Japanese
miida / MEMEMION / YME(ex-sui sui duck)/ DeNeel(O.A.)
Skream! マガジン 2021年10月号掲載
2021.09.11 @下北沢LIVEHOLIC
Writer 三木 あゆみ Photo by うつみさな
秋の匂いが漂いはじめた9月11日の土曜日。下北沢LIVEHOLICにて"LIVEHOLIC 6th Anniversary series~HUGS~"が行われた。この日はオープニング・アクトを含め4組が出演。音楽性は多彩でありながら、どれも自然と身体が揺れてしまうような気持ち良さがあり、"音楽好きにとっての贅沢"とも言える心満たされる時間を過ごすことができた一夜だった。
この日のオープニング・アクトを担うのは、"OSAKA REVIVAL POP"を掲げる4人組新鋭バンド DeNeel。ダークで色気のあるDeNeel独自のビート、サウンドでLIVEHOLICを自身のカラーに染め上げていく。1曲目は、太く重たい龍野リョウのベースのリフから始まるロックンロール「Essence」。浦野リョウヤによる強力なギター・ソロで観る者を一気に惹きつけると、続く「群青」では中野エイトがソウルフルな歌唱を届けた。日野ユウキによるタイトなドラムを軸に、ギターとベースが深い夜を思わせるムードを作りだす「Dawn.」では、中野が"下北沢、揺れよう!"と放つと観客も音に身を委ねる。最後は「Re:Adult」で、会場全体で手拍子を巻き起こし、聴き手の気分を十分に高揚させてステージを去っていった。
続いて登場したのは、この日が改名前最後のライヴになったsui sui duck。新たなスタートを切るためのひとつの節目として、メンバーもそれぞれ様々な想いを抱えて臨んだステージだっただろう。ライヴはアーバンで明るい「fashion」で幕開け。冒頭からフロアに爽やかな風を吹かせ、スウィングするシンセ・ベースとエフェクティヴなギター、ダンサブルなドラムが自然と観客の身体を動かしていく。フロントマン 渋谷勇太は"本当にありがとうございました。sui sui duckでした。名前が変わっても会いましょう"と伝え、この日ラストは「Black Hole」を届けた。同曲の"このブラックホールの向こうまで行こう"という一節は、少しの寂しさを含みながらも、ここから生まれ変わって進んでいくことを意味する言葉にも聴こえたような気がした。sui sui duckは今後"YME"(読み:ワイミー)として活動していくことをこの夜、SNSで発表。新体制でのライヴも楽しみだ。
坂本 遥(Vo/Gt/エドガー・サリヴァン)を中心に、今年3月に結成されたバンド MEMEMIONは、唯一無二のサウンドで観る者に大きなインパクトを与えた。洒脱な雰囲気を醸し出す落ち着いた音色のギターから始まったのは「逆光」。メランコリーなコーラスやジャジーなピアノ、多様なジャンルのエッセンスが絶妙なバランスで絡み合うアンサンブルが新鮮で、1曲の中で何度も驚かされる。エモーショナルに歌のメロディをしっかりと届けた「Prophet Song」では、終盤で坂本が感情を放出させるように叫ぶ場面も。壮大なサウンドスケープを描く「飛行船【ひこう-せん】」はハイライトとも言える圧巻の演奏で、印象的なシンセのリズム、ギター・ソロを経てさらに高まっていくグルーヴ、自由な音やメロディのひとつひとつが鮮烈でぐっと聴き入ってしまった。そして、力強さの中に孤独や哀愁が見え隠れする坂本の歌唱が際立った「一級品」を最後に送り、MEMEMIONはステージを終えた。
トリを飾ったのは、マスダミズキによるプロジェクト miida。この日はベースにアベマコト(ex-挫・人間)、ドラムに岡山健二(classicus)というふたりのサポート・メンバーを迎えたバンド・セットでのライヴとなった。きらめく同期音に心躍る「wagon」からライヴがスタートし、マスダの穏やかな歌声がフロアに広がっていく。曲中では、早々にアベのストラップが外れてしまったのだが、マスダが"アベさん何やってるの!"といたずらっぽく笑い、会場の空気を自然と和ませる。その人懐っこさや、柔らかさも魅力的で、心地いいサウンドに揺られるなか、聴いているこちら側の心も次第にほどけていく。「Continue」や「utopia」など、楽曲が披露されるなかで感じるのは、マスダの表現力のすばらしさ。歌詞やメロディによって変わる声色や表情に目が離せなくなる。また、3人による洗練されたバンド・サウンドから、呼吸やグルーヴがダイレクトに伝わってくるライヴ感も良かった。最後の曲は「grapefruit moon」。月明かりに優しく照らされるような音像、"今夜だけは眠れるように"という優しさが心に沁みた。
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