアをもらいつつ準備してたんですけど、当日になったら、もう無茶苦茶するしかないなっていう気持ちにさせられて。この日、先に出てたアーティストさんのライヴ観たら、"これはもう、やり切るしかないんやな"っていう気持ちに持っていかされたんですよね。それまで準備してきたことをそのまんまやるというよりは、ステージに上がって何ができるかっていう考えの方が強くなりましたね。
まさやん:いろんな人が協力してくれたんですよね。"これが今年のトリの四星球だ!"っていう映像をずっと流してくれてたり、他のバンドさんも最後にステージに出てきて、ステージを人で埋めるっていう演出をしたんですけど、そのときに"僕らも出るよ"って言ってくださったり。そういうのがなかったらやり切れてなかったのかなって思いますね。なので、自分らで言うのもなんですけど、"愛されてるなぁ"って思いました(笑)。
-当日、ステージを終えての達成感っていうのは、どのようなものだったんですか?
モリス:変な話、終わったあとは安心しましたけどね。夏フェスの大トリをやったこともなかったですし、ハードルは上がりまくってるし。でも、そういうのも含めて、"やれたなぁ"って。もちろん、まだまだ!っていう気持ちはありますけど、その日は安心したっていう思いが強かったです。
U太:そもそも、ひとつのフェスの大トリをこんなバンドに任せてもらえる遊び心と、愛とか期待は半々だったような気がしていて。うちらの番のときにめっちゃ帰るだろうなって思ってた人もいると思うんですよ。でも、ちゃんとお客さんが残ってくれて。そこには、いわゆるネットで騒がれる感じとは違う、現場でしか確認できない状況みたいなものがあったと思うんですよね。現場にしかない絆......って言ったら大袈裟かもしれないですけど、モンバスと四国とうちらの繋がりと言いますか、"お墨付き"っていうのをすごく感じて。そこに対する感動、感謝はすごくありましたね。ただ、やってるときの光景っていうのは、こっち側からしたら思い出せないんですよ(笑)。もう、出すしかなかった。小手先でなんかしても仕方がないのでね。結局、残るのは内面やった、みたいな。で、僕は終わった瞬間、"ここまでやってしまったから、次は何ができんねやろう?"っていう不安の方が大きかったと思う。ただ、それと同時に、ステージ終わったらみんなが笑って出迎えてくれる光景を見て、"あ、やれたんだな"とも感じたし......充実感と不安が半分半分、意識の中であったんですよね。
-具体的に、去年のモンバス、四星球のステージでは何が起きたんですか? 覚えている限りでいいんですけど(笑)。
北島:そりゃ、段取り踏んでることは覚えてますけどね(笑)。フェスの最後に上がる花火を、あらかじめこっちで別に発注しておいて、ライヴ中に打ち上げたり。最後にドラムが"歌、歌いたい"って言い出して、カラオケで歌うんですけど、そのときにスタッフの人、社長さん、出演者の方々に100人ぐらいに出てきてもらって、後ろでボンボン振ってもらったり。それにプラスして、前が笑ってくれてる、袖が笑ってくれてるっていう、この相乗効果がすごかったというか。やってる側とお客さんの間の温度差がなかった感じが良かったですよね。それが、(会場の)讃岐まんのう公園の全部を包めたっていう感じがありましたね。で、その状態のときに何をやったのかを覚えてない(笑)。
-なるほど(笑)。この経験の中で、ご自分たちの中で四星球というバンドの在り方を再確認するようなことってありましたか?
北島:あぁ~......僕個人としたら、感情的になったらもう、音程とか全然取れんなって思いましたね(笑)。それまでは、ちょっとは上手く歌おうとしとったんだなって思いました。自分の中では"気にしてないんやろうな"って思ってたんですけど、感情的になってポーンって飛んだから、もう全然音程とか取れんのやって。全然成り立ってない、でも、調子は悪くない、みたいな。だから、演奏者というよりは、"活き活きしてるやつがいる"みたいな感じやったと思うんですよ(笑)。
一同:(爆笑)
北島:お金もらってやる人間としてはどうなんかなって感じですけど(笑)。
まさやん:自分たちはこれしかできないんだな、でも、これがやりたいことなんだなっていうのは思いましたね。飾りつけが通用しない中で、核の部分だけで勝負したステージだったから。だからこそ、"今までは間違ってなかったな"と思いました。やり方は卑怯やけど(笑)、でも、それでいいんだなっていう。
-やはりモンバスに関しては"地元"っていうのが何より大きいと思うんですけど、四星球にとって地元・四国は、どういう場所としてあり続けていたんでしょうか。背負っている感覚は、今までありましたか?
モリス:四国に関して思うのは、僕らが思っているよりも、周りの人たちが"四国のバンド、四星球"って思ってくれている感じが強いなって。僕らが思っている以上に、みんなが四国にはいつも四星球がいるっていうことを"ええやん"って思ってくれてたり、四国代表みたいな感じで思ってくれている感じがあって。モンバスに出た日も、"トリおめでとう!"ってお客さんが言ってくれたり、"四国の星"くらいに言ってくれる人もいて(笑)、僕らが思ってる以上に、周りが感じてくれてるんだと思うんですよね。僕らはなんとなく住んでるだけ、みたいなところがあるんですけど(笑)。月の半分くらいはいなかったりするし。でも、周りの人がそう思ってくれてるのはありがたいですね。
まさやん:必要としてくれてるのが嬉しいですよね。最初はライヴハウスに行けば怒られて、鼻つまみ者みたいな感じやったのが、今、モンバスでも、それ以外の場所にも呼んでもらえるのは、僕らみたいな枠が必要になっているからじゃないのかなって思って。
北島:たしかに、出発点は真逆やったよな(笑)。最初は、こんなオーバーグラウンドな人たちが集まる場所ではやってなかったですよ。むしろ"アンチMONSTER baSH"ぐらいの立ち位置というか(笑)。もちろんMONSTER baSHは好きでしたよ。でも、いい意味でのアンチテーゼがあったバンドでしたから。それがこうやってトリを飾れたのは、面白いですよね。その間に、変にやり方を曲げたつもりもないですしね。
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