Japanese
"DAIENKAI 2025" -DAY2-
Skream! マガジン 2025年09月号掲載
2025.07.20 @東京ガーデンシアター
Writer : サイトウ マサヒロ
©DAIENKAI 2025
7月19日、20日に、東京ガーデンシアターで開催された音楽とお笑いのフェス"DAIENKAI 2025"。他では見られないコラボレーションが目白押しの、スペシャルな2日間となった。本稿では2日目の模様をお届けする。
開演時間になると、オープニング映像に続いて幕開けを飾る"KAMPAI ACT"のCENTとガクテンソクが登場。さらに乾杯に相応しいシークレット・ゲストとしてヨネダ2000を呼び込むと、"絶対に成功させようね"のコール・アンド・レスポンスで会場を温める。
最初のブロックは"二次会カラオケの回"。客席にウェーブを起こしたエルフ、5階席にまで手を振った滝音、"関係者席ー!"と珍しい煽りを繰り出したオズワルドと、3組のコンビがそれぞれツカミで新鮮なステージを楽しむ。この日1組目のアーティスト・アクトは、踊って笑える3ピース・バンド、超能力戦士ドリアンだ。1曲目の「恐竜博士は恐竜見たことないでしょ」では、おーちくん(Vo)が恐竜の着ぐるみに身を包んで登場するのが恒例だが、この日はさらに2体の恐竜がステージに。楽曲終盤にその正体がオズワルドの2人であることが明かされるが、畠中 悠がなかなか着ぐるみから出てこられず、じわじわと笑いが巻き起こる。その後もやっさん(Gt/Vo)の懇切丁寧なナビゲートによって、アリーナ全体を巻き込んだライヴを展開。この日のための新曲だという「DAIENKAI 2025」では、エルフ、滝音、オズワルドと共に客席を細かく区切って"#DAIENKAI"の人文字を作る。自己紹介ソング「いきものがかりと同じ編成」では、曲中に、芸人3組が持ち寄った2025年上半期ベスト・ショットの特大パネルを、最前列から最後列までリレーしていくレースが行われ、優勝したブロックにはサイン入りのグッズが投げ入れられる段取りだったが、ルールに異議が生まれた結果、全組のグッズがお客さんの手に渡った。
続くは"無制限飲み放題の回"。ヨネダ2000とガクテンソクが漫才を披露し、しずるとジェラードンのコントにはセントチヒロ・チッチがゲスト出演する。素人クイズ選手権に参加する池田一真(しずる)の妻として老婆になりきったかと思えば、満員電車にてジェラードンの2人に挟み込まれ、アタック西本のTシャツの中に入り込んでしまう等、体当たりの演技で会場を沸かせた。CENTのライヴは「堂々らぶそんぐ」からスタート。さらに「ナポレオーネ通りにて」と、充満した笑い声をそのまま歌に乗せるようなポップ・ロック・チューンを連投する。そこから「夕焼けBabyblue」、「百日草」で一転して切ないムードを作り上げると、芸人たちをステージに招き入れ、エレクトロ・ポップな「Tenugui Galaxy!?」をプレイ。タオルを振り回したり、背中に当ててゴシゴシ擦ったりと、誰もが和やかにダンスを楽しんでいた。
「Girlfriend」の間奏で"音楽とお笑いは、人生をハッピーにしてくれる最高の友達です!"と叫んだチッチ。大好きなものが詰まった"DAIENKAI"を遊び尽くした満足感がその笑顔から見て取れた。
"タンバリンとマラカスの回"では、なんと岡崎体育がこのブロックの全芸人のネタに出演。マヂカルラブリーの漫才では、ロケット・ランチャーに吹っ飛ばされた野田クリスタルと交代して毒爪で村上を切り裂き、ビスケットブラザーズのコントでは主婦に扮するきんに通り魔的にプロポーズ、そしてニッポンの社長のコントの終盤では3人で「V!V!Victory」に合わせてダンスする。ライヴでは、岡崎体育の友達であるペンギンのてっくんと共に、「FRIENDS」をデュエットしていたところ、てっくんによって肉体を支配されたマヂカルラブリーの野田と村上が登場。岡崎もその身体を乗っ取られてしまうが、何事もなかったかのようにライヴは再開された。「Voice of Heart 2」では、悦に浸っていた岡崎にビスケットブラザーズのきんがナレーションでツッコミを入れる。さらにステージには原田泰雅が突如現れ、不審者が侵入したかと思わせたが、音響スタッフだったとのことで一安心。「おっさん」の歌唱前には、ニッポンの社長と道端で出会うというミニコントが。"タンバリンかマラカスで参加させて"と息巻いていたにもかかわらず、曲中で実際にステージに呼ばれてみると、キョロキョロと落ち着かない様子のニッポンの社長の2人。それに対し、"お前等が出たいって言うたんやから、自分の言葉に責任持てよ!"とブチギレる岡崎体育であった。
残念ながら、の子(Vo/Gt)の体調不良により、神聖かまってちゃんのライヴ出演がキャンセルとなってしまった"盛々パーティープレートの回"。ミキ、ダンビラムーチョ、ジョックロック、蛙亭はそれぞれこの日の出囃子に(神聖)かまってちゃんの楽曲を使用しており、その愛に心が和む。ユウノスケ(Ba)、みさこ(Dr)、mono(Key)参加のゲーム・コーナー後には彼等の大ファンである蛙亭 中野周平が、"神聖かまってちゃんさんはツアーがありますので、よろしくお願いします!"とバンドの代わりに告知した。代役として急遽出演が決定したT字路sは、まずオズワルドが出囃子として使用している「これさえあれば」を歌唱。伊東妙子(Gt/Vo)と篠田智仁(Ba)の2人というシンプルな編成が、その歌声のパワーと哀愁を高い純度で染み渡らせ、手拍子の輪を広げていく。"これを聴いたら漫才をしないわけにはいかない"とオズワルドが舞台に現れると、そのまま、カバー・アルバム『COVER JUNGLE 2』にも収録されている、オズワルド畠中のオリジナル曲「コンビニエンスマン」をコラボ。また、オズワルドがMVに出演したメジャー・デビュー曲「美しき人」に聴き入っている、舞台袖の畠中の姿も印象的だった。
"大合唱の回"ではシシガシラ、アインシュタインの個性を活かした漫才に続いて、ロングコートダディのコントにキュウソネコカミのメンバーがギャング一味として参加。ライヴでも"DAIENKAI"皆勤賞の貫禄を見せ付けるように、お笑いと音楽をシームレスに接続するステージを繰り広げた。"このイベントのためにあるような曲"だという「ただしイケメンに限らない」は、2回演奏され、それぞれロングコートダディとしずるが相方を褒め合いコンビの絆を確かめる。「記憶にございません」では、シシガシラが曲振りのために特技の"ヘアゴム飛ばし"(成功)と"ハゲ引き"(失敗)を行い、歓声と爆笑を誘った。"お笑いも音楽も心を軽くしてくれるものだと信じてます"(ヤマサキセイヤ/Vo/Gt)、"どっちもポンコツだってやっていける業界で大好きです"(ヨコタシンノスケ/Key/Vo)という言葉に導かれたのは、「ハッピーポンコツ」。会場全体を幸福感が包み込む。「お願いシェンロン」でフィニッシュすると、前日に結婚を発表したニッポンの社長 ケツが筋斗雲と共に担ぎ上げられ、感慨深げな表情で客席を見つめながらステージを降りていった。
約10時間にわたる"DAIENKAI"もいよいよクライマックス。"また会う日までの回"では、マユリカと見取り図が堂々たる漫才で笑いをかっさらう。ななまがりのコントには、ヤバイTシャツ屋さんのこやまたくや(Gt/Vo)とありぼぼ(Ba/Vo)が老夫婦、もりもりもと(Dr/Cho)がその飼い犬として出演した。ヤバT(ヤバイTシャツ屋さん)のライヴ前には、ミルクボーイが楽曲「喜志駅周辺なんもない」にちなんだ喜志駅がテーマの漫才を披露。2年前にはタイムテーブルの都合で、昨年は内海 崇の体調不良のため実現しなかったスペシャルネタが3年越しに届けられた。そのままの勢いで流れ込んだ本編では、「喜志駅周辺なんもない」、「あつまれ!パーティーピーポー」、「メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲」と、鉄壁のキラーチューンが冒頭から続く。中盤のMCでは、ななまがり森下直人とマユリカの2人が上裸にサスペンダーの"キモお兄さん"として現れた。「ヤバみ」のアウトロで突如マユリカ中谷がバク転を披露し、客席を騒然とさせ、さらに見取り図扮する"南大阪のカスカップル"の2人が結婚を決意すると、祝福の「ハッピーウェディング前ソング」が鳴り響く。ラストは「かわE」で大団円。"キモお兄さん"の森下による一本締めでエンディングを迎えた。
新たな出会いと化学反応が、お笑いファンにも音楽ファンにも新鮮な体験を与えた"DAIENKAI"。来年はさらに規模を拡大した3デイズでの開催が決定しており、どんな夢の共演が見られるのかが待ち遠しい。
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