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9/8開催"BAYCAMP 2018"、第1弾出演アーティストにストレイテナー、ベボベ、フレデリック、夜ダン、リーガルリリー、OGRE YOU ASSHOLEら決定
2018.04.01 00:00
ドキドキとロックだけを発信する首都圏唯一のオールナイト野外ロック・イベント"BAYCAMP"。9月8日に神奈川県川崎市東扇島東公園 特設会場にて開催される"BAYCAMP 2018"の第1弾出演アーティストが発表された。
今回発表されたのは、以下の11組。
ストレイテナー
竹原ピストル
Base Ball Bear
フレデリック
夜の本気ダンス
OGRE YOU ASSHOLE
Awesome City Club
MONO NO AWARE
TENDOUJI
リーガルリリー
[DJ]FREE THROW(弦先誠人/神啓文/タイラダイスケ/cabbage boy)
なお、チケットの先行2次受付もスタート。ぜひお見逃しなく。
▼イベント情報
"BAYCAMP 2018"
9月8日(土)神奈川県川崎市東扇島東公園 特設会場
オールナイト・雨天決行
OPEN 12:00 / START 14:00 / CLOSE 5:00(予定)
【第1弾出演アーティスト】 [NEW]
ストレイテナー / 竹原ピストル / Base Ball Bear / フレデリック / 夜の本気ダンス / OGRE YOU ASSHOLE / Awesome City Club / MONO NO AWARE / TENDOUJI / リーガルリリー / [DJ]FREE THROW(弦先誠人/神啓文/タイラダイスケ/cabbage boy)
[チケット]
■オフィシャルWEB先着先行割(2次)
~4月30日(月)23:59:¥8,500(税込)
チケット購入はこちら
■一般発売
7月7日(土)10:00~:¥9,500(税込)
注意事項:オールナイト公演となりますので、18歳未満の入場不可
入場時にIDチェックを行います。必ず、顔写真付き公的身分証が必要となります
ドリンク代:入場時に別途ドリンク代として¥500必要となります
会場アクセス:会場までは、川崎駅より無料シャトルバスを利用
臨時駐車券・テントサイト利用券詳細は後日公開します。発売は7月7日(土)予定
オフィシャルサイト:https://baycamp.net
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結成20周年を迎えたBase Ball Bearの新作。この時代を深く見つめながら描かれた"人生讃歌集"だという今作だが、ここには小出祐介(Vo/Gt)の中にあるだろう様々な意図や想いを深読みせずにはいられない言葉たちが綴られている。また、近年突き詰めてきた3ピース・サウンドはさらに洗練されており、曲が複雑化したというよりは、ピュアな気持ちで生み出されたものがそのままソリッドに研ぎ澄まされて進化を遂げているような印象。長年のベボベファンは新しさと懐かしさを同時に感じる部分もあるのではないだろうか。作品をひもとく"鍵"となる1曲目の「DIARY KEY」、メンバー全員で作曲した「悪い夏」、valkneeとのコラボ曲など全11曲。一曲一曲を大切に聴きたいアルバムだ。(三木 あゆみ)
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"SYUUU"(=驟雨)とは夕立のことを指す。一見哀愁を帯びたイメージを持たれかねない言葉だが、夕立はしばらくすると止むものである。「SYUUU」はそんな雨上がりの晴れた空に似合う、爽快なリズムと共に新たな一歩を踏み出す人に寄り添うナンバーだ。対して「ドライブ」は、何気ない日常にある"生きている音"をメロウなメロディに乗せて表現するミドル・バラード。シンプルな3ピースのバンド・サウンドだからこそ、磨き上げられた音と小出祐介(Vo/Gt)のしなやかに伸びる歌声が際立っている。また、3人の歌声が美しく重なるコーラスも必聴。両曲を聴き終えると、ベボベがそっと照らしてくれた光によって自然と前を向ける、そんな1枚に仕上がった。(伊藤 美咲)
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2010年代になぜヒップホップが覇権を握ったのかと言えば、ジャンル内ゲームから抜け出し自由に外側と接続することで、メタモルフォーゼを遂げていったからである。"ヒップホップだけど、ヒップホップじゃない"からこその面白味が、YouTube/SNS時代以降のジャンルレスな感覚とシンクロしたとも言える。そう考えると(特に日本の)ロック・バンドはいつからか、"ロック・フェス"という内々のゲームに拘泥してしまっていたように思えてならない。そして、それに対して常にラディカルな抵抗を見せてきたBase Ball Bearは、本作において"どうしようもなくロック・バンドなのに、これまでのロック・バンドとは明らかに違う"という境地に辿り着いた。新たなディケイドの幕開けに相応しい。(金子 厚武)
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"3人の音"にこだわったのはライヴにおける再現性の重視が大きな理由だが、それは録音物としてトラック的な音作りと肉体性の同居を表現するための最適解でもあり、間違いなくこれまでのバンド像を更新する作品となった。関根史織(Ba/Cho)のアイディアから曲作りが行われた「試される」と「PARK」は、やはりベース・ラインが楽曲の主役で、存在感抜群のフレージングとミッド・ローの抜けの良さによって強い印象を残す。堀之内大介(Dr/Cho)も含め3人がヴォーカルやソロを担当し、徹底的に"3"にこだわったリリックが小出祐介(Vo/Gt)のナードっぷりを際立たせる「ポラリス」も最高。DISC 2には2018年10月に行った"日比谷ノンフィクションⅦ"のライヴ音源も収録している。(金子 厚武)
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本作を前にすれば、『C2』での大胆な音楽的変化は、ここへ向かうための通過点だったように思えてくる。もちろん、それは湯浅将平(Gt)の脱退によって結果的に導かれたものではあるが、国内外の音楽を対象化することによって、自分たちの独自性を獲得してきたバンドが、ここに来て音楽と本質的に向き合ったという事実はとても大きなことだ。一方で、"青春"を対象化することによって、"時間"を描き出すという、コンセプターとしての小出祐介(Gt/Vo)は、本作でもキレキレ。歌詞が青春から今へと向かうのに対して、音楽的には逆にルーツを遡り、ファンキーなカッティングからスタートしつつ、UKロックを経由して、ラストの「Darling」でブルースに辿り着くという構成もお見事。新たな扉を開いた、真の転機作。(金子 厚武)
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ベボベことBase Ball Bear初のダブル・タイアップによるダブルA面シングル。RHYMESTERや声優の花澤香菜と共演した『THE CUT』から一転、"締め切りも、契約もある"という一節に思わず、あれこれと想像を膨らませてしまう「ファンファーレがきこえる」と「senkou_hanabi」ともにギター・ロック・バンドとして彼らが持っている醍醐味をストレートに打ち出してきた。焦燥感いっぱいの同世代のリアルと刹那的な10代の青春。それぞれテーマに違いはあってもどこかオプティミズムが感じられるところが清々しい。疾走感で押す「ファンファーレがきこえる」、巧みなアレンジで聴かせる「senkou_hanabi」。それぞれに魅力があるが、個人的には関根史織(Ba)がハーモニーを重ねた後者に聴きごたえを感じる。(山口 智男)
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今年2月にベスト・アルバムとシングルを同時リリースし、全国ツアーと6/15の日比谷野外大音楽堂でのワンマンも大成功を収めたBase Ball Bearから、新曲3曲+64分に渡るライヴ音源を収録したミニ・アルバムがリリースされた。RHYMESTERとのコラボ曲「The Cut」はベボベがこれまでで築き上げたダンス・ビート、DJ JINのダイナミックなスクラッチ、小出祐介のソフトなヴォーカル、宇多丸とMummy-Dの切れ味鋭いフロウとライム、全ての相性がばっちり。自然と体が揺れるキャッチーな楽曲だ。関根史織(Ba)と声優の花澤香菜のツイン・ヴォーカル曲「恋する感覚」は小出のポップ・センスが炸裂したキュートなナンバー。ギターが刻む緊迫感が心地よい「ストレンジダンサー」も新たな側面を覗かせる。 (沖 さやこ)
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アニメ『惡の華』の主題歌を完全収録したコンセプトEP。宇宙人によるOP曲「惡の華」は、しのさきあさこ、後藤まりこ、の子(神聖かまってちゃん)、南波志帆をそれぞれヴォーカルにフィーチャーした全4種類が収録され、ED曲であるASA-CHANG & 巡礼の「花 -a last flower-」も収録。物語の不穏な空気感、歪さを表現するため、ロトスコープと呼ばれる実写を元にした映像作成も話題を呼んだアニメだけあって、音楽においてもアニメならではの世界観を生み出そうとしていることが、本作を聴けばよくわかる。出口の見えない陰鬱な青春が、それぞれの楽曲に見事に表現されている。その中でボーナス・トラックとして収録されたBase Ball Bearの「光蘇」は、暗闇の中、かすれた瞼に映る微かな光のようで、美しい。(天野 史彬)
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「DEATHとLOVE」をテーマに作られたBase Ball Bear 初のコンセプト・アルバム。3.5thアルバムというクレジットの通り、同コンセプトのもと制作された2タイトルの同時リリースとなっている。コンセプトが"DEATH とLOVE"って...。ベタだなーと思っていたが、このベタベタ具合が、ある種J-POP 的ともいえるドラマチックなメロディ・センスと楽曲の構成力を持つ彼らとはベスト・マッチだったよう。様々なジャンルを取り入れた曲作りをしながらも、楽曲のドラマ性を最大限尊重するプロデュース力が際立っているのだ。『CYPRESS GIRLS』は男性目線の情熱的で力強い意思表示の躍動的な作品。『DETECTIVE BOYS』は女性目線の曲が多く、やわかいタッチの作品で、思わずドキドキさせられるロマンチックが溢れた作品。一つ言えることは、確実にベボベの新たな側面が見られますよ!(島根 希実)
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Base Ball Bearというポップで可愛いバンド名から想像していたサウンドとは違い驚いた。学園祭に出演するためのバンドとして始まったのが2001年。そこからライヴ・バンドとして着実に力を付けていき2006年にメジャー・デビュー。これまでに2枚のアルバム、11枚のシングルをリリースしている。そしてこの作品は4曲のタイアップ・ソングを含む1 年9 ヶ月ぶり、3枚目のアルバムとなる。エッジーなギターとタイトなバンド・アンサンブル。言葉に気持ちをぶつけていくエモーショナルなボーカル。疾走感溢れるサウンドがとにかく気持ちがいい。今作は加速していく彼らにとっての代表的な一枚となるだろう。(遠藤 孝行)
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3部作の最後を締めくくった『ペーパークラフト』から2年。久しぶりのセルフ・プロデュースで過去最長の制作期間を経て届けられたニュー・アルバム。9月リリースの12インチシングル『寝つけない』でも我々の心許ない足元をミニマルな音像とメロディで表現していたが、オウガの場合、恐怖を煽るディストピア思想とか、そうしたものを反映した攻撃的な音像になるわけもなく。コード展開や極めて少ない音数によって、一歩踏み出したかと思うと立ちすくんだり、甘美なメロディで逃避したり――つまり日常も世界も問題だらけの今、大方の人間がとりがちな行動をそのまま音楽にしてしまった感がある。飛び込みたいプールに至る階段さえ宙に浮いている、このアートワークが象徴するような世界が広がるのだ。(石角 友香)
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前作のUKフレイバーのAORも新鮮だったが、今作ではまばゆいサイケデリアというより、時間感覚が麻痺するような、淡々としているのに妙にドープな幻惑体験が待ち受けている。特に石橋英子がオルガンで参加している「これから」や「黒い窓」にそれらは顕著。THE DOORSからわかりやすいカオスを取り除き、聴感としての快感と不穏を両立するような。また、ベースもギターのアレンジもミニマルな反復がひたひたと迫る「素敵な予感」のタイトルが醸すイメージとのギャップも面白い。ちなみに100年後、恐らく私たちはこの世に存在しない。それは悲しいとか寂しいもないただの事実で、だからこそたった今の感覚は瑞々しい。このアルバムを聴いていると不思議とニュートラルな気持ちになる。音楽として自立した2012年の傑作。(石角 友香)
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どうしたオウガ!?(もちろんいい意味で)語りあり、フルートやらムーディなサックスなど管楽器をフォーカスしたり、甘美なコーラス・ワーク......本当に驚かされる快作。前作『浮かれている人』に続き、ゆらゆら帝国のレコーディング・プロデュース・チームを迎えた今作。ハイトーンで浮遊感ある出戸学(Vo/Gt)のヴォーカルは、以前に増して聴き手を異空間へトリップさせる。そして、曲間の繋ぎも雑踏の音が使用されていたりと面白い試みが成されている。絶妙なギリギリ感というか、一見歪んだパーツを集合させると心地よく聴こえてしまうオウガ・マジック。MGMTとの共演やUSツアーを経て表現の幅を広げたようだ。全体を通してミュージカルのような印象を受けた今作、やっぱり中毒性は非常に高し。改めて、彼らはすごい......!(花塚 寿美礼)
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丸い質感のバンド・アンサンブルと、出戸学の気だるく、たゆたうようなヴォーカルが創り出す、独特の奇妙なポップ・ワールド。OGRE YOU ASSHOLEの音楽には独特の空気感がある。US インディに強烈にインスパイアされたことが伺える、一筋縄ではいかないそのポップ・センス、漂うようなメロディ・ライン、確かなバンド・アンサンブル、そのどれもが魅力的でありながら、それだけでは説明できない「何か」がこのバンドには潜んでいる。OGRE YOU ASSHOLE が生み出す不可思議な磁場。独自のポップ・センスだけでなく、その得体の知れない「何か」すらパッケージしてしまったメジャー・デビュー・アルバム。(佐々木 健治)
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昨年10月より、バンド結成20周年/メジャー・デビュー15周年のアニバーサリー・イヤーとして、リリースやツアーなど様々な形で精力的に発信してきたストレイテナー。そんな彼らが、7月より放送開始したTVアニメ"アンゴルモア元寇合戦記"のOPテーマを書き下ろした。その名も"Braver"。大陸の覇者であるモンゴル帝国の襲来に立ち向かう、対馬の兵士を描いた物語に相応しく、前向きで力強いナンバーだ。エモーショナルなピアノの旋律からは、根底にある悲哀や乗り越えてきた涙が見えるし、ズシリとくるリズム・パートは歩みを止めない勇気、あるいは命の音か。ホリエアツシ(Vo/Gt/Pf)が長崎出身ということもあり、同作と自身のバンドとしての闘いを重ね合わせた、その絶妙な化学反応が深い世界観を示している。(山本 真由)
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結成20周年、メジャー・デビュー15周年、現在の4人になって10年。閉塞感や同調圧力に押しつぶされそうな現在に、ニヒリズムの欠片もなく、人間の心根にある愛を呼び覚ますような作品を完成させたことに感謝したい。序盤、スローなBPMと選び抜かれた少ない音数の「Future Dance」、歌詞の符割りやビートにダブステップからのリファレンスを感じる「タイムリープ」などで新鮮なリズムへのアプローチを実感。暖かくて身近な恋愛や、他者への感情が瑞々しい「Boy Friend」、秦 基博との共作「灯り」や「もうすぐきみの名前を呼ぶ」の心洗われる響きも、今の彼らだからリラックスして表現できる内容なのかもしれない。キャリアを重ねるほど音楽的な自由を獲得し柔軟になる。日本のバンドが切り拓く新境地。(石角 友香)
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すでにiTunesチャート1位を獲得するなど、各所で高い評価を得ている本作。ASIANKUNG-FU GENERATION、ACIDMAN、THE BACK HORN、MONOEYESら、同世代で約20年をともに戦い抜いてきたバンドはオリジナルに近いアレンジで消化。また後輩であるgo!go!vanillasは定番曲「KILLER TUNE」をカントリー&ロカなニュアンスでガラッと変貌させ、原曲の持つ色気をヴォーカルの牧 達弥が表現しているのが頼もしいし、My Hair is Badもこれまた定番曲「REMINDER」のBPMを高速化し、Aメロの歌詞に椎木知仁(Gt/Vo)お得意の吐き出すような言葉の弾丸を歌詞として追加し、成立させているのも見事。テナーのファンであるほど、参加者の愛情を感じられる素晴らしい解釈の集合体だ。(石角 友香)
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結成18年目を迎えるストレイテナー、シングル4曲を含めた9枚目。アコースティック・アルバム、ベスト盤を経た前作『Behind The Scene』を踏まえ、辿り着いた今作は、"どんなアプローチでも自分の音楽になる"という自負を携えた、闇や悩みのない快活な曲が揃った。「原色」、「シーグラス」の冒頭2曲に代表される"ホリエ印"とも言える地底から突き上げるようなメロディには、現体制になって初のアルバムである『NEXUS』(2009年リリース)を思わせる全方位に向けた強度がある。一方で現代ディスコ・サウンドのフォーマットに則った「Alternative Dancer」や、ラストの「覚星」ではチルウェイヴ/ドリーム・ポップへの視座を見せるなど、新たな一面も十分だが、すべて日本のロック・バンドとして耐久性のあるサウンドへ帰着させている点が頼もしい。(峯 大貴)
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幕開きから新たなフェイズに思いっきり覚醒させられる。"悲しくも美しい世界"から"クソったれ新世界"(「Asshole New World」)の中をタフに生きる今のストレイテナーの狼煙が上がる。そして高いスキルとアンサンブルを高め、研ぎ澄ませながらも難解さを纏わないのはこのバンドの意志とも受け取れる。パッと聴き90年代から続くオルタナティヴ・バンドのベーシックなコード感やアレンジでありながら、そこここに未来を感じさせる高等戦術こそがストレイテナーの本懐なのだろう。「The World Record」など序盤で疾走し、架空の都市にワープするような曲群を経て、ホリエアツシのメロディのイマジネーションが際立つ「翌る日のピエロ」など聴き手の深いところへ降りてゆく楽曲まで。豊富になった語彙が紡ぐSF的な世界観にも注目。(石角 友香)
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このコンピの充実度は毎年計り知れないが、今回はASIANKUNG-FU GENERATIONの新曲「スタンダード」を聴くだけでも相当、価値ある1枚。ゴッチ自身が"これは先の都知事選についての歌"と明言しているが、何も変わらないと諦めたら非難の対象と同化してしまう。愚直なまでに続けること、そしてバンドのイメージを引き受けるとはどういうことか?まで応えた1曲だ。文字数の半分をAKG新曲に費やしてしまったが、今年はユニコーンやスカパラなどベテランから、KANA-BOON、グッドモーニングアメリカら新鋭、くるりやストレイテナーらAKG同世代まで縦横無尽な出演者が揃うわけで、このコンピも自ずとその厚みや充実感を体感できる。お得感で言えばくるりの未音源化楽曲や、ストレイテナーの新曲収録も嬉しい。(石角 友香)
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2013年にメジャー・デビュー10周年を記念して開催された47都道府県ツアー"21st CENTURY ROCK BAND TOUR"のライヴ&ドキュメンタリーDVD。メンバーが撮影した映像も多く含まれ、約7ヶ月に渡る全52公演の様子が2枚のディスクで堪能できる。ライヴ映像だけでなく楽屋やその土地土地での観光の様子、ツアーの合間に行われたMV撮影の様子なども収録しており、見ている側もバンドのクルーになり共に旅をしているような感覚だ。セミ・ファイナル新木場STUDIO COASTでの選りすぐりのライヴ映像は、熟練した硬派なパフォーマンスに魅了される。日本全国どの箇所でも4人を迎えたのは、満面の笑みのファンたち。バンドが強く愛され続けていることを再確認した。(沖 さやこ)
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デビュー10周年の全都道府県ツアーを折り返したストレイテナーから届いた新しい作品には、タイトルが意味する"輝き、まばゆさ"を、2013年の今、解釈した音像やテーマが溢れている。ギター・リフとベース・ラインがチェイスするイントロが、旅の最中にいるような「シンデレラソング」。未だ真夏の季節にあって厳冬の風に向かうような音像が彼ららしい。他にもテナー節炸裂なアンサンブルに、間接的な表現だが、まだ何も解決していない3.11以降の現実をなきものにしようとする風潮への怒りが滲む「SCARLET STARLET」、ホリエのトーキング・スタイルのヴォーカルや日向のスラップも新しい骨組みで構築され、架空の民族のトライヴァル・ミュージックを想起させる「BLACK DYED」など全5曲。タフに目を開けて空想するテナーの新境地。 (石角 友香)
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ストレイテナー初となるアコースティック・アルバム。2012年3月に行ったライヴ・レコーディング楽曲に加え、スタジオ録音の楽曲を収録している。テナーをずっと聴き続けてきたコアなファンはもちろん、そうではないライトなリスナーにも聴きやすいシンプルなアレンジに仕上がっている。アコースティックになって更に際立つのはやはり透き通って伸びやかなホリエアツシの歌声だ。わざわざ素晴らしい彼の声については特記しなくてもとも思うのだが、やっぱり聴いてしまったら書かずにはいられない。リリース順に並べられた楽曲。最前線で活動し続けてきたバンドだからこそのライヴ・レコーディングとは思えないほどのクオリティ。デビュー10周年を目前にして築き上げられた、もう1つのテナーの歴史を楽しんでほしい。(石井 理紗子)
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前作から約3年ぶりのフル・アルバム。和田アキ子への提供楽曲「YONA YONA DANCE」のセルフ・カバーや、須田景凪との共作「ANSWER」をはじめ、電子ドラムを導入した実験色の強い「Wake Me Up」、三原康司(Ba)がヴォーカルを務めた「YOU RAY」、昨年2021年の日本武道館公演で初披露された「名悪役」など、バラエティに富んだ全14曲が並ぶ。驚くのはこれだけジャンルレスな楽曲群をフレデリックのサウンドとして昇華させている点だ。これまでファンク、ディスコ、モータウンなど様々なダンス・ミュージックの形を、記名性の高いサウンドとフレーズをもって提示してきた彼ら。本作は、フレデリックがデビュー当時から標榜してきたそんな"フレデリズム"の堂々たる総決算と言える。(山田 いつき)
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今なお多くの制約を強いるコロナウイルスは、かえってフレデリックの闘争心に火を点けたのかもしれない。いち早くリモート制作の体制を整え、従来の音楽性を踏襲しながらもEDMに突き抜けた「されどBGM」を7月に先行配信。次いで、得意とする緻密な音遊びが光る「Wake Me Up」、ファンキーな中にポリティカルな主張も連想させる「正偽」、青春も熱狂も失ってしまった今夏に対して歌う「SENTIMENTAL SUMMER」の計4つの新曲をリモートで制作。そこには変わらず、むしろ凄みを増して滾る人間臭さがあり、且つそれらをまるっと包んでしまえるポップネスな力もある。どんな状況下でも、我らが"遊び場"を取り戻す日まで、音を鳴らすことをやめない。今作はそんな決意表明だ。(岡部 瑞希)
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前作『TOGENKYO』のリリースから、海外公演、初のアリーナ公演を経て、バンド史上最もエモーショナルな作品が産み落とされた。前作で彼らの"桃源郷"は完成したかのように思えたが、疾走感溢れる表題曲は、それではまだ足りず、"僕のさいはて"にリスナーを連れていきたいという貪欲なアリーナ・ロック。またライヴで披露されていた新曲「シンセンス」、三原健司(Vo/Gt)、康司(Ba)兄弟の妖艶な歌声が絶妙に溶け合う「NEON PICNIC」に加え、誰もが知っているCMソングを"フレデリック・サウンド"にリメイクした「シントウメイ」を収録。さらに、彼らの分岐点と言えるアリーナ公演の熱気、興奮を閉じ込めたライヴ音源も必聴だ。フレデリック第2章の幕開けに、聴けばきっと踊り出してしまうだろう。(渋江 典子)
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"踊る世界平和"----それぐらいフレデリックの踊るビートに対する真摯さは曲や歌詞に表れる。フックのある一見ネガティヴなワードを肯定的にひっくり返すオセロ的リリックに決意を込めた「オンリーワンダー」を皮切りに、四つ打ち以外にも力技のハイパー・ブラック・コンテンポラリーと呼べそうなグルーヴにチャレンジした「KITAKU BEATS」や「CYNICALTURE」。グッとBPMを落としたサンバ・テイストの「サービスナーバス」やサイコビリーな「バジルの宴」など、音楽ジャンルもリリックも情報量は過積載気味。だが、それが消化不良を起こさないのはフレデリックのメンタリティがある種、清潔ですらあるからじゃないだろうか。"戦わない戦い方を僕たちは知ってるはず"と歌うラスト・ナンバーの真剣さに、明らかに次のステージが見えた。(石角 友香)
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メジャー・デビュー盤収録の「オドループ」で独特のビートと中毒性たっぷりのメロディと、ユーモアある言葉遊びでフレデリック・サウンドを確立。そしてそのサウンドを、新作を以って、アップデート。改めて"名刺代わりの1枚"と言えるフレデリック初のシングル作が届いた。"みんなちがってみんな優勝"、"オンリーワンなんだ"と、頑張る人を認めてくれるようなメッセージと三原健司のエモーショナルな歌声が背中を後押ししてくれる表題曲。さらに、CD化されていなかったライヴの定番曲「プロレスごっこのフラフープ」もようやく収録。そして、緩やかなビートを刻む「みつめるみつあみ」では、憂いを帯びたグルーヴでフレデリックの裏の顔も覗かせる。もしかしたら今作にはフレデリック"三種の神器"が揃っているのかもしれない。(白崎 未穂)
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ドラマー脱退後の3人体制初となる作品は過去最高にバンドが裸だと思う。フレデリックの音源と言えばユーモアのかたまりともいうべき様々なギミックとリフレインによって中毒性を生み、リスナーを奇妙な世界へと誘うような楽曲が多かった。だが今作は歌謡曲テイストのメロディと80sライクなシンセ・ポップが融合し、カラフルなセンチメントが終始美しく花開く。そこに乗る言葉は"会いに行くよ""君と涙コミュニケーション""ハローグッバイ""だから本心に触って"など、聴き手へまっすぐ語りかけるものばかりだ。コーラス・ワークもシンボリックなミディアム・ナンバー「USO」は三原健司のヴォーカルにも含みがあり、新たな魅力が輝く。洗練された音楽性と物悲しさの作る余韻が、心を捕まえて離さない。(沖 さやこ)
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フレデリックは斜めだな、と思う。斜に構えているという意味ではなく、ものすごいカーブを描いて、むしろ途中で消えたり止まったり彷徨ったりして最終的にど真ん中に入るような、抜群かつ不可思議なコントロール・センスを持つ。それが彼らにとってのストレートなのだ。メジャー・デビュー盤『oddloop』から約7ヶ月振りの新作、テーマは"終わり"と"はじまり"。進み出すために作られた作品とのことだ。リフレインする歌詞が彼らを語るうえで欠かせない"中毒性"の要素のひとつだが、今作は言葉にとても深い意味が感じられ、その奥を追求したくなる。へんてこでありながら伸びやかで陰のあるポップなサウンド、じっくりタメを用い歌い上げるヴォーカルも効果的。最後まで煙に巻かれ翻弄される感覚すらも愉快だ。(沖 さやこ)
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回文のような三原康司(Ba/Cho)の書く歌詞は相変わらずメロディと同時に降りてくるのだろうし、それを歌う双子の健司(Vo/Gt)の中性的でわずかに粘着する声と歌いまわしの高度さが耳に残りまくる2ndミニ・アルバムにしてメジャー・デビュー盤。前作ではいわゆるダンス・ロック的なトレンドとは一線を画す楽曲を提示したフレデリックだが、今回はタイトル・チューン「オドループ」で彼らならではの"踊れる音楽"の更新版を回答した印象。さらにいえば去年のDAFT PUNK以降のディスコ・ファンク的な潮流に対しても、勝手に"これがひとつのジャパン・オリジナルです"と紹介したくなる(本人たちには迷惑かもしれないが)。ジャンルの背景より、物理的な面白さを直感で捉え表現できるセンスは学習だけじゃ得られない。怪作にして快作。(石角 友香)
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なんだ、このあまりに不可思議なポップは。神戸発、双子の兄弟が中心となって結成された4ピース・バンドによる、初の全国流通盤。ジャズやヒップホップ、ファンクなどを消化したしっかりとした肉体的かつ骨太なグルーヴ感がありつつも、曲全体の印象は、まるで海底に棲む謎の軟体生物。この謎の存在感を決定づけているのは、脱臼しつつもポップなフックを外さないメロディと歌声、そして強いメッセージ性を秘めながらもそれを感じさせないシュールでナンセンスな歌詞だ。なんと言うか、70年代のノーウェーヴ・バンドが、90年代USインディーと関西ゼロ世代を主食にして、おやつにJ-POPまでいただいちゃったような感じ。ほんと不思議で唐突なアウトサイダー・ポップ。本作のプロデュースは現Polaris、元FISHMANSの柏原譲。間違いなく、大器だと思う。(天野 史彬)
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『bedtime story』から約2年ぶりの2ndアルバム。3人のアンサンブルやその曲は、よりオルタナティヴでポップにパワフルに、そして洗練されて、ピュアな視線で捉えた景色や心の機微が鮮明に、鋭く、音楽になった。その歌詞は、詩的で、時に暗号やでたらめなピースのパズルを読み解くようなシュールさがあるけれど、それがメロディとなりこの音に乗ったとき、自分の心の記憶や感情に触れて、気持ちが動かされる。小さな子どもが、手をパッと開いてとっておきの宝物を見せてくれたような感覚と言おうか。何気ないものや出来事が愛おしくなる、そんな曲が並ぶ。また「中央線」など中央線や環七が登場する曲では、その舞台の空気やざわめきまでもが聴こえてくる。聴いている間、どこまでも旅ができそうなアルバムだ。(吉羽 さおり)
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とても大きなタイトルが冠されつつ、私たちが今息をしているこの場所が世界だと思わせてくれる自然な強さがある初のEP。多くのアーティストがテーマにする「東京」は、ナイジェリアの風もホタルイカが生息していた海も繋がっていることを実感させる歌詞に、感銘を受けつつ、朴訥とした前半から怒濤のシューゲイズ・サウンドへ転換していく構成も、歌詞が示唆する自然なこととリンクしており、それもまた見事だ。「地獄」と「天国」という対照的且つ遠大なテーマの曲も、コロナ禍で再発見した日常の中にある息苦しさと心地よさを表現した"近い"感覚の作品。また、カバーとして、彼女たちが中学生の頃に出会った敬愛するSEKAI NO OWARIの「天使と悪魔」を取り上げ、トータリティのある仕上がりに。(石角 友香)
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悔しさも悲しみも、美しい瞬間も怖いもの知らずの破壊力も、すべて息ができないほどの"本当"でできている――彼女たちがガールズ・ロックの概念から逸脱しているのはそこに尽きる。海(Ba)が加入後、そしてバンド初のフル・アルバム。MY BLOODY VALENTINEの轟音もNUMBER GIRLの鋭さも真っ青な、たかはしほのかの天性のギターと、ゆきやま(Dr)と海との3人だけのアンサンブルの豊かさ。ロック・バンドがトレンドじゃないなんて言説はこの作品を前に無意味だ。「GOLD TRAIN」での思い出したくない悲しみを抱えて走る疾走感、聴き手の息の根を止めるような歌を作る理由が窺える「ハンシー」など、3人にしか作れない12篇の物語。10代の作品より研ぎ澄まされていることも驚愕だ。(石角 友香)
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"きみはおんがくを中途半端にやめた。"と歌う「リッケンバッカー」の刃の純度にやられて、聴き続けているリスナーも多いであろうリーガルリリーは、3作のミニ・アルバムを経て、昨年、ベースの海が加入。今、バンドとして最強の状態にあると言えるだろう。初のシングルは、Vo&Gtのたかはしほのかが高校生の頃熟読した"惡の華"の映画版主題歌と挿入歌。今回挿入歌に起用された「魔女」は、高校時代に書いた、悪意の対象に対する憎悪とそれに苦しめられる"君"も自分も何もできない無力さ、独善的であることが清々しいほどだが、時を経て今書いた「ハナヒカリ」では、美しい"君"には人を殺めてほしくないし、殺されないでほしいという比喩が登場する。大きなグルーヴと徹底した透明感にいつまでも感覚が支配されるようだ。(石角 友香)
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2倍速になったり、変拍子になったり、突然轟音が鳴ったり......というTrack.1「スターノイズ」はオルタナ節全開。以降はたかはしほのか(Vo/Gt)のふわふわとした歌声を引き立てるような浮遊感を持つ曲の多い印象だ。共感や共鳴とはまったく違うところで聴き手の心を揺らしにかかるソング・ライティングも健在(特に「いるかホテル」、「overture」が凄まじい)。戦争を彷彿とさせる言葉が多いのだが、現実と幻想を行き来する音像とそういった歌詞が絡み合うことにより、ゆらめく炎のような美しさが実現している。なお、本作は『the Post』、『the Radio』に続くミニ・アルバム3部作のラストを飾る作品とのこと。次作以降ではまた異なる世界を見せてくれそうだ。(蜂須賀 ちなみ)
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2014年に結成されてから注目を集め続けているガールズ3ピース・バンド、リーガルリリーの2ndミニ・アルバム。まだ全員が10代だが、今作をきっかけにさらにステップアップする予感がする。全6曲から放たれる煌めきと危うさは、まるで彼女たち自身が"今しか歌えない言葉、鳴らせない音"を自覚しているかのよう。特にたかはしほのかの歌声は、ほんわかしたフォルムをしながらも、奥にある複雑に絡み合った感情を無邪気に覗かせており、ドキドキせずにはいられない。言葉も音も心にずしん、と響く重みがあり、かわいらしさが魅力のガールズ・バンドとは、より一線を画していることが伝わってくる。それでいて、どんどん世の中に浸透していきそうなソングライティングの力も感じる。(高橋 美穂)
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東京都出身、平均年齢18歳のガールズ・バンドが初の全国流通盤をリリース。どこか気の抜けたようで浮遊感のあるヴォーカルとガレージ直系のザラついたサウンド、空想的なようでよく聴くとリアリティのある歌詞......というコントラストの絶妙さにこのバンドならではのセンスを感じる。ライヴを観た限りでは、会場全体の空気を塗りつぶしてしまうような迫力が印象に残っていたが、本作はアコースティック・ギターの音色が前面に出ていることもあって、もっと聴き手の近くで音が鳴らされている。バンドの体温に直に触れられるような作品だからこそ、Track.1「ジョニー」やTrack.3「リッケンバッカー」のような"音楽で生きていく"という意志を歌う曲には特にグッときた。(蜂須賀 ちなみ)
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夜の本気ダンスから1年8ヶ月ぶりのCDリリースとなるミニ・アルバムが到着。本作には、イントロからエッジの効いたギターのモンスター・リフで畳み掛ける「審美眼」をはじめ、疾走感のあるアンサンブルで駆け抜ける「STARLET」、ソリッドな質感のサウンドが癖になる「エトランゼ」など、"夜ダン流"ダンス・ロックを惜しげもなく詰め込んだ全6曲が収録されており、ミニ・アルバムと言えど聴き応えは抜群だ。昨年2021年1月にリリースされたミニ・アルバム『PHYSICAL』は初めてホーン・セクションを導入するなど自由度の高い作品となったが、本作では打ち込みが随所に散りばめられており、前作に引き続き自由度の高いモードでありながら、より深化を遂げた夜ダンのクリエイティヴに驚愕することだろう。(山田 いつき)
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前作で初のアニメ・タイアップを獲得した夜の本気ダンスが、今回はドラマ主題歌に初抜擢! TVドラマ"セシルのもくろみ"のタイアップ曲/今作の表題曲であるTrack.1「TAKE MY HAND」は、エッジを効かせたダンサブルな曲でありつつ、中盤では米田貴紀(Vo/Gt)の色気たっぷりの歌声も聴かせていて、幅広い人の心を捉え得るキャッチーな仕上がりに。そして、6曲のライヴ音源のメドレーとなるTrack.3「HONKI DANCE TIME」では、臨場感のあるサウンドや掛け声で、彼らが今も変わらず"ライヴ・バンド"として愛されるわけを証明してみせた。憂鬱な気分すらも吹っ飛ばす強力なダンス・ビートを放つ"夜ダン"は、今後邦ロック・シーンに新たな爪痕を残すだろうと、今作を聴いて改めて確信。(滝沢 真優)
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Track.1「SHINY」はアニメ"境界のRINNE"第3シリーズのオープニング・テーマとして書き下ろされたもの。初のタイアップに影響されたのか、風を切るように爽やかな同曲は、ダンス・ロックというよりもスタンダードなロックンロールと呼んだ方が良い感じだ。しかしだからこそ、このバンドがずっと守り通してきた"踊れる"ビート&リフがニュートラルな温度感で活きている印象。4曲とも違うテイストだが、ここまで冒険できたのは、昨年末からの新体制に手応えや自信を感じているからだろう。聴き進めるたびにいろいろな発見があるが、個人的にはTrack.3「Blush」の歌謡ロック的サウンドがツボ。実は色気抜群のこのバンド、こういうアプローチもアリなのでは。(蜂須賀 ちなみ)
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本当にこのバンドのスタンスはブレない。本能を刺激するビートと執拗に繰り返すギターのフレーズ、そして米田貴紀(Vo/Gt)による独特のバネのあるメロディ。手練手管のテクニックで聴き手の心と身体を踊らせる夜ダンの本懐はここにきてますます洗練されてきた。今作はメンバー・チェンジを経た夜ダンが2016年最後にリリースする初のメジャー・シングル。バンドの大きな武器であるサビの爆発力に一層スケール感が増した「Without You」も、ポップなエッセンスが新境地となる「LIBERTY」も、いまの夜ダンだからこそ鳴らせるネクスト・ステージだ。どちらも多分に解釈の余地を残した歌詞だが、"聴く人の存在があってこそポップ・ミュージックである"という信念を表と裏から描き出したようなところも米田らしい。(秦 理絵)
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遂に本作を以ってメジャー・デビューを果たす夜の本気ダンス。とはいえ、やはりこのバンドのことだ、本人たちに浮き足立っている様子はない。たしかな実力を持つライヴ・バンドとして全国各地のイベントからオファーがある現状でも、クールに自らの現状を把握し、自分たちがやりたいことをしっかりと見据えているのだということが伝わってきた。1stアルバムに引き続きバンド名にもある"ダンス"をアルバム・タイトルに据えた本作では、ミドル・テンポの楽曲をわずかに留めながらも、ひと際シャープになったそのサウンドと多彩なアプローチで魅せてくれる。全10曲を聴き終えた感想は"相変わらず頑固だなあ"といったところだろうか。でも、この感じがやっぱり信用できたりする。(蜂須賀 ちなみ)
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ライヴ・バンドとしてフェスやイべントで百戦錬磨の存在感を発揮している今の夜の本気ダンスの無敵感が、見事に結晶化したシングルである。Track.1「By My Side」、これはキャッチーなリフと絶妙なファンクネスを孕んだ四つ打ちビートが絡み合う、彼らが得意とするダンス・チューンだが、今まで以上に曲そのものの"重み"が増した。各楽器の織りなすアンサンブルが、まるで重戦車の如き迫力で耳に迫ってくる1曲。とにかくヘヴィ、且つグルーヴィ。そしてTrack.2「Show down」、これも性急なダンス・チューンだが、その上に彼らの本来的に持つメロディアスな側面が強く出ている。米田の歌声も強く深くなった。もはや"勢いのある新人"のカテゴリーからは大きくはみ出すスケールの大きさを感じさせる1枚だ。(天野 史彬)
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Track.1のタイトルが「WHERE?」。素晴らしい。君は何処にいる? 僕は何処にいる? 答えは何処にある?――京都の4人組、夜の本気ダンスは、記念すべき1stアルバムの初っ端から道に迷っている。そして、"迷うこと"を大いに楽しんでいる。ダンサブルなガレージ・ロックだけでなく、メロディアスなギター・ポップや爽やかな歌モノも消化する音楽的振り幅。それは彼らが、踊ることとは身体だけでなく心も揺らすことであると本能的に理解している証だろう。そして歌詞の随所に見られる"若さ"への言及は、彼らが成熟よりも未熟を、安定よりもロマンを求めていることの証明。完成なんて求めるな。動き続けろ、変わり続けろ。この"生"というフロアで、本気でダンスし続けろ―― このアルバム、僕はそんなメッセージとして受け取った。(天野 史彬)
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京都出身の4人組による、2月にリリースされたTOWER RECORDS限定シングル『B!tch』に続くデビュー・ミニ・アルバム。音楽的にはFRANZ FERDINANDや初期ARCTIC MONKEYSといった00年代に登場したUKインディー・ロック勢からの影響を強く感じさせる、ハイテンションでグルーヴィなダンス・ロックを基調としており、まだ荒削りな部分はあるものの、1度聴いたら耳に残るキャッチーなフック満載のメロディや、収録された6曲すべてに違った方向性やアイデアを取り入れようとする音楽的野心からは、バンドの器量の大きさと、この先の飛躍を感じさせるに充分な魅力を感じ取ることができる。すべてのものには終わりがある――そんな刹那性を極めてドライに歌う、6曲中最もヘヴィでサイケデリックなラスト・トラック「愛は終わり」が特にいい。(天野 史彬)
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大阪の名物サーキット・イベント"MINAMI WHEEL"で200人キャパのライヴハウスにプラス150人が押し寄せたという、関西の雄がいよいよ1stシングルをドロップ。思えば今ほど高速BPMと4つ打ち全盛以前にはUKインディーとシンクロしたバンド、例えばSISTER JET やVeni Vidi Viciousが気を吐いてたなぁなんて思い出す(もちろん、今も健闘してるのだが)。彼ら、夜の本気ダンスもクロいフィーリングを感じさせる、4つ打ちというより16ビートを感じさせるビート、GSやサイコビリー、ひいてはUKインディーとのシンクロする洒落っ気も満載。ヴォーカルも粗野さの中に艶があるタイプで、久々に色気のあるロックンロール・バンドに出会えた印象。もっと曲も聴きたいし、何よりライヴが観たい!(石角 友香)
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