Japanese
BRADIO
Skream! マガジン 2015年12月号掲載
2015.10.16 @LIQUIDROOM ebisu
Reported by 山口 智男
びっくりするぐらい楽しいライヴだった。びっくりしたと言ってしまうと、彼らのことを過小評価していたんじゃないかと誤解されそうだけど、決してそうじゃない。彼らはこちらの期待をはるかに上回る熱演を、この夜、見せてくれたということだ。
見た目も歌声もダイナミックでソウルフルなヴォーカリスト、真行寺貴秋(Vo)を擁する4人組ロック・バンド、BRADIO。今、ノりにノっている彼らが6月3日にリリースした1stフル・アルバム『POWER OF LIFE』を引っ提げ、大阪、福岡、新潟、名古屋と回ってきたワンマン・ツアーがこの日、ついにファイナルを迎えた。ファンキーでハッピー――彼らが言うところの"ファンピー"な、その夜のことを早速、振り返っていこう。
ライヴの中盤、メンバーから発表があったように、この夜はバンドの勢いを物語るように見事、ソールド・アウト。アフロのカツラをかぶったFPP(Funky Party People)を含むファンでパンパンになったスタンディングの客席は開演前から熱気むんむん。ステージのバックドロップに映し出されたミュージック・ビデオに合わせて踊っている気の早い連中もいる。会場に足を踏み入れた瞬間、もうライヴが始まっている!? 開演時間を間違えた?と焦ったほどだった。
そんな熱気は勇壮なシンフォニーが流れる中、それぞれに黄色(田邊有希/Dr)、青色(酒井亮輔/Ba)、緑色(大山聡一/Gt)、そして赤色(真行寺)のスーツでキメたメンバーが順々にステージに現れ、短いジャム・セッションを繰り広げてから、"Are you ready, funky people? We're BRADIO!"という真行寺のシャウトを合図にスマッシュ・ヒット・シングル「Flyers」を演奏し始めると、観客全員の手拍子とともにさらに過熱。客席の最後列で見ている筆者の目の前に満員の観客が宙に掲げた手を左右に振る壮観がいきなり広がった。
そして間髪入れずに「オトナHIT PARADE」を演奏し始めると、「スパイシーマドンナ」のミュージック・ビデオに出演していた(?)5人のフラダンサーがステージに現れ、シェイク・ヒップ! シェイク・ヒップ・シェイク・ヒップ!! 予想もしていなかった演出に度肝を抜かれた。まだ2曲目だというのに盛り上がりは最高潮だ。しかし、その勢いは止まらず、"リキッドルームサイコー!""音楽って素晴らしい!""ミュージックってワンダホー!"というコール&レスポンスでステージと客席がさらにひとつになったあとも"ファンキーしているか? ハッピーしているかい? ファンピーを届けにきたぜ!"という真行寺の言葉通り、バンドはファンピーな曲を次々に演奏しながらこの日、真行寺が何度も口にした"音楽は素晴らしい"というメッセージを、120パーセント前向きなヴァイブとともにアピールしていった。
そんな彼らのツアー・ファイナルを祝福するように軽快なラップを加え、明るい調子の「Sunday」をより一層華やかなものにしたHOME MADE 家族のMICROをはじめ、FAT PROPのRinda(Vo/Key)とEma(Dr)、ルルルルズのモミ(Vo)、UNCHAINの谷川正憲(Vo/Gt)ら、『POWER OF LIFE』に参加していたゲストが駆けつけたことで、この夜がさらにスペシャルなものになったことは言うまでもない。
前述したフラダンサー、豪華ゲスト、そしてツアー中、酒井が鯖にあたったことをネタにしたショート・ムービーや鯖にあたって死んだ(という設定の)酒井を観客の声援によって蘇らせるコントも交え、とことん盛り上げた2時間半。もともとケレン味も持ち味にしていたバンドではあったけれど、そんな演出が活きたのはやはり『POWER OF LIFE』の充実した楽曲の数々があったからこそ。それと真行寺のヴォーカルとバンドの演奏力が格段にアップしたことも忘れちゃいけない。この夜のライヴが単に楽しいだけのショーで終わらなかったのは、迫力満点のシャウトとセクシーなファルセットを巧みに使い分ける真行寺の歌声と彼の歌を支えながらソロの応酬でも客席を沸かせるなど、バンド・サウンドでも魅せたからだ。冒頭に書いた、びっくりするぐらい楽しいとは、そういう意味だ。
バンドの著しい成長が感じられた。1年前、250人規模のライヴハウスでちょっと照れながらワンマンをやっていた彼らはこの夜、1,000人以上の観客を前に堂々と振舞っていた。バンドの成長と波に乗り始めた勢いを思うと、1年前、彼らが口にしていた夢は案外、近い将来、実現してしまうかもしれない――そんなことさえ期待させるライヴだったのだ。
- 1
LIVE INFO
- 2021.01.21
-
BiS
milet
ずっと真夜中でいいのに。 ※開催中止
SUPER BEAVER
東京スカパラダイスオーケストラ
ストレイテナー
- 2021.01.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
OAU
This is LAST
Maki
THE COLLECTORS ※公演中止
kobore / Dear Chambers ほか
a flood of circle
fox capture plan
The Cheserasera
愛はズボーン
超能力戦士ドリアン ※振替公演
"Mashroom 2021"
BiS
山中さわお(the pillows)
FINLANDS ※公演中止
それでも尚、未来に媚びる
ぜんぶ君のせいだ。
- 2021.01.24
-
This is LAST
Maki
Creepy Nuts
BiS
kobore / Dear Chambers ほか
indigo la End ※中止
The Cheserasera
BLUE ENCOUNT / THE ORAL CIGARETTES / 04 Limited Sazabys
ぜんぶ君のせいだ。
milet
FINLANDS ※無観客配信ライヴへ変更
PEDRO
ircle
緑黄色社会 ※振替公演/中止
- 2021.01.26
-
ZOC
go!go!vanillas ※振替公演/中止
- 2021.01.29
-
それでも尚、未来に媚びる
ストレイテナー
THE BACK HORN ※振替公演/公演中止
This is LAST
go!go!vanillas ※振替公演/中止
THUNDERCAT ※振替公演/延期
ドラマストア / The Songbards / moon drop ※公演延期
Creepy Nuts
- 2021.01.30
-
それでも尚、未来に媚びる
ストレイテナー
ぜんぶ君のせいだ。
PAN ※公演延期
クリープハイプ ※公演延期
あゆみくりかまき
This is LAST
渡會将士
新しい学校のリーダーズ ※公演中止
Helsinki Lambda Club
Maki
OAU
Rei
kobore / Dear Chambers ほか
I Don't Like Mondays. ※延期
moon drop
indigo la End ※中止
山中さわお(the pillows)
BiSH×豆柴の大群×PARADISES
東京初期衝動
fox capture plan
まなつ
マイアミパーティ
- 2021.01.31
-
ぜんぶ君のせいだ。
クリープハイプ ※公演延期
FIVE NEW OLD ※公演中止
BLUE ENCOUNT / THE ORAL CIGARETTES / 04 Limited Sazabys
羊文学
THE COLLECTORS ※公演中止
Helsinki Lambda Club
ビレッジマンズストア
osage ×SherLock × なきごと
BiS
大橋ちっぽけ×Ghost like girlfriend ※無観客ライヴのみへ切り替え
DAOKO
polly
- 2021.02.01
-
凛として時雨
CHAI ※振替公演/中止
- 2021.02.02
-
PEDRO
mihoro* ※無観客有料配信へ変更
CHAI ※振替公演/中止
- 2021.02.03
-
さなり
PEDRO
ACE COLLECTION
Tempalay ※公演延期
岩崎優也(SUNNY CAR WASH)
- 2021.02.04
-
山中さわお(the pillows)
go!go!vanillas
- 2021.02.05
-
それでも尚、未来に媚びる
Maki
THE PINBALLS
Saucy Dog
RELEASE INFO
- 2021.01.21
- 2021.01.22
- 2021.01.23
- 2021.01.27
- 2021.01.29
- 2021.02.01
- 2021.02.03
- 2021.02.05
- 2021.02.10
- 2021.02.12
- 2021.02.17
- 2021.02.19
- 2021.02.22
- 2021.02.24
- 2021.02.26
- 2021.03.03