Japanese
ヒトリエ
2019年03月号掲載
Member:wowaka(Vo/Gt) シノダ(Gt/Cho) イガラシ(Ba) ゆーまお(Dr)
Interviewer:秦 理絵
ヒトリエが前作アルバム『IKI』から約2年ぶりとなるニュー・フル・アルバム『HOWLS』を完成させた。今作は"ヒトリエとはこうでなければならない"という概念を大胆に打ち破り、より自由で開放的なアプローチに踏み込んでいる。それでいて、すべてがヒトリエにしか鳴らせないバンド・サウンドとして成立しているのだ。なぜヒトリエはここまで革新的な進化を遂げることができたのか。その理由は決してひとつではない。初の海外公演、様々な世代のバンドとの対バンを重ねたこと、"届けること"の意味を自覚した『ポラリス』の制作、そして、デビュー5周年という節目。あらゆる経験を血肉に変えて辿り着いた今作は、6年目以降の歴史を重ねていくヒトリエにとってとても大きな意味を持つ1枚だと思う。
自分が生むものがちょっと止まっている感覚があったんです。 危機感みたいなものがあったんだと思います
-想像を超えるアルバムでした。個人的には、今までヒトリエを聴いたことのない人にも届くような、1曲1曲のパワーが強い作品だと思います。
wowaka:それは嬉しい。
シノダ:自分たちでもすごいものができちゃったなっていう感じですね。
wowaka:今までいろいろ作ってきて、作品ができるたびに"いいものができたな"っていう気持ちはあるんですけど、今回はすごくニコニコしちゃうんですよ。
ゆーまお:今まで以上に幅広いジャンルの音楽が入れられたしね。
イガラシ:なんか人のアルバムみたいな感じがしますね。
wowaka:人の(笑)!?
イガラシ:今まで自分の作品は純粋なリスナーとして聴く対象にはならなかったんですけど、ずっと聴きたいと思うぐらい好きなんです。
-イガラシさん、『IKI』(2016年リリースの3rdフル・アルバム)ができたときのインタビュー(※2016年12月号掲載)も"ずっと聴いてます"って言ってました。
一同:あはははは!
wowaka:手応えがあると、そうなりがちだよね。
イガラシ:でも、ニュアンスが違いますね。『IKI』のときはいいフレーズを残せたとかプレイヤー目線だったんですけど、今回はあんまりそういうところに興味がなくて。純粋にお気に入りのアルバムっていう意味で、他人事みたいな感じなんです。
シノダ:自分たちでもなぜこうなったのかわからないんですよ。
-じゃあ、なぜこうなったのかをインタビューでひもといていきましょうか。
シノダ:よろしくお願いします。
-前作『IKI』を出してからはミニ・アルバム『ai/SOlate』(2017年)とシングル『ポラリス』(2018年11月)のリリースもありましたけど、いつごろからアルバムの制作を意識し始めたたんですか?
wowaka:去年は『ai/SOlate』のツアー[ヒトリエ UNKNOWN-TOUR 2018 "Loveless"]を海外公演まで含めると4月ぐらいまでやってたんですね。だから、その直後ぐらいからかな。シングル曲「ポラリス」を"BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS"のエンディングに起用してもらって、そこからの流れでフル・アルバムを作ろうっていう話をしていた気がしますね。
-去年の下半期からこのアルバムと向き合っていたんですね。
wowaka:そうですね。制作期間は7月から10月ぐらいになるのかな。
ゆーまお:でも、「SLEEPWALK」とかは昔からあったよね。
wowaka:あ、そうか。
ゆーまお:「ウィンドミル」とか「殺風景」とか、アルバム制作を始める前の段階からワンコーラスぐらい作ってたものもありますね。
-『IKI』のころのwowakaさんは"曲ができて止まらない"っていうモードでしたけども、今回はデモを作るペース感としてはどうでしたか?
wowaka:苦労はしましたね。『IKI』のときは音源を作っていくなかで、人間としての意味とか生きてるっていうことに対して初めて自覚的になったんですよね。初めて二本足で立ったような感覚があった。だからポジティヴな生命力みたいなもので曲がポンポン出てきた感じがあったんです。それに対して今回は、つらい、苦しい、痛いっていう感覚と戦いながら出てきたものが多いと思います。
-たしかに孤独を歌ってる曲が多いですもんね。
wowaka:そうですね。でも、実際に作っていく過程では音楽的にいろいろなことを試したり、チャレンジできたりしたから、今までで一番楽しかったんです。メンバーのアイディアとか好奇心に救われてたような気がします。
-デモの段階ではアルバムの方向性は見えてなかったんですか?
wowaka:"この気持ちをどうすればいいんだ?"っていうだけでした(笑)。
ゆーまお:ただ、曲が上がっていくなかで、"次のアルバムはいろいろなタイプの曲ができるな"っていうのは思ってましたね。
イガラシ:わりと早い段階から「青」っていう曲のデモが上がってきて、それが泣きそうになるぐらい良かったんですよ。いわゆる失恋の曲とも受け取れるけど、そういうのを出してきたのは初めてだったんです。だから、とにかくこの曲を届けたい、このバンドの状況を届けたいと思いましたね。そのへんから演奏者としての自我がなくなったんです。この曲調にどういう要素が必要なのかを全体で見るようになったし、アルバムを幅広いものに仕上げていくうえでもいろいろな制約がなくなったんです。
-「青」はデモの段階から歌詞が乗ってたんですね。
wowaka:僕が生まれて初めて書いた失恋の歌です。
イガラシ:すごくいい曲だと思ったから、"この想いをちゃんと普遍的な歌にするにはどうすればいいんだろう?"っていうことを考えましたね。
wowaka:ものすごく個人的な体験と普遍的なものって紙一重で通じてると思うんですよね。個人的な体験をポロポロと吐き出してきた結果、個人と世界とか、バンドとお客さんとか、そういうところにいけたらいいなって思ってるんです。
-他のメンバーも「青」がアルバム制作の中で重要なポイントだったと思いますか?
wowaka:たしかにギターを録音したときに「青」が一番感動したんですよ。"あぁ、これをやりたかったんだ"って。たぶんこれぐらい極端なことをしたかったんです。歌とメロディが真ん中にある。でも、それと真逆に......それこそ緻密な美学にこだわってる部分もあって。この曲に関して言うと、とりあえずレコーディングのときに"めちゃくちゃ大きい音を出してみない?"みたいなところから始まったんです。普段使わない、ものすごく大きい音が出るアンプがあるんですけど、そのつまみをフルにして始めるっていう。
シノダ:アホ録りだよね。
-バラードなのにギターの音を大きくするところから始めるって発想は面白いですね。
wowaka:バラードだからこそ、それぐらいの熱量に行ってみようっていうことですよね。そうやって試行錯誤していったら聴いたことないような音が作れたんです。そこから変なトランス状態に入っていったような気がしますね。
シノダ:これまで僕の方がそういう極端なことをやりたがってたんですよ。それにセーブをかけるのが彼(wowaka)だったのに、頭のネジが外れてたんです。
wowaka:どう緻密に作ったところでも、どう開放したところでも、"俺らは俺らだ"みたいな感じになってきましたね。
イガラシ:自分の中では"この曲があるから大丈夫"みたいな気持ちがあったと思います。もう自分がどうこうっていう話ではなくなったんです。レコーディング中に"ベーシストとしての自分の一番の才能は何か?"っていうことを考えたんですけど、バンド・メンバーが上手いことだと思ったんですよ。俺がどうであれ、周りのメンバーが上手いから大丈夫。だから、あんまりベースに時間をかけなくなったんです。「殺風景」はバーッと弾いたテイクがそのまま使われてるし、「ウィンドミル」も練習して行かなかったんです。
wowaka:そうなんだ(笑)。
イガラシ:それぐらい思考を通さずにその場の反射でやった方がいいなと思ったんです。それは最初に「青」っていう曲があったからだと思いますね。
LIVE INFO
- 2025.07.04
-
Nothing's Carved In Stone
MAN WITH A MISSION
斉藤和義
ExWHYZ
GRAPEVINE
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
the shes gone
ビレッジマンズストア
蒼山幸子
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
女王蜂
ザ・シスターズハイ
のうじょうりえ
DOLL PARTS
カナタタケヒロ(LEGO BIG MORL)
GANG PARADE
佐々木亮介(a flood of circle)
大原櫻子
緑黄色社会
ポルカドットスティングレイ
リーガルリリー
浅井健一
サカナクション
Mom
- 2025.07.05
-
Nothing's Carved In Stone
SAKANAMON
鶴
THE ORAL CIGARETTES / ヤングスキニー / 水曜日のカンパネラ ほか
reGretGirl
GLIM SPANKY
チリヌルヲワカ
キュウソネコカミ
ART-SCHOOL
コレサワ
[Alexandros]
フラワーカンパニーズ
shallm
go!go!vanillas
アーバンギャルド
ExWHYZ
FINLANDS
"見放題大阪2025"
GRAPEVINE
片平里菜
HY
SCOOBIE DO
the shes gone
怒髪天
荒谷翔大
the dadadadys
envy
サイダーガール
緑黄色社会
め組
Helsinki Lambda Club
androp
WtB
ASP
Conton Candy
The Slumbers
有村竜太朗
- 2025.07.06
-
PEDRO
Creepy Nuts
UVERworld
鶴
ビッケブランカ
sumika / Novelbright / Omoinotake ほか
荒谷翔大
reGretGirl
[Alexandros]
竹内アンナ
go!go!vanillas
ネクライトーキー
FIVE NEW OLD
DYGL × Newspeak × ANORAK!
片平里菜
PK shampoo
GLIM SPANKY
"見放題名古屋2025"
女王蜂
SCOOBIE DO
怒髪天
チリヌルヲワカ
ART-SCHOOL
Bimi
jizue
クレナズム
halca
HY
SIX LOUNGE
ドレスコーズ
LEGO BIG MORL
有村竜太朗
フラワーカンパニーズ
- 2025.07.07
-
ビレッジマンズストア
ナナヲアカリ
NakamuraEmi
浅井健一
- 2025.07.08
-
TENDOUJI
Hump Back
go!go!vanillas
ビレッジマンズストア
the dadadadys
kobore × プッシュプルポット × Brown Basket
銀杏BOYZ
- 2025.07.09
-
SHE'S
いきものがかり
Maki
山内総一郎(フジファブリック)
- 2025.07.10
-
TENDOUJI
Saucy Dog
礼賛
いきものがかり
浅井健一
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
BBHF
the dadadadys
Hello Hello
GRAPEVINE
ザ・シスターズハイ
Organic Call
downy
四星球
- 2025.07.11
-
TenTwenty
女王蜂
TENDOUJI
なきごと
the shes gone
フレンズ
Saucy Dog
Laughing Hick
浅井健一
WtB
yutori
ビレッジマンズストア
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
のうじょうりえ
賽
ヤバイTシャツ屋さん × Perfume
wacci
KALMA
LITE / DO MAKE SAY THINK / HOTEL NEW TOKYO
GLIM SPANKY
Mirror,Mirror
reGretGirl
四星球
Rei
- 2025.07.12
-
大原櫻子
星野源
藤沢アユミ
FIVE NEW OLD
ASP
コレサワ
あれくん
ART-SCHOOL
SAKANAMON
女王蜂
LOCAL CONNECT
BLUE ENCOUNT
竹内アンナ
いゔどっと
PK shampoo
荒谷翔大
ACIDMAN
ズーカラデル
夜の本気ダンス × BRADIO × 8otto
チリヌルヲワカ
Homecomings
ブランデー戦記
[Alexandros]
鶴
SVEN(fox capture plan)
YUTORI-SEDAI
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
ADAM at
WtB
Eve
有村竜太朗
Bimi
MAPA
安藤裕子
蒼山幸子
古墳シスターズ
斉藤和義
原因は自分にある。
怒髪天
渡會将士
マオ(シド)
- 2025.07.13
-
星野源
あれくん
SVEN(fox capture plan)
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
TenTwenty
板歯目
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
FIVE NEW OLD
ASP
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
コレサワ
鶴
"HELLO INDIE 2025"
なきごと
ズーカラデル
UNCHAIN
ART-SCHOOL
有村竜太朗
アルコサイト
[Alexandros]
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
チリヌルヲワカ
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
Homecomings
ADAM at
ブランデー戦記
Eve
神はサイコロを振らない
荒谷翔大
カミナリグモ
FUNNY THINK
ぜんぶ君のせいだ。
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
reGretGirl
斉藤和義
原因は自分にある。
トラケミスト
- 2025.07.14
-
Mirror,Mirror
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
RELEASE INFO
- 2025.07.04
- 2025.07.05
- 2025.07.06
- 2025.07.07
- 2025.07.08
- 2025.07.09
- 2025.07.10
- 2025.07.11
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
音ノ乃のの
Skream! 2025年06月号