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Skream!×HMV presents "ROCKのススメ VOL.2" スペシャル対談

Skream!×HMV presents "ROCKのススメ VOL.2" スペシャル対談

松本 明人 (真空ホロウ) ハットリクミコ (シナリオアート) イガラシ (ヒトリエ)

クロスメディアSkream!とHMVがタッグを組んで展開した"ROCKのススメ"のVol.2が開催される。今回はいずれも今春ニュー・アルバムを予定している真空ホロウ、シナリオアートと、目下、昨年リリースしたニュー・アルバム『WONDER and WONDER』のツアー中のヒトリエの3マン。ジャンル感は異なるが、3バンドとも思春期の少年少女の葛藤や焦燥、内に秘めたエネルギーを今の彼らの世代のリアリティで表現する部分はどこか共振する。レアな顔合わせのライヴに向けて、"3人で話すのは初めて"という各バンド代表による対談をお届けしよう。

-では、まずお互いのバンドの印象だったり、存在を知った曲やライヴをお訊きしたいんですが。

松本:あの......"加速するのが早くていいな"と。僕らはすごいスロー・スターターというか、僕の性格上かもしんないんですけど、そういう感じなので、いろいろこっそりと見させていただいてます。

-初めて聴いた曲はなんだったんですか?

松本:ミュージック・ビデオを観ました。ヒトリエ......たぶん「センスレス・ワンダー」だと思うんですけど。よくテレビで流れてて何回も見ました。"またどんどん追い抜かれていくんだろうな"と。

イガラシ・ハットリ:(笑)

松本:そしたら追い抜かれました(笑)。

イガラシ:いやいや、追い抜いてないです(笑)。

-シナリオアートに関しては?

松本:話すようになったのは名古屋のとあるイベントですけど、違うときに、YouTubeかな? 久しぶりに曲を観たらなんか壮大になってて。また"こりゃ1本とられた"と思って。

-確かに最初のころと最新作『Tokyomelancholy -トウキョウメランコリー-』では印象は違いますね。

松本:きれいだな、と思いました。

-では同じことをハットリさんにも訊くんですけど。

ハットリ:真空ホロウは対バンで初めて観させてもらったんですけど、"とにかくライヴ力がすごいな"と思って。すごいガンガンくるバンドやな、と思って。ベースのかたもすごい気さくで面白いかたで。一見、近寄りがたそうなバンドさんなんですけど、みんな可愛らしいかたでした(笑)。

松本:可愛らしい......ありがとうございます(笑)。

-ヒトリエに関しては?

ハットリ:ヒトリエさんは新潟のサーキットイベントで、"ヒトリエやってるから観に行こう"って私たち帰りぎわにこっそりホールで観てて。そのとき初めて観ました。音楽的には......「るらるら」って曲あるじゃないですか? で、私たち、こないだリリースしたミニ・アルバムのリード曲(「アオイコドク」)のサビを"ラルラル"って歌ってて。

イガラシ:あ、歌ってる!

ハットリ:はい(笑)。そうなんですよ。で、ちょっと気になって観たんですけど、めっちゃかっこよかったです。

イガラシ:なるほど......繋がってますね(笑)。

-ではイガラシさんにも同じことを伺います。

イガラシ:真空ホロウは僕、ずっと前に対バンさせてもらってて。ヒトリエより前とか。実はこっそり対バンさせてもらってて、コテンパンにされたんです。

-その時は真空ホロウのお客さんが多かったんですか?

イガラシ:お客さんの感じって言うより、ライヴそのものっていうか、なんか無骨で図太くてドス黒くて、いや、いい意味でですよ? んで、すごいなぁって圧倒されたんですけど。で、ベースのかたが盛大に機材トラブル起こってたんですけど、全然こう、小さくならない感じというか、なんにも動じない感じがすごいなと思って。で、聴いてたんですけど。こないだCOUNTDOWN JAPANで、それこそ久しぶりに、しかも挨拶に来てくれて。"あ、挨拶に来てくれるんだ!"って感動したんですけど。曲も最近の「虹」......けっこう追えてない時期もあったんですけど、やっぱり久しぶりに聴いても完全にアクがあるというか、"すごい刺してくるなぁ"と思って。

-それは以前の曲と比べてもってことですか?

イガラシ:いや、曲調は全然違いますけど、やっぱりなんていうんですかね?ちょっと内臓の下のほう掴まれる感というか。なんかそこが掴まれるし、刺してくるし。そこら辺が媚びてないっていうか、ま、媚びてないんだと思うんですけど、完全に独自の道をいってるなぁと思って見てます。で、シナリオアートさんは完全にこないだまっさらな感じで観たんですけど、確かに俺、その曲("ラルラル"と歌っている「アオイコドク」)好きなんですよ。

ハットリ:ははは。

イガラシ:その曲から知ったんですけど、共通点があることは今気づきました。でもやっぱり、メロディと声も含めた楽器の音色がすごい好きだなと思っていて。とくに歌いながらドラム叩かれてるからすごいんですけど、歌ってる声と音色にすごい整合性があるというか、展開によって変わっていくなと思って。その辺がすごいなと思ってます。

ハットリ:ありがとうございます。