Japanese
キュウソネコカミ
Skream! マガジン 2015年04月号掲載
2015.01.24 @新木場STUDIO COAST
Writer 蜂須賀 ちなみ
ミニ・アルバム『ハッピーポンコツランド』をリリースしたキュウソネコカミのワンマン・ツアー。バンド史上最大規模の会場ばかりを廻る全国ツアー。4本目の会場、新木場STUDIO COASTは、フロアはもちろん、2階席後方まで満員状態だ(豊洲PITでの追加公演のチケットも即完だったとのこと)。メジャー2作目。右肩上がりの注目度と認知度。着実に拡大するライヴ会場のキャパシティ――鋭敏な彼らのことだから、"今話題のバンド"から抜きん出るためには今が大事なのだという自覚は人一倍大きいだろう。そんな状況下でのワンマン・ライヴで浮かび上がったのは"これから"に向けて変わっていくためのバンドの意志、そして、きっとずっと変わらないであろうバンドの性格だった。
開演予定時刻を少し過ぎて、某テーマパークを彷彿とさせるSEが流れる中、ステージ上に登場したメンバー5人。"西宮から来ました、キュウソネコカミです!よろしくお願いします!"とヤマサキ セイヤ(Vo/Gt)が叫んでから「サブカル女子」でスタート。ここ最近、一気にヘヴィになった印象のあるキュウソのサウンド。ソゴウ タイスケ(Dr)のタイトなビートと大きくうねるカワクボ タクロウ(Ba)による低音が土台にあるからこそ、オカザワ カズマ(Gt)、ヨコタ シンノスケ(Key/Vo)、ヤマサキの音と歌はその上を自由に走り回ることができる。"お笑いといえば""ラーメンズ!""ブログに書いちゃう""鬱日記!"とメンバーが煽らずとも合いの手的にオーディエンスが合唱するのはライヴでおなじみの光景だけど、続く「OS」「勇者ロトシック」といった新譜曲での盛り上がりも一切引けを取らない。改めて、彼らの楽曲の即効性と訴求力の高さを思い知らされる。
鋭い視点を持った楽曲と大胆なライヴ・パフォーマンスでシーンの話題をかっさらってきたキュウソ。絶妙なツボをついてくる手札が何連続で繰り出されればもはやそれはマグレではないとみんな気づいているだろうし、策士のような彼らに対して"次は何が来るんだ?"と期待する人だってどんどん増えていると思う。でも策士にしては不器用すぎるというか、決してスマートなやり方ではない。たとえば、"今のお客さんが見たらどう思うのかを見てみたかった"と言いながらヤマサキがヨコタへ跳び蹴りをかましていた「性ビジネスは不滅」(1stフル・アルバム『10代で出したかった』収録)。「なんまんだ」演奏後の"まだ自分たちでもこの曲の見せ方を分かっていない"発言。「Scary song」で巨人や体操のお兄さんに変身したヤマサキ(文章にすると意味不明ですがマジです)。オーディエンスの様子を見ながらライヴのルールを決めていき、安全に楽しい場を作っていこうとする姿勢。大きくなった会場のキャパシティと変化していくバンドの状況を鑑みながら、より多くの人に何かを届けられるように楽曲の魅せ方を考えていくメンバーたち。策士でいながらも、その試行錯誤の過程を隠さずに見せていく。そしてそれをファンやメンバー自身がそのまま楽しんでいく、エンターテインメントになってしまうこの感じ。彼らがほとんどの楽曲でディスの対象にしている登場人物たちのように、このバンド自身もまた、愛すべきポンコツっぷりをさらけ出しながら走っている。その生々しさに魂を感じるし、そういう人たちが鳴らすからこそちょっとジーンとくるんだろうなぁ。「ウィーワーインディーズバンド!!」の"ここから始まるキュウソネコカミじゃー!!!!"という叫びも、「ビビった」の"なめんじゃねぇ!"という叫びも、ライヴの回数を増すごとに熱さと説得力を増していく。
ディス含有率0%のアルバム・リード曲「GALAXY」について、"キュウソも変わっちゃったな~、とか言われたけど、めっちゃいい曲やんけ!""売れたいから新境地も見せたいねん!"とヤマサキも言っていたが、『ハッピーポンコツランド』は明らかに今までの音源と違った。インディーズ期から築き上げた作風の延長線上を、あのままのテンションで走ることをキュウソは選ばなかった。自らの手でターニング・ポイントを作り出し、大きく変わりたいという意志を提示したキュウソ。先は分からないけど、先が分からないからこそ、今までトライ&エラーを繰り返しながら転がってきたこのバンドは、これからより一層面白くなると思う。
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