Japanese
つしまみれ
Skream! マガジン 2013年08月号掲載
2013.07.07 @新代田FEVER
Writer 岡本 貴之
5月15日にリリースされた1年3ヶ月ぶりのニュー・アルバム『つしまみれ』に伴うツアー“NO PUNK TOUR 2013”のファイナルであり、つしまみれ結成14周年というアニバーサリー・ワンマン・ライヴが東京・新代田FEVERでおこなわれた。梅雨明け直後の気温30度を超える蒸し暑さとなったこの日は、開場時間直前にゲリラ豪雨に見舞われ、びしょぬれのお客さんの姿も。観客は見た限り20代から40代までと幅広い。ベテラン・バンドならではの客層だ。
今回のツアーでは“オープニングまみれ”と題してオープニング・アクトを務める、つしまみれのカヴァー・バンドを募集。全国の会場でさまざまなバンドが登場していたが、ツアー・ファイナルとなる本日のオープニング・アクトはつしまみれのパート・チェンジ・バンド“みつしまれ”。Gt/Vo・やよい、Ba・みずえ、Dr・まりという編成で自らオープニングを飾る。七夕らしく浴衣姿で登場のメンバーがいつもと違うパートで若干たどたどしく演奏(笑)。1曲演奏して早くも“次が最後の曲です。だってもう出来ないし(笑)”とラスト・ナンバー「アメリカのハンバーガー」へ。専門外の拙い楽器の演奏がキュートに思える楽しいステージだった。続いて男性3人プラス女性Voのカヴァー・バンド“真っ赤なポルシェ”が山口百恵の「プレイバックPart2」をSEに登場。その後は「J-POP」、「脳みそショートケーキ」、「良いテンポです。」といったつしまみれの代表曲を本家に先立ち演奏。大いに会場が温まったところで、いよいよつしまみれが登場。
オープニングは「はじまりのうた」。激しく照明が点滅する中、先程の“みつしまれ”とは真逆の緊張感溢れる演奏で、初っ端からバンドがドライヴする。続いてニュー・アルバムからの先行シングル、「JAGUAR」からMC。“こんばんは!つしまみれライヴにようこそ!”と続く曲「Sex on the Beach」へ。やよい(Ba)が前に乗り出して観客を挑発する。早くもフロアはモッシュの嵐だ。続いて「ソナタ・ド・アラーム」。硬質なドラムとベースの音色がグイグイと前に出て、下半身に響く。曲が終わると対照的にまり(Vo/Gt)が“今日は来てくれてありがとう!”と可愛らしくMC。演奏とMCのギャップがつしまみれの魅力のひとつだろう。“踊りましょう!”とニュー・アルバムから「ローズヒップハイビスカス」。単純なリフのリフレインとキャッチーなメロディに気が付けば引き込まれていた。
それにしてもつしまみれはタイトで音のバランスの良いバンドだ。太く締まったボトムの演奏の上を、不安定にハズれていくまりのギター・ソロも心地良い。“今年も沢山の嘘をついてきました!嘘の反省会をしたいと思います”と「嘘そうそう」。観客も手拍子で参加。ピコピコハンマーを自らの頭にピコピコしながら煽るまり。バンドの演奏に戻ると激しくスクリーム。“結成14周年、恐らく今日が誕生日!新しいことをやろうということで”とやよいがウッド・ベースを使用。とはいえ、決して大人しくなるわけではなく、かなりロックなアプローチ。より生々しい低音がお腹にずしりと届く。
みずえ(Dr)が重くフロア・タムを叩くと、エレキ・ベースに戻ったやよいがセカンド・ラインでノリを作る。ジャングル・ビートの「空回り」。ギターを掻き鳴らすまりが実に楽しそうだ。続いてデス声披露の「おちゃっすか」で観客の多くはヘッド・バンキング!続いて一際激しく白熱したグルーヴを聴かせた「SNS」からライヴはシリアスなムードに。女性スリー・ピース・バンドとは思えないくらいの力強くブ厚いサウンドが次々繰り出され、その緩急をつけた演奏によってサイケデリックな空間さえ作り出してみせた。ライヴも後半に差し掛かり、曲は代表曲「J-POP」。待ってましたとばかり腕を振り上げる観客たち。“最高のお祭りにしましょ~!”とまりが叫んで曲は「まつり」へ。“あたしは今夜みなさんの天の川になりたい!”と七夕ならではのMCから客席にダイヴ。クラウド・サーフィングでステージに戻り、曲は「脳みそショートケーキ」へ。やよい前のマイクで激しく煽りながら歌うまり。この日1番の盛り上がり!フロアが揺れる揺れる。チルアウトするかのような「愛の夢」でライヴ本編は終了。すかさず起こる“まみれ”コール。
アンコールに現れたまりは“ワンマン・ライヴは全てを捧げられる気がします。本当に来てくれてありがとう!来年は15周年。私たちは自分たちの道を貫きます!ついてきて下さい!”と演奏同様のエモーショナルなMCに大歓声が起こる。“お別れにふさわしい曲を”と始まったのは「バカ元カレー」。ステージを後にしたものの再び鳴り止まぬまみれコールにメンバーがすぐさまステージに戻り、ダブル・アンコール。曲は「パンクさん」でパンク・バンド、つしまみれを全開にしたハイ・スパートな演奏で終了。メンバーがステージを去ると壁に謎の告知映像が映し出され、観客が自主的に地面に着席(笑)。映像が終わると、自然に観客から拍手が起きる多幸感溢れるエンディング。つしまみれが性別を超越した日本有数のライヴ・バンドであることをまざまざと見せつけられた一夜だった。
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