Japanese
KEYTALK
Skream! マガジン 2023年04月号掲載
2023.03.01 @日本武道館
Writer : 蜂須賀 ちなみ Photographer:後藤壮太郎、高田梓、木村泰之
"新曲やります!"
KEYTALK約7年半ぶりの日本武道館公演は、予想外のひと言と「君とサマー」から始まった。前週にリリースされたばかりの新曲だが、そうとは思えない馴染みよう。過去にリリースした夏曲を彷彿とさせるオールスター版にしてアップデート版と言える曲だけに、観客もすぐに順応、またメンバーも早速1番から歌詞を"武道館"に替えている。
このオープニングから、4人は気張らずフラットなテンションだった。まっすぐな歌声を堂々と響かせる寺中友将。声の抜けが素晴らしくヴォーカリストとして進化している最中の首藤義勝。8キロ減量の甲斐もあってか、プレイも身のこなしも軽やかな小野武正(Gt/MC/Cho)。この日のために新調したドラム・セットで臨んだ八木優樹。彼らは年齢も経験も重ねたが、以前よりむしろ健やかでピュアになっているではないか。そして自分たちを大きく見せようとしないライヴによって、バンドの特異性がかえって浮き彫りになっている。例えば、ジャズ/フュージョン的なアンサンブルを現代のギター・ロックとして再構築した初期の名曲「fiction escape」。ひたすらに疾走するポップ・パンクながら、転調が彩りをもたらす構成はJ-POP的な「Cheers!」。1曲に数曲分のアイディアを注ぎ込む過剰とも言える奔放さ、最終的にポップでキャッチーな音楽に落とし込む手腕、すべてを支える4人のプレイヤビリティに改めて驚愕させられる瞬間の連続だ。さらに特筆したいのは、八木、首藤、小野のソロ回しが見せ場の「MATSURI BAYASHI」。ここで小野は、最初の数小節はあえてワウを踏むだけで済ませ、メロディを弾くターンに入ると花道へ駆けだしギター・ヒーローっぷりを炸裂させた。膨大な情報と共に楽しさを生み出すだけに留まらない、抜け感と遊び心も兼ね備えているのが今のKEYTALKの強さだ。
キャリアの節目を彩った曲=「コースター」、「スターリングスター」、「BUBBLE-GUM MAGIC」を過去の映像と共に鳴らす感動の演出の前に、"(メジャー・デビューからの)10年間いろいろなことがありました。リーダー 小野武正の脱退......"(首藤)、"タケちゃんはやめへんよ!"(小野)、"巨匠(寺中)のホワイトニング......(白い歯の寺中がカメラに抜かれる)これからも3人で頑張っていきます!"(首藤)、"おい!"(八木)とやりとりするなど、冗談を言って笑い合うのもいつも通り。一方、ファンから募った写真をバックに「照れ隠し」を届ける、首藤が2度も武道館に立てたのはみんなのおかげと語りながら"自慢のファンのみんなだと思ってますよ"と言う、寺中が"普通な自分だからこそ歌える歌"として新曲「未来の音」を披露するなど、愛と感謝を飾らずに伝える場面も目立った。「黄昏シンフォニー」、「桜花爛漫」、「Monday Traveller」からなるブロックは、今の自分で今までの自分を認め、未来へ進むことがテーマになっていたのでは。
結成当初を振り返ったあと、小野がギターをかき鳴らしながら"今日があるってことは、3回目の武道館もあると思ってます。これからもよろしくお願いします!"と叫び、「太陽系リフレイン」、「MONSTER DANCE」などによるエンディングへ。KEYTALKらしい祭り騒ぎのなか、特に心に残ったのが「shall we dance?」だ。組曲並みの多展開に"やはりこのバンドは突き抜けていて面白い"と笑わされる。同時になんだか泣けたのは、2010年代半ばのバンド・シーンを象徴する存在として登場した彼らが、なぜ身も心も踊れる音楽を志向し続けたのか、その根源が鳴っていたからだ。"踊る皆に幸あれ"。10年後も、20年後も、その願いがKEYTALKと私たちを結んでくれているに違いない。
[setlist]
1. 君とサマー
2. 大脱走
3. 夜の蝶
4. MATSURI BAYASHI
5. fiction escape
6. Cheers!
7. Love me
8. YURAMEKI SUMMER
9. コースター
10. スターリングスター
11. BUBBLE-GUM MAGIC
12. 照れ隠し13. バイバイアイミスユー
14. 未来の音
15. 黄昏シンフォニー
16. 桜花爛漫
17. Monday Traveller
18. 太陽系リフレイン
19. DROP2
20. 夕映えの街、今
21. MONSTER DANCE
En1. shall we dance?
En2. Summer Venus
En3. アワーワールド
- 1
LIVE INFO
- 2025.07.13
-
星野源
あれくん
SVEN(fox capture plan)
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
TenTwenty
板歯目
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
FIVE NEW OLD
ASP
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
コレサワ
鶴
"HELLO INDIE 2025"
なきごと
ズーカラデル
UNCHAIN
ART-SCHOOL
有村竜太朗
アルコサイト
[Alexandros]
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
チリヌルヲワカ
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
Homecomings
ADAM at
ブランデー戦記
Eve
神はサイコロを振らない
荒谷翔大
すてばち
カミナリグモ
FUNNY THINK
ぜんぶ君のせいだ。
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
reGretGirl
斉藤和義
原因は自分にある。
トラケミスト
- 2025.07.14
-
Mirror,Mirror
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
SIRUP
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
- 2025.07.26
-
あれくん
[Alexandros]
Eve
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
GANG PARADE
須田景凪
コレサワ
LOCAL CONNECT
アーバンギャルド
reGretGirl
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Creepy Nuts
FIVE NEW OLD
PENGUIN RESEARCH
マオ(シド)
さめざめ
Academic BANANA
"MURO FESTIVAL 2025"
WtB
有村竜太朗
Czecho No Republic
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.27
-
Eve
東京スカパラダイスオーケストラ
MAPA
神はサイコロを振らない
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
LOCAL CONNECT
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
コレサワ
DURDN
"MURO FESTIVAL 2025"
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.28
-
THE YELLOW MONKEY
パピプペポは難しい
のうじょうりえ
Hump Back
RELEASE INFO
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号