Japanese
KEYTALK
Skream! マガジン 2021年10月号掲載
2021.08.25 @LIQUIDROOM ebisu
Writer 蜂須賀 ちなみ Photo by 後藤壮太郎(goto sotaro)
アルバム『ACTION!』リリース記念のワンマン・ライヴ。始まりを告げたのは首藤義勝(Vo/Ba)のフレーズで、アルバム同様、1曲目は「宴はヨイヨイ恋しぐれ」だった。『ACTION!』はバンドの初期作に回帰した作品で、コンセプトによる懐かしさと当時からの成長の幅がもたらす新鮮さ、その両方を持っている。そんな作品がライヴで鳴らされたらどうなるか。結果、観る人のツボを刺激するメンバーの演奏も、手拍子などをして盛り上がる観客も、"新曲初披露"というテンションをいい意味で感じさせないものに。それは、"この日のためにたくさん練習してきた"とか、"会場に来る前に音源をたくさん聴いてきた"という理由だけでは説明できなさそうで、"細胞レベルでしみついている"と言ってしまったほうがきっと適切だ。
八木優樹(Dr/Cho)の"にゃーーーい!"(音源よりロングトーン気味)を経て、メロコアまっしぐらの「サンライズ」へ。この日は『ACTION!』収録曲のみを披露。さらに言うと、全12曲中、昨年配信シングルとしてリリースされた3曲+ミュージック・ビデオやリリック・ビデオが作成された5曲=計8曲が、収録順通りに演奏された。なお、世に出たばかりの新曲だけでセットリストを組むのも、発売日当日にリリース・パーティーを開くのも、彼らにとって初めての試み。2時間前に終えた昼公演、そして冒頭2曲の手応えを踏まえて小野武正(Gt/MC/Cho)は"初めてじゃないよ感、ヴァイブスを感じた"と語り、共感の意を示すように観客が拍手した。
MCの主な話題は『ACTION!』制作裏話で、「宴はヨイヨイ恋しぐれ」の笑い声に寺中友将(Vo/Gt)の声は入っておらず、似た声のフリー素材で代用している、「大脱走」MVの八木のパンイチに一度事務所NGが出たが、"靴下は脱がない"というこだわりとともに貫いたなど、様々なエピソードが(大いに脱線しながら)明かされる。MC終了とともに空気が完全に切り替わるわけではなく、3曲目「大脱走」はぬるっとスタートしたが、演奏自体はバッチリキマッているのがすごいけど謎だしちょっと可笑しい。そのあと鳴らされたのは、感情爆発のフックとなるポイントが満載、向こう見ずな衝動ではなく結成13年目の確信をエンジンに疾走する「流線ノスタルジック」、アッパーな曲調と儚い歌詞とのギャップが心をくすぐる「もういっちょ」。両曲のタッピング・ギターから初期っぽさを感じるも、「Orion」はこのバンドの十八番の(且つ、2010年代の邦楽バンド・シーンを象徴する)高速四つ打ちとは異なるベクトルのダンス・ミュージックで、今の彼らならではの一面と言えよう。
「愛文」演奏後、寺中がアコギに持ち替えてMCに移る。彼が語ったのは、昨年は思うように活動ができず、苦しいときもあったこと。お客さんの前で少しずつライヴができるようになって幸せを感じていること。『ACTION!』は、バンド自らアクションを起こしていこうという決意表明のアルバムだということ。飾らない言葉と同様、寺中の作詞作曲による「照れ隠し」は裸の歌と音から成るバラードだ。夕陽色の光がステージに射すなか、日常を愛で、尊ぶ1曲が未来への願いのように響き、ライヴは終了した。
このあと『ACTION!』を携えてツアーに出発するKEYTALK。今回のライヴを鑑みると、すでにかなりの浸透力を発揮している新曲群がここからどう揉まれていくのか、今回演奏されなかった4曲ははたしてツアーで聴けるのか、既発曲はどのように絡んでくるのか――このあたりが主な見どころになりそうな予感だ。ツアーは10月7日、金沢公演からスタートする。
[Setlist]
1. 宴はヨイヨイ恋しぐれ
2. サンライズ
3. 大脱走
4. 流線ノスタルジック5. もういっちょ
6. Orion
7. 愛文
8. 照れ隠し
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