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INTERVIEW

Japanese

KANA-BOON × Skream! × バイトル

2017年11月号掲載

KANA-BOON × Skream! × バイトル

Member:谷口 鮪(Vo/Gt) 古賀 隼斗(Gt/Cho) 飯田 祐馬(Ba/Cho) 小泉 貴裕(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり Photo by ミクスケ

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-小泉さんはバイト・リーダーの経験から、今に活かせることはありますか。

谷口:コミュニケーション力は、こいちゃんが一番あるよな。

小泉:それはついたと思います。東京に来ても、ドラマーの先輩とかにも普通に喋りに行けるし、仲良くしてもらえるので。あとは、僕は友達と焼肉に行くと重宝されますね。肉の部位とか焼き加減は、全部知ってるので(笑)。

古賀:詳しく教えてくれるから、ありがたいね。

-バンドやってるとシフトを組むのも大変っていうのはありますが、何かアドバイスできることはありますか。

谷口:バンドやってます、というのは面接の段階で言っておいた方がいいですね。落ちやすくはなるけど。

飯田:そのぶんちゃんと理解ある人はいるので。音楽が好きな人やったらすごく応援してくれますし、配慮してシフトを組んでくれることもありますし。あとから言うと怒られますからね(笑)。まぁ、面接はめっちゃ落ちやすいけど、そんなにマイナスになることもないと思いますね。

古賀:わかってる人の方が安心感もありますしね。

飯田:古賀は伝えてなかったんじゃないかなと思うけど(笑)。

古賀:絶対に土日は無理だって言ってたんだけどな......。

谷口:あとは手っ取り早くリーダーになる?

古賀:シフト組めるしな。

小泉:そうですね。僕はYouTubeとか音源とかも聴いてもらって、こういうバンドをしてるっていうのも理解してもらっていたので。例えばライヴが入っても、理解してくれているし、代わってくれることもありました。全員に理解してもらうのが大事だと思いますね。

飯田:ライヴにも来てくれるしな(笑)。集客がなかったときも、ライヴに来てくれたり、CDを買ってくれたりして。辞めるとなったときは、店長がCDを買ってくれたんですよ。"1枚だけ買ってやるよ"って。

-それでは、次にドリームバイトの鈴木さんからの質問です。

鈴木:よろしくお願いします。僕は、今年大学1年生になって、軽音楽部に入ってギターを始めたんですけど、まだまだ練習の仕方がわからないんです。いい練習の仕方があれば、教えてください。

古賀:俺は、好きな曲を弾いて歌うというのをやってたな。ただCとかGとかコード・ワークを覚えるだけじゃ、満足感がないので。自分の好きな曲のスコア・ブックを買ったりして、コードをまず弾いて、歌って、楽しいっていうのを味わうというか。このコードはこういう楽しさがあるんや、とかね。好きな曲をコードからひもとくのは、最初にやった方がいいと思いますね。

飯田:セルフ・カラオケみたいな感じやな。楽しいやんな、絶対歌った方が。

谷口:好きなフレーズとか、この曲のイントロのこのメロディが好きとかあるやん。気に入ったフレーズを、練習するとかはよくやってたな。僕はASIAN KUNG-FU GENERATIONでよくやってた。「君という花」のリードのオクターブとかをずっと弾くとか。やっぱり好きな曲を弾くというのがいいのかな。

古賀:うん、一番早い気がするな。

谷口:教則本に、初心者向けの課題曲が載ってて、それはそれで簡単で覚えやすいけど、もうひとつの道としては、難しくても自分の好きなバンドの好きな曲を集中してやるというのもあって、その方が、案外近道かもしれない。

飯田:CD流して、自分もそこに混ざったみたいな感じでね。そこで1曲できたら、めっちゃ達成感あるやん。

谷口:めっちゃやってた。

鈴木:ありがとうございます。この間、初めてライヴもやって、2曲やったんですが、ずっと下を向いてしまって。楽しかったんですけど、ライヴでどうやったら、楽しめるかというのがあれば教えてほしいです。

古賀:それは、ギターのフレットを見ないと弾けないから下を見てた感じ?

鈴木:たぶん、集中していてそうなっていたんだと思います。

古賀:だったら全然いいと思いますよ。僕もずっと下を向いて弾いてるときもありますし、あまり気にしない方が楽しいかもしれない。僕は変に魅せようと思って弾いて失敗するより、集中して失敗しない方が楽しいので。自分なりのプレイ・スタイルがあればいいと思う。失敗しないのが楽しいのか、ガーンと思い切り鳴らすのが楽しいのか、っていうのは人それぞれだから。それは観ている人も、その人のプレイ・スタイルならどっちもいいと思うので。

飯田:なりたい方向を自分で決めればいいのかな。観てくれる人と目が合って楽しいという楽しみ方もあるし、自分の中に入り込んでやるという楽しみ方もあるからね。どうなりたいかなのかな。

古賀:そう。あとは、セクションで決めてもいいしね。この曲ではガツンといきたいとかならいってもいいし、絶対失敗したくない部分があるなら、集中するとか。

飯田:ミスったらヘコむからな(笑)。

谷口:俺らはずっと友達やから、その延長でステージにも上がっていて、それも楽しさのひとつで。目標に進むまでの道をずっと共にしてるから、目標を達成できたときも、達成感が全然違うような気がします。気の合う仲間とやれているなら、なおさら一緒に時間を過ごした方がいいかなと思いますね。

鈴木:そうですね。自分は初心者なんですけど、周りは経験者ばかりで。話についていけないときもあるのが困ってることでもあるんです。

谷口:俺らもそうやったもんな。俺だけ経験者で、ふたり(古賀、小泉)は初心者で。

小泉:うん、わからないことはあったかな。例えば、先輩とかに言われてもわからないことがあったら、これはなんだろうって調べたりして。初心者だから、そこでわからないのは当たり前って思っていたから。

飯田:聞いても悪いことじゃないしな。知らんことは当たり前やから。

小泉:周りのメンバーが言ってることがわからないなら、それは伝えたらいいと思う。それがコミュニケーションになって、バンドの関係も良くなると思うので。

谷口:バイト・リーダーみたい(笑)。

古賀:簡単に言えば、成長できるチャンスだから。そこはガンガン聞いた方がいい。教えてもらうことでプライドが傷つくんやったら、自分で調べてみたらいいと思うしね。