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INTERVIEW

Japanese

KANA-BOON

2016年01月号掲載

KANA-BOON

Member:谷口 鮪(Vo/Gt) 古賀 隼斗(Gt/Cho) 飯田 祐馬(Ba/Cho) 小泉 貴裕(Dr)

Interviewer:石角 友香

いわゆる卒業ソングのようにも聴こえつつ、バンド自身が新たなスタートラインを設定して、"横並び"から脱していこうとする意思に満ちた2016年第1弾シングル『ランアンドラン』。すでに2月17日には3rdアルバム『Origin』のリリースも発表されたが、序盤は2015年を振り返りつつスタート。KANA-BOONの変わらなさと変化を感じられる対話を届ける。(取材日:2015年12月上旬)

-シングルの話をする前に、2015年で1番記憶に残ってることや身になったこと、悔しかったこととか聞かせてもらっていいですか。

古賀:いろいろありすぎて全部忘れる。何があったんかな?って。

飯田:武道館とかもう2年前とかのことやと思って。

古賀:2015年じゃないみたいやもんな? 全部が。

飯田:あの時期はツアーも回ってましたし、ライヴで得たものを出すみたいな感じで、曲も作ってたんです。今、制作に入ってライヴで得られなくなったときにいろんな音源を聴くようになって。そういう代わりのインプットの仕方もいろいろあるんですけど。でもライヴの方が、お客さんの感じとかがあってすごくわかりやすいんですよね。ライヴができるってことは恵まれてるなぁって最近思ってます。

-なるほど。でもいろんなインプットの方法が楽しいと思えないとなかなか前に進むのは難しいですよね。

谷口:うん。2015年か......武道館でカポを付け間違えて。

古賀:魔物な。

谷口:「愛にまみれて」(2015年リリースの2ndアルバム『TIME』収録)でカポを付ける位置が1フレットずれてて、普段そんなミス絶対しないのに。というか今年のライヴで唯一のデカいミスがそれで。

古賀:僕のギターもそのときちょっと魔物に囚われてまして。ワーミーペダルも潰れてて、ディレイも潰れてました。めちゃくちゃやったな、「愛にまみれて」だけ。

谷口:年間であんなトラブル......。

古賀:エフェクターふたつ同時にトラブるってやばくない?

谷口:こいちゃんは?

小泉:僕はライヴで悔しかったのは、ライヴで鮪が曲順をミスって違う曲の名前を言ってしまって。

飯田:鮪ばっかやん(笑)。

谷口:あ、それも俺か? 何の曲?

古賀:「盛者必衰の理、お断り」(2013年リリースの1stシングル表題曲)ってかっこよく言って「クラクション」(2ndアルバム『TIME』収録)やったっていう。

小泉:僕もそこで中途半端に対応できなかった自分がすごく悔しくて。

古賀:あれめっちゃ面白かった。

谷口:あー、ごめんごめん。俺、1番のミスそれやわ。

-なんか"今年の失敗"みたいになってますけど(笑)。『TIME』までの1年間は状況に振り落とされないように必死で、でも振り落とされなかったから『TIME』ができたということをおっしゃってたんですけど、その感じに比べたら今年1年はどうでした?

古賀:なんかもう一歩先に行けた気がする。振り落とされるっていうよりも......ひとつひとつをちゃんと、いかにプラスにしていくか?という視点で考えられたというか、もう一歩先の考えに行けた気はします。

-でもまた違った悩ましさはあるんでしょうね。

谷口:なんか、高い目標点に行く難しさにぶつかってるかなというのは思いますね。

-最近、テレビを見る人が減ったとはいえ、最近またテレビにもバンドが出ていて。いわゆる"テレビで見て知ってるバンド"って、日本人にとってポピュラーなわけで。そういうこともまた活性化してきてるなと思って。

谷口:そうですね、増えましたね。