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INTERVIEW

Japanese

SCOOBIE DO×KEYTALK

2018年01月号掲載

SCOOBIE DO×KEYTALK

SCOOBIE DO:コヤマシュウ(Vo) マツキタイジロウ(Gt)
KEYTALK:小野 武正(Gt/MC/Cho) 八木 優樹(Dr/Cho)
インタビュアー:岡本 貴之 Photo by 上溝 恭香

-お互いの曲の作り方についてはいかがですか?

小野:SCOOBIE DOの場合って、デモを作り込んで曲作りする感じではないんですか?

マツキ:いや、一番新しいアルバム『CRACKLACK』(2017年10月リリース)はデモを作り込んでから作ってる。 小野:そうなんですね。今までのやり方はわりとスタジオにリフを持っていって広げていく感じですか。

マツキ:そうだね。だいたい作って"こんな感じ"っていうのを口頭で伝えてみんなで合わせる感じ。

小野:じゃあ本当にデモを作りこんでっていうやり方は最新作からなんですね。

マツキ:うん、シングルの『ensemble』(2017年4月リリース)からで、今回のアルバムでもやってみようって。

小野:それが今のSCOOBIE DO的にハマりがいいんですね。

マツキ:新鮮さはあるよね。

小野:たしかにそうですよね。いっぱい曲作ってると、曲作りの新鮮さも大事になってきますよね。

コヤマ:今まで同期も使ったことなかったもんね。今年(※取材日は2017年12月中旬)初めて使ってみて。

-ライヴでヘッドフォンをつけてドラムを叩いているMOBYさん(オカモト "MOBY" タクヤ)は新鮮でした。

小野:新鮮ですよね。

コヤマ:頭がロールキャベツみたいになってたからね(笑)。

八木:曲が終わった瞬間、すぐ外したのが印象的でした。

コヤマ:ははははは! どんだけ焦ってんだよって。

八木:ところで、メロとか歌詞ってどの段階で乗ってるんですか?

マツキ:もう最初に一緒に作ってくる。そこから変えたりもするんだけど、それ以前に"曲としてこんな感じ"っていうのはプレゼンするんだよね。それがデモになったっていうだけで。

小野:本質は変わってないんですね。やり方が変わっただけで。

マツキ:そうそう。

小野:KEYTALKは4人とも曲を作るんですけど、みんなデモを出すんですよ。曲を出す日を決めているので、そこでみんなの曲を並べて、4人で事務所にこもって、曲を聴いて意見出して、収録曲を決めたりします。それで"こういうふうになりました"っていうのを、マネージメントとレコード会社で共有する時間を作って、意見が出たら話し合うスタイルを取ってます。

コヤマ:そのデモはメロディも歌詞もできてるの? それともモチーフだけとか。

小野:モチーフとかのときもたまにありますけど、最低でも1コーラスはガッツリ入っている状態ですね。歌はシンセ・メロが多いですけど、たまに歌詞をつけた歌を入れているときもありますね。ずっとそのやり方です。

マツキ:中にはボツになったりとかもあるわけ?

小野:あります、あります。ボツ曲で50曲以上あります。ボツというか、一応ストック曲と呼んでますけど。

コヤマ:そのアルバムには選ばれなかったということだよね。

小野:そうです。それこそ、4人が3曲ずつ持ってきたら12曲になるので。

マツキ:アルバムできちゃうもんね。

小野:そうなんですよ。シングルのときもそういう感じでやると、1年で20曲から30曲のストックが出ちゃうんですよ。

コヤマ:そこからあとあと入れる曲も出てくるんだ?

八木:そうですね、ありますね。

小野:タイミングとして、この曲はアルバムの中で似ちゃってるから次に入れようとか。

コヤマ:生産能力高いなぁ。

マツキ:そのデモもアレンジされてるわけでしょ? 演奏はそのとおりにやるの?

小野:ベーシックはデモで、そこからそれぞれのプレイヤーが味をつけていく感じです。僕だったら適当にギターをビャーって弾いて。作り込み具合としては、リズム・パターンとテンポとキーとシンセ・メロとコードが入ってる感じですね。

マツキ:骨格ができている感じなんだね。

コヤマ:いまどきっぽいよね。

マツキ:俺らはかなり旧世代のやり方だもんね。

小野:いや、でもいいなぁって思います。

八木:やってみたいもんね。昔はやってたんですけど、時間がすごくかかるので。1曲作るのに1ヶ月とか。

小野:あと、わからなくなっちゃうんですよね。どこまでやったらいいのか。

マツキ:ジャッジがね? "あれ、こないだこうやってなかった?"とか。

コヤマ:"やってねぇよ!"、"やってたじゃねぇかよ!"って、延々。

小野&八木:ははははは!

コヤマ:これは時間の無駄だなって(笑)。

小野:最近、デモ出しからレコーディングまでが早くて、曲が自分たちのものになる前にレコーディングが始まるから、結構新鮮なままレコーディングが終わるんですよ。それで改めて聴くと"こういう曲なんだ?"って気づいたりしながら、ライヴに向けて練習したりして。それはそれで面白いんですけど。

マツキ:でも俺らもそうなっているよね? デモを先に作ると、ライヴはライヴで別のアレンジになっていくっていう。

小野:そうですよね? 俺らもライヴは変わっていくもんね?

八木:うん、それはある。