Japanese
BRADIO
Skream! マガジン 2017年01月号掲載
2016.12.09 @Zepp DiverCity TOKYO
Writer 蜂須賀 ちなみ
6~7月には全国7都市を回るワンマン・ツアーを開催。さらに11~12月には東名阪ワンマンを開催――と、計10本のワンマン・ライヴを行ったBRADIOの2016年。"1年を通してツアーの中にいた"とメンバーに言わしめるほどの濃密な日々は、12月9日のZepp DiverCity TOKYO公演にて締めくくられた。"(ライヴを)観に来る場所だと思っていた"というほど彼らにとっては夢のような舞台だったというこの会場で4人が見せてくれたのは、全国行脚を通して大きく成長した姿。ライヴ終盤、真行寺貴秋(Vo)が"俺たちは幸せになるために生きてるんだと、このツアーで感じました。今音楽をやれて、みんなのおかげで幸せです! だから俺たちの音楽でみんなにも幸せになってもらいたい! これからはそのために音楽やります"とオーディエンスへ伝えた場面には、バンドの充実感と自信が滲み出ていた。
定刻を少し過ぎると、ステージを覆い隠す紗幕にツアー・タイトルやバンド・ロゴが映された後、お立ち台の上に立つアフロ頭のヴォーカリスト、真行寺のシルエットが浮かび上がった。そしてそのまま「オトナHIT PARADE」へ。この日はカラフルなスーツ姿のメンバー4人の他、サポート・メンバーの奥野大樹(Key/ルルルルズ)、外国人女性コーラス隊のイマニ&エボニーを含んだ7人編成での演奏。気合漲る歌声がショー・タイムの口火を切った直後、紗幕が落ち、パワフルなサウンドが溢れ出していく。続くは、田邊有希(Dr)→酒井亮輔(Ba)→大山聡一(Gt)のソロ回しと真行寺のターンが華麗にキマッた「ハートビートを打ち鳴らせ」。黄金のパーティー・チューンを目の前にしてオーディエンスの昂揚感は増していくばかりだ。3曲目「Flyers」の直後、こらえきれなかったのか、突然笑い始めた真行寺。"もう少し噛みしめてもいいかい?"と言ってからサングラスを外してフロアを見渡す姿は、心底嬉しそうだった。
BRADIOというバンドができること/やりたいことをすべて実行していくような清々しいテンションが続いたこの日は、アコースティック・アレンジでの演奏も披露(メンバーいわく"昔はインストア・イベントやカフェの店内でよくやっていた"とのこと)。「Jasmine」は大山がアコースティック・ギターに持ち替え、田邊がカホンを叩く編成で、さらに「Chocolate Flavor」は真行寺+キーボード+コーラス隊というスペシャル編成で披露し、豊潤なハーモニーを響かせた。先ほどまでのゴキゲンな空気とは一転、まるで路地裏のジャズ・バーであるかのような贅沢な時間が流れるなか、会場全体がうっとりと酔いしれているのがよくわかる。テンションが上がりすぎたのか、真行寺が(山崎まさよしの)「セロリ」をワンフレーズ歌ったり、"かわいい子みっけ!"とフロア前方にいるオーディエンスに話し掛けたりして、おどけていたのもご愛敬ということで。そしてスパンコールがギラギラ光る衣装に着替えたあとの後半戦では、"お前らがどのくらいパンプアップしてるか、試してもいいかい!?"と真行寺、大山、酒井がフロアへ突入。特大のコール&レスポンスを巻き起こしては"ナイスファンキー!"、"最高のセッションだったぜ!"とオーディエンスのことを讃えたのだった。
なぜ音楽を人前で演奏するのかということについて改めて考えさせられた1年だった、と前置きしながら、彼らはその理由が"ただ音楽が好きだから"ではなく"こうして生きてるんだっていうことを証明したいから"だと語っていた。だから彼らはブラック・ミュージックやR&B、ファンクなどと共鳴しながら、過剰なまでに針の振り切れたダンス・ミュージックを鳴らす。心を素っ裸にしてオーディエンスと共に叫ぶことができるような場所を求めていくのだ。アンコールで告知されたとおり、1月18日に2ndフル・アルバム『FREEDOM』をリリースし、3月から全国ワンマン・ツアーを行うBRADIO。この日は新曲もいち早く披露されたが、勢いに乗りまくりなこのタイミングで自分たちの核にある部分を確かめられた経験は、今後も続く活動における大きな指針となってくれることだろう。現時点での集大成的ライヴでありながらも、熱狂のダンス・フロアがもっともっと大きくなっていく未来を期待させてくれるような、最高の夜だった。
[Setlist]
1. オトナHIT PARADE
2. ハートビートを打ち鳴らせ
3. Flyers
4. Step In Time
5. 夢見るEnergy
6. Playback
7. ギフト
8. Jasmine
9. Chocolate Flavor
10. Back To The Funk
11. Golden Liar
12. Take Me Higher
13. スパイシーマドンナ
14. FUNKASISTA
-enc-
15. -Freedom-(新曲)
16. Overnight Superstar
17. Tonight! Tonight! Tonight! -決戦は今夜-
- 1
LIVE INFO
- 2025.12.15
-
MONOEYES
Kroi
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
anewhite
山田将司(THE BACK HORN)/ 大木伸夫(ACIDMAN)/ 内澤崇仁(androp)/ 村松 拓(Nothing's Carved In Stone) ほか
TOOBOE
Mrs. GREEN APPLE
Hump Back
- 2025.12.16
-
くるり
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
優里
YOURNESS
GANG PARADE
ザ・クロマニヨンズ
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.12.18
-
桃色ドロシー
あいみょん
くるり
Nikoん
東京初期衝動
The Ravens
リーガルリリー
ザ・クロマニヨンズ
点染テンセイ少女。
渡會将士
高岩 遼
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
Homecomings
PompadollS
- 2025.12.19
-
(sic)boy
Helsinki Lambda Club
桃色ドロシー
ガラスの靴は落とさない
Nikoん
flumpool
吉井和哉
東京初期衝動
LiSA
BIGMAMA / THE BOYS&GIRLS / KALMA / オレンジスパイニクラブ / ハク。
SHERBETS
VII DAYS REASON
キノコホテル
羊文学
僕には通じない
Mrs. GREEN APPLE
BLUE ENCOUNT
- 2025.12.20
-
NANIMONO
PENGUIN RESEARCH
LACCO TOWER
RADWIMPS
ポルカドットスティングレイ
ぜんぶ君のせいだ。
The Cheserasera
flumpool
ハシリコミーズ
ZOCX
クジラ夜の街
ExWHYZ
浪漫革命
mudy on the 昨晩
"MERRY ROCK PARADE 2025"
ザ・クロマニヨンズ
Awesome City Club
SPECIAL OTHERS
LUCY
アイナ・ジ・エンド
め組
ACIDMAN
UVERworld
パピプペポは難しい
eastern youth
Mrs. GREEN APPLE
優里
- 2025.12.21
-
NANIMONO
The Biscats
桃色ドロシー
クジラ夜の街
RADWIMPS
LACCO TOWER
NEE
東京スカパラダイスオーケストラ
GLIM SPANKY
フラワーカンパニーズ
MOSHIMO
DURAN
(sic)boy
"MERRY ROCK PARADE 2025"
VII DAYS REASON
ザ・クロマニヨンズ
LiSA
Appare!
Newspeak
齋藤知輝(Academic BANANA)
Keishi Tanaka
鶴
清 竜人25
MONOEYES
暴動クラブ
UVERworld
OKAMOTO'S
優里
- 2025.12.22
-
DOES
東京スカパラダイスオーケストラ
フラワーカンパニーズ
Kroi
FINLANDS
アーバンギャルド × 氣志團
あいみょん
- 2025.12.26
-
(sic)boy
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
水曜日のカンパネラ
TOMOO
ポップしなないで
ビレッジマンズストア / 忘れらんねえよ / 3markets[ ] / Cloudy ほか
坂本慎太郎
インナージャーニー
LACCO TOWER
UVERworld
RADWIMPS
RAY
- 2025.12.27
-
優里
東京スカパラダイスオーケストラ
MOS
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
ハシリコミーズ
Mirror,Mirror
ザ・クロマニヨンズ
LEGO BIG MORL
神聖かまってちゃん
the band apart × FRONTIER BACKYARD × ASPARAGUS
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
ExWHYZ
Appare!
RADWIMPS
凛として時雨
- 2025.12.28
-
優里
水曜日のカンパネラ
MONO NO AWARE
LEGO BIG MORL
柄須賀 皇司(the paddles)
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
KenKen
SPRISE
Nikoん
ザ・クロマニヨンズ
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
(sic)boy
YONA YONA WEEKENDERS
DJ後藤まりこ × クリトリック・リス
吉井和哉
Plastic Tree
RELEASE INFO
- 2025.12.17
- 2025.12.19
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.22
- 2025.12.24
- 2025.12.26
- 2025.12.27
- 2025.12.29
- 2026.01.01
- 2026.01.04
- 2026.01.06
- 2026.01.07
- 2026.01.09
- 2026.01.11
- 2026.01.14
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ZOCX
Skream! 2025年12月号



























