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INTERVIEW

Japanese

BRADIO × Skream! × バイトル

2018年08月号掲載

BRADIO × Skream! × バイトル

Member:真行寺 貴秋(Vo) 大山 聡一(Gt) 酒井 亮輔(Ba)

Interviewer:杉江 由紀 Photo by 大木 優美

BRADIO × Skream! × バイトル
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-とてもいいお話を、みなさんありがとうございます。なお、ここからは本日ドリームバイトとしてインタビューをしてくださる菅 加奈子さんにバトンタッチして、インタビューを続行したいと思います。それでは、よろしくお願いします。

菅:初めまして、よろしくお願いします! まず、私は中学高校と6年間ずっと吹奏楽部にいたんですけれども、コンクールや演奏会の前などステージに上がることになるときにはとても緊張したのですが、みなさんはライヴ前に緊張することはありますか? そして、緊張を防ぐために何かしているルーティーンはありますか?

真行寺:わりと緊張しがちなので、そういうルーティーンが作っては崩れ、作っては崩れを繰り返してきているところがありますね。だけど、現状では特に何もしていない感じかなぁ。10年バンドをやっていても、どんなに練習してもあがり症は治らないし、それに対する打つ手もない、というのが現実です(笑)。

-とはいえ、いざライヴが始まれば一気にハジけられるのではありませんか?

真行寺:そうですねぇ。始まってしまえば、いいんですけど。それまでは、ほんとに全然ダメです。

大山:なんか、いつも衣装の着替え方が変わってるよね?

酒井:ライヴの本番まで時間があるときでも、彼はめちゃくちゃ着替えが早いんですよ。もう2時間くらい前にはスーツを着込み始めちゃうから、俺たちからすると"まだ早くない?"って感じるんですけど、なんか彼の中では何かがあるみたいです。

真行寺:せっかちなんでしょうね。そして、ライヴ前の緊張する時間を少しでも縮めたいから、早く始めたくなって早く着替えちゃうんだと思います。

大山:早くスーツ着たからって、開演時間は変わんないのに(笑)。

真行寺:いや。僕の中では、早くから着替え出すことで時間の進み方が早くなるような気がするんですよ。

大山:俺も緊張はするんですけど、そこで"よっしゃー! 気合で頑張るぞ!"ってなると、逆に空回りしがちなところがありますね(笑)。だから、なるべく少し肩の力を抜いたくらいの状態で臨むようにしてます。吹奏楽をやられていたということは、きっとリラックスして演奏した方がいいということはわかっていらっしゃると思うんですけど、まさに大事なのはそこですね。

菅:ほんと、ガチガチになってしまうと急に音が出せなくなってしまうんですよ。

酒井:俺は、本番前に関して言うとあんまり緊張しないんですよね。むしろ、前の日寝るときに"明日のライヴではああしよう、こうしよう"って考えているうちに緊張してきちゃうタイプです(笑)。それで寝不足になっちゃうことがたまにありますけど、本番前はいつも好きな音楽を聴いてテンションを上げつつ、身体を少し動かして心身ともにほぐすようにしてますね。

菅:なんだかアスリートの方みたいですね。ちなみに、そのときに聴く音楽はBRADIOの曲なんですか?

酒井:それは絶対、聴かないです(笑)。普段は僕、自分たちの曲がすごい好きなのでしょっちゅう聴くんですよ。でも、本番前は最近だとBruno Marsをよく聴いてますね。

菅:では、次の質問です。先日、BRADIOはアメリカのテキサスで演奏(2018年6月10日に開催されたアニメ・コンベンション"A-KON 29")をされていましたよね。私も、その様子はYouTubeで観させていただいたんですが、向こうで演奏してみて感じたのはどんなことだったのか教えていただきたいです。

真行寺:思っていた以上のリアクションが返ってきて、面白かったです。海外でやること自体が初めての経験だったんですけど、すごく楽しかったですね。英語ができないので、MCはカンペを足もとに置いてやりました(笑)。それでも、ひと言ずつ何か言うたびにめちゃくちゃ盛り上がってくれてちょっと不思議な感じでしたね。ありがたいことに、みんなからの待ってました感みたいなものを強く感じました。

大山:ライヴ自体はどこでやっても同じように全力を尽くすだけなんですけど、初めての土地でのライヴだったせいか、感覚的には初めてバンドを組んだころの新鮮な雰囲気も少し思い出しました。楽しみにして待ってくれていた人がたくさんいたみたいだし、向こうならではのダイナミックなノリで盛り上がってくれていたところも、"えっ? そこで頭を回したりするんだ!?"みたいな発見があって予想以上の刺激を受けました(笑)。

酒井:そういう文化の違いは、僕も感じましたね。どこがいいとか悪いとかの話ではなくて、音楽の捉え方がちょっと違うというか。日本人はまず手拍子から始まることが多いと思うんですけど、向こうの人は腰がもうグワングワン回ってました。下半身がすごかったです(笑)。音楽があったら自然と踊っちゃう、みたいな感じなんでしょうね。エネルギッシュにBRADIOの音楽を楽しんでくれていることがよく伝わってきて、やっていてとても嬉しかったです。

菅:YouTubeのコメント欄を見ていると、英語圏以外にもBRADIOのファンの方がいらっしゃるようなんですが、アメリカ以外で他にも行ってみたいところはありますか?

真行寺:どこでも! いろんなところでやってみたいです。

酒井:そうだね。どこの国に行きたいというよりは、機会があればどこでもいろいろなところでやってみたいな、というふうに僕も思います。あとは、海外の人独特の何に対しても熱量が高い雰囲気や、ライヴをテンション高く楽しんでいる姿に触れてみて、日本でいつもBRADIOのライヴに来てくれる人たちは思いっきり楽しんでくれているんだなということを再確認できました。海外に出てみて改めて日本のファンのすごさを感じましたね。

菅:私も、BRADIOのライヴでは毎回思いっきり楽しんでます! 私自身、普段はまったくファンキーさとかはないのに、めちゃくちゃ盛り上がってしまって楽しいです。

大山:そこは僕らもそうですよ。ライヴの場って特別だもんね。別に日本中にパリピを増やそうとかではなくて、みんなにとって"BRADIOのライヴだったら普段は出せないパッションを出せるよね"って感じられるような空間を、これからも一緒に作っていけたらいいなと僕らは思ってます。