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INTERVIEW

Japanese

ビッケブランカ × Skream! × バイトル

2019年07月号掲載

ビッケブランカ × Skream! × バイトル

ビッケブランカ

Official Site

インタビュアー:吉羽 さおり Photo by 結城 さやか

気持ちというのは普通に話すよりも歌に乗せることで伝わることもある。それはもしかしたら自分にもできるかもしれないなという出来事があった


田中:ありがとうございます。以前Skream!でのインタビュー(※2016年11月号掲載)で、曲作りをしていた中学生のときに、お母さんの誕生日にプレゼントとして曲を送ったというのを読みました。特定の人や、特定の少数の人に対して宛てた想いを、言葉や口語ではなく、音楽というコミュニケーション手段で贈られたというのが、とてもいいなと思いました。そのときに、言葉でなく音楽で贈るというのは、何か特別な想いがあったんですか。例えば、言葉では気恥ずかしいからとか。

そうですね、気恥ずかしいことでしたけどね。ほんと、思春期のころは親とケンカばかりしていたんです。いろんな理由があって、しばらく母と顔を合わせない時期が続いて。そのあとは、何もないように振る舞うんですけど、やっぱりちょっとわだかまりが残っていたものを、何を思ったか歌にして母の誕生日にあげるというものだったんですけど。母と僕との関係に、大きな何かが欲しかったんでしょうね。すべてを修復するような何かが欲しいと思ったときに、小っ恥ずかしさを超えて、音楽を作らなきゃっていう気持ちが追い越したのかもしれないです。

田中:言葉にして"ありがとう"と言うことは恥ずかしさもありそうですが、歌でなら丸ごと想いを届けられるということですか。

そういう感じですね。でも別に、"♪ありがと~う~"みたいな歌詞を歌ったわけじゃないんですよ(笑)。もっとそれを詩的にとか遠回しなものでしたけど、めちゃくちゃ洗練されたいい曲で。今アルバムに入れても遜色ないくらいいい歌なんです。"いくつになったら、素直に伝わるだろう"という歌詞があるんですよね。ありがとうとか感謝しているという想いを、いくつになったら普通に言えるようになるだろう──今は言えないけどっていう。言葉でなく、音楽という手段を取るような、それまでの生活があり、そこでしっかりと想いを込めた音楽を作ることができ、それでオカンから"ありがとう"という言葉を貰って。そこで、気持ちというのは普通に話すよりも歌に乗せることで伝わることもあるかもなという。それはもしかしたら自分にもできるかもしれないなと思ったんです。そういうひとつの出来事で、自分が目指すべき夢、目標地点をパッと狭めることができたんですよね。

田中:転換点になったんですね。最後は個人的な話なんですが、私は漫画を描いています。ビッケブランカさんはよく漫画をアニメ化した作品の主題歌なども歌っていますが、好きな漫画はありますか。

アニメのエンディング・テーマを担当した"フルーツバスケット"とかは名作ですよね。ただ、僕はあまり漫画を読む子でもなかったんですよね。"SLAM DUNK"も"ドラゴンボール"もちゃんとは読んでいないし。でも"幽☆遊☆白書"とか"烈火の炎"はちゃんと読んだかな。"中華一番!"も。あとは妹の影響で家にあった少女漫画の"ライフ"とか"紅色HERO"、あとは"「彼」first love"とか"僕等がいた"、"天使なんかじゃない"なんかは読んでましたね。

田中:漫画を読んでいて何か特別な思いを感じたことはありますか。

"フルーツバスケット"くらいのものになると、人が描いたもの、描いた文字を印刷したものを読み進めることで人の心を動かす、こんなに泣かせるっていうのは本当にすごいなと改めて思いますね。だから、小説とかもすごいなと思うんです。文字だけで、涙を流せるというね。

田中:映像でも以前、映画"詩季織々"の主題歌(2018年8月リリースの2ndシングル『夏の夢/WALK』収録曲「WALK」)を担当されていました。私は母方が中国の出身なので、中国を舞台としたこの"詩季織々"を観てビッケブランカさんにのめり込むようになったんです。切実なメロディがすごくいいなと思って。「Slave of Love」(2016年リリースのミニ・アルバム表題曲)は以前に聴いたことがあったんですけど、同じ人が書いた曲なんだって感激したんです。

そう、同じ人なんですよ(笑)。

田中:「WALK」のような美しい、祈りのような曲調にしたのは、やはり映像をイメージしてのことだったんですか。

そうです。映像を観て、素朴なんだけど心に残っていく感覚というか。作品に流れている空気感や、その空気感を生み出す切なさを感じて、あの映像のあとに流れる音楽は? と考えたとき、そんなに迷うことはなくこんな音楽を流したいと思ったんです。僕が監督だったら、こういう音楽を作るだろうなというものでしたね。

田中:どんな作品の主題歌も、作品それぞれで違うものなので、よく作品を咀嚼して描いているんだなというのはいつも思います。

作品とのタイアップとなると、まずはその作品に対する敬意と、理解を深めることから始まるんです。自分の曲を作るとなるとエゴが出ると思われがちで、実際にそういう部分もあると思うんですが。何かの作品と一緒にやらせてもらうなら、その作品に振り切って、自分のメッセージなんて必要はないというのがあるんです。作品に対する想いを書くことだけで、自分の本来言いたいメッセージは"帯びる"くらいで十分なんですよね。そういうふうになるように、日々いち人間としての意見や意志をはっきりしておいて、しっかりと自分を持っているなら、何をやってもすべてに自分のメッセージがこもるんです。そういうところまでちゃんといきたいなと思うんですよね、物事は。ところで、漫画を描いてるんですよね? 今日持ってきてるんですよね?

田中:いえいえ、それこそとても恐れ多いです(笑)......持ってくればよかったですけど。

僕の作品のことばかり聞いて、僕があなたの作品を見れないなんてねぇ、不公平ですよ(笑)。

田中:はい、いつかビッケブランカさんの目にも入るように頑張ります。

楽しみにしてます。

田中:今日はどうもありがとうございました。

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