Japanese
KEYTALK
Skream! マガジン 2020年01月号掲載
2019.12.11 @Zepp Tokyo
Writer 蜂須賀 ちなみ Photo by 後藤壮太朗
アルバム『DON'T STOP THE MUSIC』のリリースに伴う全国ツアー、セミ・ファイナルにあたるZepp Tokyo公演。この日のライヴは、シンプルに"KEYTALKってやっぱスゲー!"って大笑いしたくなるような類のものだった。今の彼らのサウンドには、若さゆえの衝動でもなく、老成ゆえの落ち着きでもない、みずみずしいエネルギーがある。例えば、八木優樹(Dr/Cho)によるビート、特に四つ打ちにおけるキック・ドラムは、ぐんと地に沈む感じが増していてより踊れるようになっている。寺中友将(Vo/Gt)と首藤義勝(Vo/Ba)の歌声には気合が漲っていて、特に首藤はハイトーンがよく出ている。小野武正(Gt/MC/Cho)はMC中にも脚を上下に振りながらギター・ソロを披露。首藤に"上手いけどうるせぇ(笑)"と言われるほどの好調ぶりを見せていた。
どうしてそういうライヴになったかというと、『DON'T STOP THE MUSIC』が原点進化の作品だったから。もう少し噛み砕いて言うと、『TIMES SQUARE』や『SUGAR TITLE』によく見られた、そしてメジャー進出後はやや控えめだったプログレ/フュージョン色が再度表出したアルバムだったからだ。この日のセットリストはアルバム収録曲群をメインとしたものだったが、"懐かしい曲やります"と紹介された「fiction escape」や「Spring Sparkle」が馴染みよくハマっていたのもおそらくそのためだろう。これまでバッキングに徹することの多かった寺中がギターでメロを弾くことが増えたため、ギター2本の絡みを堪能できる場面が増えていて楽しいし嬉しい。
A~Bメロの90年代夏ソングっぽいベタさとサビの開放感がパキッとしたコントラストを描く、そしてヴォーカル陣がユニゾンでラップを披露する場面が見物の「真夏の衝動」、美しいメロと複雑な展開というKEYTALKの持ち味が最大限に引き出された「アカネ・ワルツ」などハイライトが続々と生まれていく。1曲の中に詰まっているアイディアとひらめきの量が尋常ではなく、やたら賑やかなのになぜだか破綻しない、いやむしろポップに聴こえるというバランスにおいて、KEYTALKの上を行くバンドってそういないのではないだろうか。「DE'DEVIL DANCER」と「MONSTER DANCE」が連続で演奏され、新旧ダンス・チューンのコンボがキマッた瞬間にも熱いものがある。そんななか、「桜花爛漫」の熱演も印象的だった。「桜花爛漫」は数十回と演奏されてきたいわゆるライヴ定番曲で、言ってしまえば慣れで弾けてしまう曲だと思う。だけど彼らは決してなあなあにしない。
"今の僕たちのことを歌ったみたいな曲"と語られた「少年」、レーベル移籍後初シングルの表題曲であり、リフを推進力としたこれまでのKEYTALKにないタイプの曲=「BUBBLE-GUM MAGIC」で本編は終了した。「少年」がエンドロールだとしたら「BUBBLE-GUM MAGIC」はその上に被さる"次章へ続く!"というテロップみたいなイメージだろうか。「Summer Venus」でしゅんしゅんクリニックPとコラボしたり、パワプロくん(ゲーム"実況パワフルプロ野球"シリーズのキャラクター)やクロネコ(クロネコヤマトのキャラクター)が登場したり......とアミューズメント要素もたくさんあったが、こういうことをやっても大丈夫なのはバンドの地力があるからこそ。KEYTALKってやっぱりすごい。そう思わせられるような、いいライヴだった。
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