Japanese
ビッケブランカ
2022年09月号掲載
Interviewer:吉羽 さおり
ビッケブランカ史上最大規模となる全国ツアー"THE TOUR『Vicke Blanka』"に向けてリリースとなる最新EP『United』。今作は、フランス映画"シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ"の世界共通エンディング曲として書き下ろした「Changes」含め、この春夏のドラマ3作の主題歌、挿入歌となった、全4曲がタイアップという異色の収録曲となっている。同時期にこれだけのドラマ/映画タイアップもあまりないことだが、何よりそれが4曲それぞれビッケブランカのポップスの魅力、歌心やメロディ・メイカー、ストーリーテラーとしての魅力、突飛な発想をもポップに着地させるマジカルな魅力など、全方位でビッケブランカを楽しめる内容になっているのが面白い。職人的でありつつ、どこまでもクセの強いビッケブランカ印を極めてきた、彼ならではの存在が光る1枚だ。
-今回のEP『United』は4曲すべてがタイアップ曲であり、その中でも最初にリリースとなったのがフランス映画"シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ"の世界共通エンディング曲として書き下ろされた「Changes」でした。この「Changes」はどんなふうに制作がスタートしたのでしょうか。
映画の監督と話をしたときに、これは多様性を描いた作品で多様な音楽を描くお前にしか主題歌は書けないから、頼むと言ってくれたんですよね。それで、映画のエンディング部分だけを観させてもらって、そのエンディングからこんな感じで曲に入っていくというイメージだけ教えてくれたんです。監督からは、曲調の指示とか、愛というのが1個のテーマだとかは聞いたので、それを歌っているものですね。
-曲を作るうえでのヒントということでは、結構少なかったんですね。
少なかったですね。たぶんそれが、日本人的な具体的な言葉にできない感じとか、お任せしますみたいなノリじゃなくて、"俺らが選んだんだから、お前が思ったように書けば絶対に大丈夫だから"というものなんですよ。だから、意外と自然と書けた感じはありました。
-映画の世界観の余韻の部分として、この曲が作品を集約するという意味合いもあったと思いますし、世界共通のエンディング曲となるということで、難しさの面ではどうでしたか。
難しくはなかったですね。やっていることは結局一緒なんです。監督たちの作りたいものがあって、作りたいものと自分の中の共通点があって、それを歌うというだけですね。
-ビッケ(ビッケブランカ)さんが重きを置いた部分はどんなところでしたか。
変化する、変化している人ですかね。現状のLGBTQへの扱いの変化を目指すとか、そういういろんなものがあったから。自分の中でも変わってきた自分がいて、変わりたい自分がいるところが全部リンクしたのがこの歌でしたね。
-5周年のベスト盤として『BEST ALBUM SUPERVILLAIN』(2022年3月)って作品がリリースとなって、そしてこの「Changes」では"もっともっといいやつに/いつかはなれますように"と歌う、変化ということではそういった流れも感じますね。
そうですね。この「Changes」が『BEST ALBUM SUPERVILLAIN』の受け皿だったんで、そこは繋がっていると思います。
-自分の中での変化のタームと、この映画のお話が来たタイミングというのは、何かリンクするものがあったのですか。
そこは、偶然だったんです。全部が繋がるのは偶然な感じはありました。
-この「Changes」という曲が持ってるパワーはすごく大きなもので、また聴き手の心の形によって、ポジティヴに響いたり、また痛みのそのものだったりと変化するなって感じてます。そういう普遍的な大きさを持った曲だなと、聴くたびに思いますね。
そうですね。AメロとかBメロとかが、懺悔というと悪いことをしたことになっちゃうけど、下界みたいな感じに近い感覚と、サビでは変わりたいという自分の意欲みたいなところがあるから、そのどちらの部分がどう届くかが、聴く人のその日のテンションによって違うのかなと今思いました。
-Josh Cumbeeとの共同でのアレンジとなっていますが、サウンドについてはどんなやりとりやイメージがありましたか。
それこそ下界みたいなものがテーマだから、MVも教会で撮りたいなとなったし、とにかく壮大にしてくれみたいな。大陸を俺に感じさせてくれとオーダーをして、こうなった感じでしたね。
-ラストのほうのゴスペル的な感覚はまさにそうですね。聴き終えたあとも、まさに映画を観終えた感覚を味わうドラマがあって、またライヴでどう表現するのかも楽しみですが、この曲ができて、新たに自分で手応えを感じたことや面白いものを掴んだなという感覚はありますか。
新しい感覚はないんです。書いたな、という感じで。これからツアーをやって、時間が経って、最終的にもう1回この曲が自分に答えを教えてくれると思うので。今はまだという感じですね。
-「This Kiss」はこのEPのリード曲で、BS-TBS 木曜ドラマ23"あなたはだんだん欲しくなる"の主題歌となっています。どこか懐かしいニュー・ミュージック感と、とにかくキラキラにブライトなサウンドと高揚感があって。「ポニーテイル」(2021年リリースの5thシングル表題曲)などもそうですが、本間昭光さんとの曲はこうしたキラキラとした部分がよりフィーチャーされますね。
基本的には、本間さんには自分が組んだトラックやビートの音を変えてもらっているだけなんですけど、コード感の部分ですかね。sus4とかナインスとかディミニッシュ・コードとかそういうのが盛りだくさんで、この感じが出てくるんですけど、煌めき自体はもともとのデモにもあったんです。でも、それがより全面に出るのは本間さんがコードをいじるからなんですよね。俺のベースのコード進行を1段階レベルアップしてくれる感じで、これは俺にはできないものなんです。
-ドラマ主題歌としては、何かドラマ制作側からのお題のようなものってあったんですか。
これは、実は書き下ろしではないんです。もともと書いていた曲を、あとからいいと言ってもらえて使ってもらっただけだったんですね。ちょうどリード曲を作りたいなというときで、もう1回「ウララ」(2018年4月リリースの1stシングル表題曲)を書いてみたいなっていうので作っていた曲だったんです。そしたらライヴも楽しくなりそうだなっていうので作っていったんですけど、「ウララ」みたいなものをそのままはやらずに、また違うものになっていって着地したのがこの曲でしたね。
-では、歌詞もその時点であったものだったんですね。
そうですね。メロディは強烈なものが欲しいから、じゃあ先に強烈な歌詞を1個持っちゃえば、それに負けないメロディを思いつけるんじゃないか、みたいな逆の攻め方でした。もう"キスをしよう"って言っちゃおう、というのが先にあった気がしますね。
-で、そのクライマックスに持っていくにはという作り方ですね。
そうですね。そこではっきりと言ってるから、その手前は"喩え"という、本質的なメッセージからはパッと離れたようなものになっていて。喩えるって一番の逃げだと思うんですよね。この喩えを連発することが、最後に"キスをしよう"でぶっ刺すからこそ許されるみたいな感じで。それはそれで、喩えを考えるのも好きだから、こういうふうに喩えたい、ああいうふうに喩えたいみたいなのをやって、最後にははっきり言うって流れができましたね。
-一瞬の煌めきや高揚感が描かれているもので、「ウララ」とはまた違ったライヴでの映え方や流れを生んでいきそうですが、ライヴというのもどこか意識しながらの曲作りだったんですか。
着想の時点だけですね。ライヴでもずっと「ウララ」をやってきているから、どうしてもライヴの景色は浮かんでしまうんですけど、かといって「ウララ」にテンポを合わせることもなかったし、今までの作り方を変えずにやれたかもしれないです。ライヴのために曲を書くという本末転倒にはならなかったと思います。そこは守れて良かったなというのはありますね。
LIVE INFO
- 2025.02.21
-
四星球
w.o.d.
米津玄師
ZOCX
YAJICO GIRL
Halujio
moon drop
センチミリメンタル
GREEN DAY
Aimer
映秀。
パスピエ × Aooo
夜の本気ダンス
- 2025.02.22
-
ビレッジマンズストア
おいしくるメロンパン
四星球
kobore
Vaundy
リアクション ザ ブッタ
OKAMOTO'S
ラックライフ
SILENT SIREN
osage
くるり
WtB
大原櫻子
MYTH & ROID
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
映秀。
THE BACK HORN
tacica
Aimer
MAN WITH A MISSION
ザ・ダービーズ
"ブクロック!フェスティバル2025"
4s4ki
go!go!vanillas
Appare!
さとうもか
THREE1989
eastern youth
片平里菜
DENIMS / 大黒摩季 / Ryu Matsuyama(O.A.)ほか
藍坊主
Czecho No Republic / YONA YONA WEEKENDERS / CHIANZ ほか
LEGO BIG MORL
wacci
アーバンギャルド
9mm Parabellum Bullet
- 2025.02.23
-
リアクション ザ ブッタ
Vaundy
ビレッジマンズストア
OKAMOTO'S
THE YELLOW MONKEY
Hedigan's
RAY×BELLRING少女ハート
w.o.d.
SCOOBIE DO
AIRFLIP
WtB
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
DIALOGUE+
moon drop
BIGMAMA
Czecho No Republic
GREEN DAY
tacica
Appare!
⾬模様のソラリス
阿部真央 / wacci / アルカラ ほか
コレサワ
片平里菜
- 2025.02.24
-
4s4ki
OKAMOTO'S
アイナ・ジ・エンド
ラックライフ
くるり
w.o.d.
SCOOBIE DO
Panorama Panama Town
女王蜂
moon drop
THE BACK HORN
kobore
WANIMA × MONGOL800
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
東京初期衝動
go!go!vanillas
Appare!
ZEDD
大原櫻子
SAKANAMON / 藍坊主 / SPRINGMAN / omeme tenten
KiSS KiSS × 豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
SpecialThanks
フレデリック
"ブクロック!フェスティバル2025"
Nothing's Carved In Stone
indigo la End
tricot
- 2025.02.25
-
NEW ORDER
This is LAST / the shes gone / reGretGirl
THE ORAL CIGARETTES
GREEN DAY
サカナクション
秀吉
the paddles
- 2025.02.26
-
ZEDD
This is LAST / the shes gone / reGretGirl
UNISON SQUARE GARDEN
anewhite / 3markets[ ] / ガラクタ
TOOBOE × Chevon
ザ・シスターズハイ
GREEN DAY
米津玄師
サカナクション
- 2025.02.27
-
WANIMA × MONGOL800
片平里菜
マカロニえんぴつ
ザ・ダービーズ / THE NOiSE
UNISON SQUARE GARDEN
NOT WONK
SILENT SIREN
NEW ORDER
米津玄師
- 2025.02.28
-
miwa
WANIMA × MONGOL800
打首獄門同好会
FUNKIST
マカロニえんぴつ
GLIM SPANKY
そこに鳴る
ANABANTFULLS
ラックライフ
女王蜂
オレンジスパイニクラブ
Dear Chambers
礼賛
RAY
カズミナナ / Lay / sEina / 栞寧
- 2025.03.01
-
ストレイテナー
サカナクション
Vaundy
moon drop
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
片平里菜
THE BACK HORN
Czecho No Republic
4s4ki
FUNKIST
リアクション ザ ブッタ
tacica
miwa
藍坊主
TENDOUJI
This is LAST
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
w.o.d.
さとうもか
MAN WITH A MISSION
ザ・ダービーズ
osage
フラワーカンパニーズ
9mm Parabellum Bullet
PIGGS
Lym
YOGEE NEW WAVES
大原櫻子
"見放題東京2025"
映秀。
くるり
kobore
shallm
- 2025.03.02
-
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
Vaundy
サカナクション
moon drop
片平里菜
GLIM SPANKY
FUNKIST
猪狩翔一(tacica)
go!go!vanillas
秀吉
ゲスの極み乙女×ブランデー戦記
かすみん(おこさまぷれ~と。)
9mm Parabellum Bullet
さとうもか
MAN WITH A MISSION
藍坊主
WONK
w.o.d.
空白ごっこ × クレナズム × Hakubi
佐々木亮介(a flood of circle)/ 荒井岳史(the band apart)/ hotspring ほか
BRADIO
眉村ちあき
LACCO TOWER
Hedigan's
くるり
I Don't Like Mondays.
Halujio
フラワーカンパニーズ
センチミリメンタル
- 2025.03.04
-
片平里菜
三四少女
礼賛
輪廻 / マリンブルーデージー / CARAMEL CANDiD / サブマリンオルカ号
ZOCX
This is LAST / the shes gone / reGretGirl
サティフォ(ONIGAWARA)
- 2025.03.05
-
Apes
アイナ・ジ・エンド
Yogee New Waves
マカロニえんぴつ
Cody・Lee(李) / 浪漫革命 / SKRYU
SIX LOUNGE
UNISON SQUARE GARDEN
- 2025.03.06
-
片平里菜
Yogee New Waves
マリンブルーデージー
三浦透子
アイナ・ジ・エンド
a flood of circle
マカロニえんぴつ
荒谷翔大 × 鈴木真海子(chelmico)
SAKANAMON
UNISON SQUARE GARDEN
- 2025.03.07
-
フラワーカンパニーズ
四星球
THE YELLOW MONKEY
ビレッジマンズストア
kobore
礼賛
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
SCANDAL
THE BACK HORN
OKAMOTO'S
w.o.d.
ズーカラデル
ザ・ダービーズ
YAJICO GIRL
リュックと添い寝ごはん
レイラ
- 2025.03.08
-
Lucky Kilimanjaro
never young beach
四星球
リアクション ザ ブッタ
a flood of circle
サカナクション
GRAPEVINE
SUPER BEAVER / 東京スカパラダイスオーケストラ / WurtS ほか
片平里菜
WONK
MAN WITH A MISSION
ぜんぶ君のせいだ。× TOKYOてふてふ
moon drop
礼賛
osage
GLIM SPANKY
秀吉
SCANDAL
おいしくるメロンパン
OKAMOTO'S
w.o.d.
mzsrz
BLUE ENCOUNT / 崎山蒼志 / CHiCO ほか
PIGGS
FINLANDS
sumika
緑黄色社会
Nornis
go!go!vanillas
Aimer
RELEASE INFO
- 2025.02.21
- 2025.02.25
- 2025.02.26
- 2025.02.27
- 2025.02.28
- 2025.03.01
- 2025.03.04
- 2025.03.05
- 2025.03.07
- 2025.03.12
- 2025.03.14
- 2025.03.19
- 2025.03.26
- 2025.03.28
- 2025.04.01
- 2025.04.02
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
フラワーカンパニーズ
Skream! 2025年02月号