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INTERVIEW

Japanese

ピロカルピン

2013年04月号掲載

ピロカルピン

メンバー:松木 智恵子 (Vo/Gt)

インタビュアー:大島 あゆみ

音を聴くだけで物語が浮かんでくるようなファンタジックな世界観を放つ4人組バンド、ピロカルピンがメジャー・デビュー後、初のシングル『ロックスターと魔法のランプ』をリリースする。デビューから1年のうちに2作のアルバムを発表し、ライヴ活動も精力的に行なってきたバンドの今作のコンセプトは“ピロカルピンを知らない人に届くもの”。1曲1曲に個性がありつつ、バンドのさまざまな表情をぎゅーっと凝縮した名刺代わりと言って等しい渾身の3曲だ。そんな今作に向けての思いや、こだわりをたっぷりとインタビュー! 楽曲の中に秘められた思いが、音となってきらきらと輝きを放つ独創的なピロカルピンの世界。その“思い”をここに公開しよう。

-昨年はメジャー・デビューを果たし、2作のアルバムをリリースし精力的に活動をされてきました。特に前作『まぼろしアンソロジー』は、インディーズ時代の曲のレア音源も再録した“バンドの過去と今”を凝縮した作品でしたが、リリースしたことで新たに感じられたこと、心境に変化はありましたか?

インディーズ時代の曲は、今のメンバーになる前に作った曲がほとんどだったので、今の4人で過去の曲をもう一度レコーディングし直したことで、ピロカルピンがどういうバンドなのかをみんなでもう一度振り返ることができたし、今の4人の音楽的絆が深まったと思います。

-そんなメジャー・デビューから早くも1年を迎え、今作『ロックスターと魔法のランプ』は、メジャーとしては初のシングル・リリースとなります。このタイミングで3曲をシングルとしてリリースした理由や経緯は何でしょうか?

ピロカルピンをまだ知らない新しい人たちに知ってもらおうという経緯で、今回のシングル制作に取り組みました。シングルとは何か? 多くの人に伝わる音楽とはどういうものか? というところをしっかりバンド内で考えて、シングル用に制作した曲をスタッフにプレゼンしてこの3曲に決まりました。

-個人的見解ですが、明るくてポップで全体的にポジティヴな作品という印象を受けました。制作するにあたりコンセプトや、こんな作品にしようという考えはあったのでしょうか。

“ピロカルピンを知らない人に届くもの”というのが、コンセプトでした。ピロカルピンらしくありながらも、わかりやすいものとは何かとか、人に届きやすい音楽はどんなものかというものを自分たちなりに一度掘り下げて考えて形にしたらこういうものになりました。

-全曲、作詞、作曲ともに松木さんが担当されていますがいつ頃にどれくらいの期間で制作されたものでしょうか?

12月頃から、シングル曲の制作をはじめました。最終的に収録曲が決まったのは、2月頃です。

-「ロックスターと魔法のランプ」は、松木さんの身近な心情のように感じられました。この楽曲をリード曲に選んだ理由、経緯がありましたらお教えください。

今回のシングルは、収録曲3曲ともどれがリードになってもおかしくない、自信作が揃いました。なので、リード曲についてはスタッフにお任せした結果このようになりました。この曲は、ヘッドフォン・チルドレンの歌で、音楽に救われてきた私の歌でもあり、音楽を愛するリスナーの皆さんの歌でもあると思うので、多くの人に届くのではないかと思います。レコーディングでは、先人たちに感謝を込めて、QUEENのFreddie Mercuryと、Ian Brownの写真を譜面台に置いて歌いました。

-なかでも“誰にでも一つだけ残されたテレパシーがある”“音を伝って ここまで来ている”という歌詞に、松木さんの音への特別な思いと葛藤を感じられたのですが、松木さんご自身は“音”についてどのような思いがありますか?

音の響きっていうのは、目には見えないけど大きなパワーを持っていると思っています。音に込められた念とか、感情というのは目には見えないけど、聴く人に伝わるものだと思うので、今回のシングルはできるだけポジティヴなパワーを込めたつもりです。

-魔法のランプというと、童話で登場する“夢を叶えられる道具”を思い浮かべたのですが、リンクする点はあるのでしょうか。

ここでの「魔法のランプ」は、音楽を聴いている人の心を指します。音楽を聴くと、心のランプに油が注がれて、心が輝く。心が輝けばなんでもできるという意味では、夢を叶えるとリンクしていると思います。