Japanese
ビッケブランカ
Skream! マガジン 2019年03月号掲載
2019.02.10 @Zepp Tokyo
Writer 吉羽 さおり
2ndフル・アルバム『wizard』を携えて行った、全国7ヶ所を回るツアー"WIZARD TOUR 2019"が2月10日、ビッケブランカ史上最大キャパとなるZepp Tokyoでファイナルを迎えた。ツアーごとに会場を大きくしているビッケブランカだが、メジャー1stシングル「ウララ」や2ndシングル「夏の夢」が全国のラジオ局でチャートを振るわせたり、デジタル・シングル「まっしろ」がドラマの挿入歌として大きな話題となったりと、その名が轟いたこともあり、今回は全国各会場がすぐにソールド・アウト。このZepp Tokyoも満員御礼で、会場内は熱気で溢れていた。アルバム『wizard』のイントロダクションをツアー版にアレンジした「Wizard」で、ワクワクするような物語の幕を開けたステージ。続く「ウララ」では、ひと刷毛で会場中をカラフルに染め上げていくようなサウンドとメロディで、フロアのクラップが大きくなる。ステージ上では、"Wizard"の電飾が輝いていたり、ピアノが花で縁取られていたりして、ファンタジックなセットもまたサウンドを盛り上げてくれる。「ウララ」、「ファビュラス」、そして「アシカダンス」と新旧織り交ぜたアッパー・チューンで、観客の興奮を一気に引っ張り上げると、続いてはビッケブランカがギターを手にして、「Moon Ride」、「Buntline Special」、「Black Rover」とド派手で骨太なアンサンブルを打ち鳴らしていく。特に「Buntline Special」では、キーボーディストのにしのえみもギターをプレイ。ビッケブランカ、井手上 誠、にしのえみというトリプル・ギターで豪快なアメリカン・ロックをぶっ放す。シアトリカルにギター・ソロを決めるなど、魅せる要素がふんだんなところもいい。アルバムで聴くとシニカルさのある曲だが、ライヴ映えする曲でもあり、フロアの空気をパワフルに変える曲だ。
集った観客に改めて挨拶をしたビッケブランカは、盛り上がるフロアに対して"みんな楽しみにしてくれていたと思うけど──絶対、僕の方が楽しみにしてたから!"と張り合う。笑顔のMCのあとは、再びピアノの前に座りメロウな「Wednesday」、60'sポップスのような懐かしさを呼び覚ますメロディが冴える「SPEECH」、そしてドリーミーなベッドルーム・ポップ「Lights Out」で会場を揺らす。"ライヴ前夜、何度も頭の中でこのライヴを繰り返して眠れなかった"と語るビッケブランカ。その心地いいテンションが、音楽、ショー全体に甘美な魔法をかけているのだろう。この音にどこまでも浸っていたいという感覚で、ステージへと吸い込まれる。
中盤には「WALK」と「まっしろ」という美しいバラードが続く。MCでは「まっしろ」について、"ターニング・ポイントになった大好きな曲で、これからも大切に歌っていく曲になった"と語られた。静かにピアノで弾き語るその歌を、フロアは静かに、一音一音飲み込んでいった。またこのツアーでの新たなチャレンジとして、『wizard』でのエレクトロ/EDMチューンを、DJと歌という形で披露。ステージの1段高いところに据えられたDJブースから「夏の夢リミックス」、「Smash(Right This Way)」、「キロン」と連投して、ミラーボールと共に会場に音を煌めかせる。ファンタジックなポップ世界から、豪快にエンジンをふかすようなロック、そしてピアノで語る小品に、EDMという、改めて『wizard』の音の世界観のスケールを見せつけられた。それをレコーディング作品だけでなく、ライヴとして目の前で展開するエネルギーとスピリットの高さも感じる。彼は、作り手であり、根っからのエンターテイナーなんだな、と思う。
ラストのブロックは「Slave of Love」、「Winter Beat」と、キャッチーなメロディや重厚なコーラスとアンサンブルでロック/ポップ・ファンのハートを射抜いた2曲、そして『wizard』を締めくくる「Great Squall」で、おおらかなビートを踏みしめていく。またこの続きの世界へと繋がっていくようなエンディングとなった。
アンコールでは、春にニュー・シングルをリリースすること、6月14日には新木場STUDIO COASTでワンマンを行うことをアナウンス。そして最後は観客に「Wake up sweetheart」を贈り、充実したツアー・ファイナル、夢のようなポップ世界に幕を下ろした。
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