ヒトリエの「グルメトーキョー」【第24回】

COLUMN

はいどうもグルメトーキョーシノダ回です。
このコラムは4月16日に書かれています。

前回は東京のお店を紹介するのに大失敗したので今回こそはちゃんとやるぞ～いや～どこにしようかな～とパツパツに腫れ上がった頭ひとつだらしなくぶら下げたままションベンロードを白目剥きながら歩いていたところ、突如ぬかるみ出した歩道に身体が飲み込まれていくような錯覚に見舞われ、頭の先まで底無し歩道の胃袋に収められてしまった僕は呼吸すらままならぬまま真空管アンプの灯を落とすような速度で気を失い、次に目を覚ました頃には空の上、航空機の中に居ました。
何だァこの状況は、と声を荒げかけましたが他所様の迷惑になるので我慢し、ビーフオアチキンにはビーフと返し、新垣結衣と瑛太がそれぞれうまくいかなくなった人生を卓球でリカバーするという旨の映画を見ることで心の獅子を鎮めようとしましたが、起承転結でいうところの転の部分でトレンディエンジェルの斎藤さんが「これを渡さねえと俺の気が済まねえんだ」と瑛太に謎の封筒を渡した瞬間に航空機は着陸し、ギャアーアオオォォーと心の獅子が暴れ狂うまま航空機を這いずり出た僕の目の前に広がる光景、それは、台北でした。

というわけで皆さん、今回のグルメトーキョーは台北です。

台湾の首都、台北。
我々ヒトリエは台北でワンマンライブをしてきました。
台北は基本的に湿度がバカ高く、ライブ当日は特に二時間おきにスコールが降るような激エモ天候だったので開演前から既に巨大なサウナと化していたステージにひとたび駆け上がればマーシャルアンプをフルテンにしたような爆裂の歓声を上げる本気極まりない連中を相手に、僕達は汗を撒き散らしながらギャリンギャリンの演奏をかましてきました。最高だった。
人生初の国外ライブが最高の結果で終わったので嬉しい。

そんな最高を経た夜は店主のオッサンがことあるごとに「アイシテル」と言ってくる火鍋屋で打ち上げです。

▲炭火の上に

▲火鍋

▲つけダレは自分で好きにやる

▲好きにやるぞ～～

僕はパクチーと生ニンニクが大好きなので、その二つが入れ放題とか天国では？と舞い上がった結果

◀︎やった～～

何食べてもパクチーの味がする～～すごい～～となりました。結構ニンニク入れたのにパクチーは一歩も譲らないからえらい。
みんな腹一杯で苦しそうにしてました。ご多分に漏れず僕もそう。

この火鍋屋の店主は基本的に「アイシテル」と「ナンダヨー」しか言わないんだけど、コミュニケーションを重ねていくうちに「ナンダヨー」は志村けんのモノマネだということが発覚しました。志村のどれだ？
店主は打ち上げ中ずっとカメラマンの西槇さんの腕時計を自分のと交換したがっていて、100回くらい交渉してたけど結局交換してもらえませんでした。なんでいけると思ったんだ。

出来事を全部書こうとするとSkream!のレギュレーションを余裕で超えてしまうし、ライブ前日に美味しい小籠包を頂いたり、夜市でくっせえ臭豆腐を食べたりもしたんだけどフツーに写真を撮り忘れたりしたので、僕の二次会でのユニークな写真でも見て勘弁してください。

◀︎ユニーク