Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

"革命ロジック2023"座談会

2023年05月号掲載

"革命ロジック2023"座談会

下北沢LIVEHOLIC主催の初のサーキット・イベント[LIVEHOLIC presents. "革命ロジック2023" supported by 激ロック & Skream!]が5月21日に開催される。下北沢の9のライヴハウスにバンド、シンガー・ソングライター、アイドル、DJなど様々なアーティストが一堂に会するこのイベントはいったいどのようなものになるのか。Skream!では、LIVEHOLIC店長の石田大実と、出演バンド4組の座談会を企画した。

下北沢LIVEHOLIC店長:石田 大実
Absolute area:山口 諒也(Vo/Gt)
berry meet:たく(Gt/Vo)
DeNeel:中野 エイト(Vo) 
Laughing Hick:ホリウチコウタ(Vo/Gt)
Interviewer:蜂須賀 ちなみ


Skream!や激ロックとタッグを組み、ジャンルレスなラインナップに 早耳の音楽リスナーに向けた下北沢の新サーキット・イベント


-このメンバーでちゃんと話すのは初めてだと思うので、まずは自己紹介をお願いします。また、石田さんには、各バンドとLIVEHOLICの関係を説明していただきたいです。

中野:では、僕から。DeNeelというバンドでヴォーカルをしている中野エイトです。エイトって気軽に呼んでください。なんか合コンみたいで緊張しますね(笑)。DeNeelは日本の歌謡曲から影響を受けている4人組バンドで、ちょっと懐かしい香りのする曲をやっています。ライヴでは爆音を出すスタイルで、照明は暗め。MCでもこんなには喋らないです。

石田:チャームポイントは?

中野:一重まぶただけど、二重にできます(※と言いながら披露)。

一同:おぉ、すごい!

石田:DeNeelとLIVEHOLICは、DeNeelが大阪から上京してきた2019年からの付き合いです。ダークな歌モノのバンドで、踊れる音楽もありつつ、演奏がバチバチでめちゃくちゃカッコいいバンドなんですよ。だけどステージを降りたら真逆な感じで、めちゃめちゃお喋り。エイト君は、気づいたらその場でお客さんとも、知らない人とも友達になっているくらいコミュニケーション能力が高いので、それがきっかけで仲良くなりましたね。DeNeelとHOLIC(LIVEHOLIC)は共同で企画をやったりしているし、エイト君とはプライベートで映画"劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン"を観に行って、一緒に泣いたりもしました。

中野:開始10分くらいでふたりとも泣いちゃってね(笑)。

-次はたくさん、行きましょうか。

たく:はい。berry meetというバンドでヴォーカルをやっているたくと申します。バンドを組んでから半年くらいしか経っていないので、曲はまだ1曲(2023年2月配信の「あのさ」)しかリリースしていなくて、ライヴも1回しかしたことがないです(※3月下旬時点)。女の子ふたりと僕の3人組なんですけど、あんまりわいわいするタイプじゃなくて、静かなほうです。チャームポイントは......耳を動かせます(※と言いながら披露)!

一同:本当だ、すごい!

中野:チャームポイントというよりかは、一発芸になってきてる(笑)。

石田:私がberry meetを見つけたのは、ストリーミングに音源が上がり始めたくらいの時期だったんだけど、曲を聴いてめちゃくちゃいいなと思ったので、ぜひ"革命ロジック([LIVEHOLIC presents. "革命ロジック2023" supported by 激ロック & Skream!])"に出演してほしいなと思いました。私も4月に初めてライヴを観るので、本当に楽しみにしているんですよね。初ライヴはどうでしたか?

たく:持ち時間が20分だったんですけど、気づいたら終わってました(笑)。

山口:あははは(笑)。僕も初ライヴは必死すぎて一瞬で終わってしまった記憶があるので、その気持ちはすごくわかります。

ホリウチ:僕は初めてライヴハウスでライヴしたときのことはあんまり覚えてないな。でも、今の3人形態で初めて出たライヴの会場がHOLICだったんですよ。そのとき、石田さんが新入社員としていらして。

石田:お互いに初々しかった時期だね。5年前くらいか。

-この流れでホリウチさん、自己紹介をお願いできますか?

ホリウチ:はい。僕はLaughing Hickというバンドをやっている、ホリウチコウタです。生活感のある曲を歌っているバンドなんですけど、ライヴ・バンドを目指して活動しています。チャームポイントはすぐには思いつかないけど......あっ、指がきれいだと言ってもらえることが多いです。

石田:確かにすごくきれいだよね。お肌もつやつや。

ホリウチ:ありがとうございます。

石田:この4組の中で一番付き合いが長いのがLaughing Hickなんですよ。ライヴを重ねてどんどんカッコ良くなっていったり、お酒の飲み方を少しずつ知っていったり、メンバー・チェンジがあったりといった変化も近くで見てきたんですけど、当時からずっと熱い気持ちを持っているバンドで。今回久々に"一緒にやろうよ"と声を掛けたら、"ぜひ"と応えてもらえたので、嬉しかったですね。

-では山口さん、自己紹介をお願いします。

山口:はい。Absolute areaの山口諒也です。Absolute areaは王道のJ-POPを目指している3ピース・バンドで、"誰にも踏み込まれたくない、誰しもが抱えている領域に唯一踏み込むことができる音楽"というコンセプトで、東京を中心に活動しています。チャームポイントでも一発芸でもないんですけど、衣装でグリーンの服を着るようになってから、洋服屋さんに行くとつい緑色の服ばっかり買ってしまいます。今日はみなさんの服を見て、"あ、着てくる服を間違えたな"と(笑)。

-偶然みんなモノトーンですね。

山口:僕のことは"ミドリムシ"って呼んでください(笑)。

石田:(笑)Absolute areaは、HOLICの周年イベントや前任スタッフの企画に出演してくださったんですけど、私個人としてはまだご一緒したことがなくて。バンドマンの中にはAbsolute areaに憧れている人もたくさんいるので、まだ24歳だなんて思っていませんでした。

-ちなみに、Absolute areaとDeNeelは2022年7月にLIVEHOLICで対バン済みですね("LIVEHOLIC 7th Anniversary series~0と1の境界線~")。

石田:LIVEHOLICの周年イベントで編集部企画のものだったので、私がブッキングした企画ではなかったんですよ。だからさっきふたりが話しているのを見て、"あれ? このふたり(山口と中野)ってこんなに仲良かったんだ!"とびっくりして。

中野:対バンした当日はほぼノー・コミュニケーションだったけど、別の日の飲み会でちゃんと喋ることができて。今日ここに来るまでちょっと緊張していたので、"あ、(山口が)いるじゃん!"って安心しました。

山口:僕も同じです。

-石田さんも、読者に向けて自己紹介をお願いできますか?

石田:はい。LIVEHOLICの店長をやっている石田です。LIVEHOLICは若手バンドが多く出ているライヴハウスで、今回の"革命ロジック"にもLIVEHOLICによく出ていただいているアーティストを中心に声を掛けさせてもらいました。チャームポイントは......25歳からずっと店長をやっていて、最年少記録を4年間守り続けていることですかね。目指すは"ぼっち・ざ・ろっく!"の星歌(伊地知星歌)さんのような女店長です!

-そもそもどうして"革命ロジック"を始めようと思ったんでしょう?

石田:私がライヴハウスでブッカーとして働き始めてからもうすぐ5年になるんですけど、せっかくHOLICにはいろいろなバンドが来てくれているから、何か大きなことがしたいなという気持ちがずっとあったんですよ。"やるとしたらサーキットかな?"、"下北沢にはすでにたくさんのサーキットがあるから、他とはまた違う面白さのあるサーキットを作るとしたら、どんなものだろう?"とずっと考えていて。そこでHOLICの強みを改めて考えてみたんですけど、(LIVEHOLICの運営会社の)激ロックエンタテインメントがSkream!や激ロックといった音楽メディアも運営していることもあって、HOLICには本当に様々なジャンルのアーティストさんが出てくれているんですよね。全部のジャンルをミックスしたような、且つ、若手もしっかりフック・アップできるサーキット・イベントにしたいという思いで、"革命ロジック"を始めることに決めました。ロック・バンドはもちろん、ラウド/メタル系のアーティストもいるし、アイドルさんやボカロ界隈の方、YouTubeやTikTokで活躍しているアーティストもいる。いろいろなジャンルのアーティストが交ざっているのが"革命ロジック"ならではの面白さだと思います。第1回目の今回は、激ロック側のラウド系アーティストがちょっと少なめになってしまいましたが、今後はどんどん呼んでいきたいですね。

-様々なジャンルのアーティストが集まっているということは、どんなサーキットになりそうか、石田さん自身もまだ想像できていないのでは?

石田:そうなんですよ。でもタイムテーブルを作りながら"意外と相乗効果がありそうだな"と思っていたところです。ひとつのハコにずっといても楽しいし、もちろんいろいろなライヴハウスを回っても楽しめる感じのタイムテーブルになったと思うので、公開を楽しみにしていてください!

山口:YouTubeやTikTokで活躍しているアーティストさんのライヴは僕も観てみたいですね。どういうライヴをするのか、めっちゃ気になります。

ホリウチ:お客さんの幅もすごく広がりそうですね。ライヴハウスに初めて来るという方もいるかもしれない。