Japanese
BRADIO
Skream! マガジン 2021年07月号掲載
2021.06.19 @LINE CUBE SHIBUYA
Writer 山口 智男 Photo by ヤマダ マサヒロ
"マスク越しでも素敵な笑顔、わかるよ。君という存在に会いたかったぜ! みんなに会いたいと思いながら、アルバムを作ってここまで辿り着きました。みんなのおかげです。ありがとう。出だしの曲から音楽ができる歓びを噛みしめてます!"
そう語った真行寺貴秋(Vo)をはじめ、メンバーそれぞれに観客の前で演奏できる歓びを異口同音に語ったが、有観客としてはほぼ半年ぶりとなるライヴを待ちわびていたのはもちろん、メンバーだけではなかった。この日、開演を知らせるSEが流れたとたん総立ちになり手拍子を始めた観客は、バンドの演奏が始まるとその勢いのまま身体を揺らしたり、飛び跳ねたりしながら、序盤からいきなり盛り上がっていった。どれだけこの瞬間を心待ちにしていたかが窺えるではないか。
"スペシャル・メンバーを紹介します。会場のみんな!"と真行寺が思わず言ったのも頷ける。しかも、観客の盛り上がりは曲が進むにつれ、さらに大きなものに! その熱気たるや。中盤、観客の大きな拍手を全身に浴びながら"会えない間に、みんなすっかりファンキーになっちゃったなぁ(笑)"と真行寺が目を白黒させたほど。
4月にリリースしたメジャー2ndフル・アルバム『Joyful Style』を引っ提げ、東名阪を回るツアーの東京公演。そこで目撃することができたまさに"Joyful"という言葉が相応しい光景は、これまでBRADIOとファンがライヴを通して築いてきた信頼関係の賜物だ。コール&レスポンスをはじめ、BRADIOが大事にしてきた観客とのコミュニケーションができないなら、別のやり方で盛り上がればいい。バンドと観客の双方にその共通意識があったことは間違いない。声を出せないならと、観客がいつも以上に大きな手拍子とアクションで、バンドに応えていたことは言うまでもないが、「Fitness Funk」に全員でスクワットするパートを加え、観客を演奏に参加させるなど、これまでコール&レスポンスやシンガロングだけに頼らず、振付やダンス・ステップも交えながら観客参加型のライヴをやってきた、BRADIOならではの強みがここでさらに生きてきたという印象も。
そんなところも含め、抜き身のBRADIOを改めて見せつけるような2時間だったのだ。この日、収録されている全10曲を披露した『Joyful Style』がそういうアルバムだったから、当然と言えば当然だが、中盤圧倒的なスケールで魅了した「愛を、今」他、バラードをじっくりと聴かせてから、「Be Bold!」で再びテンポアップ。「幸せのシャナナ」といったお馴染みの歌謡ファンク・ナンバーを畳み掛け、ダメ押しで盛り上げた後半戦の熱狂が、今現在のBRADIOの底力を物語っていた。しかし、その一方で、大山聡一(Gt)のカッティングと、スラップを含めた酒井亮輔(Ba)の大胆なプレイが絶妙に絡み合う「Time Flies」や、前述した「Fitness Funk」をはじめ、前半戦に披露した本格派のファンク・ナンバーが、彼らのレパートリーに加わったその対比で、歌謡ファンクの魅力がさらに際立ったことを考えると、前半戦こそ一番の見どころだったのかもしれないと思ったりも。
ともあれ、これまで観てきたBRADIOのライヴでは一番だったと感じる。新型コロナウイルス感染拡大防止のガイドラインに沿ったという意味で、完璧とは言えないライヴを一番と言われても、とメンバーは思うかもしれない。しかし、ある意味ハンデを負いながら抜き身のバンドの姿を見せつけ、"声を出せなくてもみんなとちゃんとライヴをやれている"(真行寺)と言えるほど、観客とともに大きな盛り上がりを作れたことを考えれば、ハンデから解放されたとき、彼らはどんなライヴを見せてくれるのかと期待せずにいられないではないか。そんなワクワクも含め、至福の2時間だったのである。
- 1
LIVE INFO
- 2024.12.22
-
ExWHYZ
ストレイテナー
back number
Helsinki Lambda Club
tacica
シノダ(ヒトリエ)
上白石萌音
フィロソフィーのダンス
Lucky Kilimanjaro
大森靖子
あいみょん
WONK
Aooo
People In The Box
ザ50回転ズ
Homecomings
DOES
怒髪天
"MERRY ROCK PARADE 2024"
ずっと真夜中でいいのに。
majiko
ゴホウビ
miida × stico
さめざめ
小林柊矢
TK from 凛として時雨
adieu(上白石萌歌)
MyGO!!!!!
PEOPLE 1
新しい学校のリーダーズ
LEEVELLES × 名無し之太郎
- 2024.12.23
-
DOES
Cody・Lee(李)
LiVS
ドレスコーズ
Cody・Lee(李)
RAY×BELLRING少女ハート
坂本慎太郎
原因は自分にある。
東京初期衝動
- 2024.12.24
-
羊文学
川上洋平([Alexandros])
藤巻亮太
ポップしなないで
CIVILIAN
Plastic Tree
yama
- 2024.12.25
-
UNISON SQUARE GARDEN
原因は自分にある。
ExWHYZ
サンドリオン
川上洋平([Alexandros])
豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
シノダ(ヒトリエ)
ずっと真夜中でいいのに。
- 2024.12.26
-
BiS
いゔどっと
優里
Cwondo
LACCO TOWER
ネクライトーキー / kobore
UVERworld
Dannie May
- 2024.12.27
-
いゔどっと
"FM802 RADIO CRAZY 2024"
優里
TK(凛として時雨)
シノダ(ヒトリエ)
賽
Devil ANTHEM.
"TOKYO COUNT DOWN 2024"
ネクライトーキー / 3markets[ ]
ビッケブランカ
ExWHYZ
煮ル果実
神聖かまってちゃん
SANDAL TELEPHONE
ウソツキ
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.28
-
CENT
ザ・クロマニヨンズ × go!go!vanillas
the paddles
"FM802 RADIO CRAZY 2024"
TK(凛として時雨)
シノダ(ヒトリエ)
ADAM at
TENDOUJI
DJ後藤まりこ × クリトリック・リス
鯨木
Homecomings
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
モノブライト
BiS
THE YELLOW MONKEY
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI / PIGGS / Wang Dang Doodle / ゆっきゅん
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.29
-
"FM802 RADIO CRAZY 2024"
ADAM at
DIALOGUE+
Aooo
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.30
-
Dragon Ash × The BONEZ
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.31
-
Nornis / ROF-MAO / 葛葉 ほか
"第8回 ももいろ歌合戦 ~愛の大晦日~"
フラワーカンパニーズ
FINLANDS
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
大森靖子
9mm Parabellum Bullet×アルカラ
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2025.01.03
-
JIMMY EAT WORLD
- 2025.01.04
-
私立恵比寿中学
RAY×BELLRING少女ハート
いゔどっと
sajou no hana
PRIMAL SCREAM / ST. VINCENT / JIMMY EAT WORLD ほか
- 2025.01.05
-
RAY×BELLRING少女ハート
PRIMAL SCREAM
Base Ball Bear
WEEZER / MANIC STREET PREACHERS / DIGITALISM ほか
PIGGS
- 2025.01.06
-
THE JESUS AND MARY CHAIN
- 2025.01.07
-
WEEZER
PRIMAL SCREAM
GANG PARADE × 寺中友将(KEYTALK)
レイラ
- 2025.01.08
-
あいみょん
MONOEYES ※振替公演
WEEZER
THE YELLOW MONKEY
RELEASE INFO
- 2024.12.25
- 2024.12.26
- 2024.12.27
- 2024.12.28
- 2025.01.01
- 2025.01.06
- 2025.01.08
- 2025.01.10
- 2025.01.12
- 2025.01.14
- 2025.01.15
- 2025.01.17
- 2025.01.20
- 2025.01.22
- 2025.01.24
- 2025.01.29
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ST. VINCENT
Skream! 2024年12月号