Japanese
Base Ball Bear
2019年01月号掲載
Member:小出 祐介(Vo/Gt) 関根 史織(Ba/Cho) 堀之内 大介(Dr/Cho)
Interviewer:金子 厚武
ビクター内に自主レーベル"DGP RECORDS(Drum Gorilla Park Records)"を設立したBase Ball Bearが新作EP『ポラリス』を完成。3人体制の初作となった前作『光源』ではプログラミングも用いて、ツアーは弓木英梨乃(KIRINJI)を迎えての4人編成で行われたが、今年からは3人のみでのツアーを展開。その成果を踏まえて制作が行われた『ポラリス』は、"3人の音"にこだわり、リズム隊を軸にすることで、小出祐介がバッキングすら弾かない曲も多い。3ピース・バンドとしての本格的な始まりを迎えた3人に、新作について訊いた。
-新作は"3人の音"に徹底的にこだわった作品になりましたね。
小出:まずマテリアルクラブのことから話さなきゃいけないんですけど、僕がマテリアルクラブをやることにした理由が、バンドとやりたいことを棲み分けるためだったんです。『光源』(2017年リリースの7thフル・アルバム)は3人の作品と言いつつ、打ち込みが入ってて、アレンジを盛っていく方向だったので、去年の日比谷野音("Base Ball Bear Tour「日比谷ノンフィクションⅥ~光源~」")ではサポート・メンバーを入れて大人数でやって。あのとき僕は"このバンドでなんでもやれるな"って気持ちだったんですね。でも、当時のチーフ・マネージャーに"Base Ball Bearはなんでもやれるバンドになるんだ?"って言われて、"いや、違うわ"って(笑)。
-バンドとしての理想はそこではなかった。
小出:僕がやりたいのは、ソリッドでポップなことをやれるバンドになることだわって。とはいえ、いろんなアイディアとかアプローチが自分の中にはあるんで、Base Ball Bearの中だけでそれをやろうとすると、バンドって形を崩さなきゃいけない瞬間がある。だったら、これをセパレートすればいいなって。
-その結果として誕生したのが、マテリアルクラブだったと。
小出:でもマテリアルクラブのレコーディングの終盤には、もうこっち(Base Ball Bear)も始めなきゃいけないスケジューリングだったんですよ。あっちも結構キワキワでやってたから、自分がこっちにスイッチする時間がなくて。とはいえ、マテリアルクラブが全部終わってから曲作りをするってなると、時間がかかっちゃう。なので、まずは関根にベース・ラインを作ってもらって、リズム隊ふたりでたくさんループを作ってもらって、そこからアイディアを吟味して曲を作れたら早いかなって。
-なるほど。
小出:で、実際ドラムとベースである程度ループが組み上がってくると、"これ、俺のギターいるのかな?"って正直思うくらいいい感じで。でも、それが良かったというか、ギターを弾きすぎるとギター1本では弾けない曲になってしまったりするので、ドラムとベースで歌えるくらいのものになってたら、こっちのやることは減らしていけるなって。
-少し前から徐々にリズムが主体の音楽性に変化していって、前作は打ち込みを入れたりしたものの、今回はマテリアルクラブとの棲み分けを経て、より"3人の音"にフォーカスすることになったわけですね。
小出:今まで僕から始まってたのを関根さんから始めてもらうことによって、"0から1"の始まり方が違うから、僕の考えも変わって。例えば、「PARK」も最初はギターを弾いてたんです。でも、レコーディングをして歌を考えていくうちに、どんどん"ギターいらねぇな"ってなって、サビとギター・ソロだけ弾くけど、平歌はいらないって発想から、結局ラップになったっていう。
-最初から"ラップの曲を作ろう"って発想だったわけじゃなくて、元ネタのループを生かした結果、"ラップになっちゃった"と。実際、「試される」と「PARK」には関根さんの名前が作曲者として小出さんと共にクレジットもされてるわけですが、関根さんにとって今回の制作はいかがでしたか?
関根:今年に入って3人でライヴをするようになって、リズムの強さがより必要だなっていうのは感じていて。で、私はもともとベースのフレーズをネタ帳みたいな感じでたくさん録音してたので、今回こいちゃん(小出)から話があって、そのネタ帳を活用しました。私から元ネタを出すことによって、コード進行も新鮮になるし、リズムも新鮮になるし、新しい風を吹かすことができるんじゃないかって期待がありつつ、これが曲にならなくてもいいって気持ちもあって、バンドの着火剤になればいいかなって。そうしたら、実際こうやって曲になったので、すごく嬉しかったです。「試される」とかは、こういう曲になると自分では想像できてなくて、バンド・マジックってこういうことだなって。
小出:逆に、こういうふうにしたいのかなって思って作ったけどね。
関根:あえてふたりには"こういうふうにやってほしい"とは言わずに、とりあえずベースのフレーズを投げて、聴こえたまま叩いてほしいし、歌ってほしいってお願いしたら、自分の想像とは違って、"こういう曲になるんだ"ってすごく感動しました。
-それぞれの解釈の違いから面白いものが生まれるっていうのは、非常にバンドらしい。まぁ、そもそもフレーズ自体が普通じゃないから、ありきたりにはならないというか(笑)。
関根:こういうフレーズはメロディ先行で渡された曲にはつけづらいですからね。そういう意味でも面白かったです。
-堀之内さんにとっては、今回の曲作りはいかがでしたか?
堀之内:関根さんとふたりでスタジオに入ったのは最初の1回だけで、あとはネタを全部送ってもらって、自分ひとりでスタジオに入って、合わせたやつを送り返すって感じだったんですけど、最初に送られてくるものの熱量がすごいんですよ。今の関根さんは、今まで見たことないような熱量で、出てくるフレーズも今までの関根さんとはまったく違ったので、そのフレーズに応えていくのが楽しくて。マテリアルクラブも、sticoも、この間the pillowsでベース弾いたのも、ちゃんと全部を経てきてるのが感じられたのも面白かったです。ループは20数パターンあって、最初はどれかひとつでも曲になればってテンションだったけど、4曲中2曲がそこからできたのはすごいなって。
関根:ふたりでやってて感触的に"これあんまり面白くないね"っていうのは、どんどん省いていったんですけど、その作業も面白くて。ライヴのことも考えてたから、リズムでふたりが熱くなれないとライヴでも面白くならないと思って、ちょっとでもだるいフレーズはお蔵入りにしてたので、たしかに熱量は高かったですね。
-関根さんは昔からプログレ好きだったわけで、そういう個人の趣向も反映されてますね。
関根:各々が好きなものがずっと残ってて、音楽に還元されていくみたいなことが、この年になってまた面白いなって。
小出:さっき言ってたように、ライヴのことを考えてこういうサウンドになったっていうのもあって。要は"再現性"ってことですね。それが『光源』のツアーを終えたときのひとつの課題で、(『光源』は)3人で作ったけど、半分くらいは4人で演奏しないとしっくりこなかったんです。そこはちょっと反省して、今回緊急避難的ではあったけど、こういうやり方をやってすごく良かったなって。"0から1"の作業をリズム隊にやってもらうことで肉体的なバンドの音作りができたし、それによって、よりライヴを意識できたというか、僕が余計なことしなくても済むみたいな(笑)。音源でもテーマ・リフを弾いてるときに、後ろはバッキングなしですからね。それは結構勇気がいることで、最後まで悩んだんですよ。「試される」は最初アウトロの後ろでバッキング弾いてたんですけど、ライヴは結局なしだし、それで成立してたから、あとはサウンドの仕上げ方次第で大丈夫かなって。最近は珍しいストロング・スタイル感です(笑)。
LIVE INFO
- 2024.11.21
-
ザ50回転ズ
KANA-BOON
Maki × PRAY FOR ME
ヤングスキニー
THE YELLOW MONKEY
ASIAN KUNG-FU GENERATION
THE ORAL CIGARETTES ※開催延期
ラックライフ
シノダ(ヒトリエ)
(sic)boy
Thom Yorke
CVLTE
eastern youth / People In The Box
CNBLUE
Ivy to Fraudulent Game
離婚伝説
ドレスコーズ
椎名林檎
This is LAST
KEYTALK ※公演中止
- 2024.11.22
-
ヤングスキニー
マルシィ
オレンジスパイニクラブ
Bray me / EverBrighteller / FUNNY THIN
フラワーカンパニーズ / 斉藤和義
ズーカラデル
u named (radica)
TK from 凛として時雨
SUPER BEAVER
コレサワ
LONGMAN
セックスマシーン!!
終活クラブ
(sic)boy
the shes gone
ドミコ
点染テンセイ少女。
CVLTE
BREIMEN
SIX LOUNGE
秋山黄色
Newspeak
w.o.d.
BLUE ENCOUNT
SANDAL TELEPHONE
超☆社会的サンダル
武瑠
ヤユヨ
浅井健一
YAJICO GIRL
緑黄色社会
あたらよ
- 2024.11.23
-
NANIMONO
打首獄門同好会
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
ザ50回転ズ
Conton Candy
四星球
Lucky Kilimanjaro
Maki × PRAY FOR ME
back number
Bray me / EverBrighteller / FUNNY THINK
I Don't Like Mondays.
9mm Parabellum Bullet
ビッケブランカ
新しい学校のリーダーズ
ねぐせ。
Vaundy
Hakubi
HERE
小山田壮平
KNOCK OUT MONKEY
オレンジスパイニクラブ
ASIAN KUNG-FU GENERATION
WANIMA
chilldspot
Ivy to Fraudulent Game
People In The Box
NEE
秋山黄色
ADAM at
ポルカドットスティングレイ
竹内アンナ
the shes gone
HY
あいみょん
まなつ
POP ART TOWN
優里
アーバンギャルド
Amber's
緑黄色社会
Thom Yorke
椎名林檎
怒髪天
- 2024.11.24
-
NANIMONO
打首獄門同好会
DENIMS
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
ザ50回転ズ
キュウソネコカミ
LONGMAN
四星球
安藤裕子
Conton Candy
back number
Bray me / EverBrighteller / FUNNY THINK
ウソツキ
9mm Parabellum Bullet
新しい学校のリーダーズ
リュックと添い寝ごはん
FIVE NEW OLD
SHE'S
Vaundy
Umisaya
fhána
シノダ(ヒトリエ)
People In The Box
HERE
大森靖子
AIRFLIP
ASIAN KUNG-FU GENERATION
WANIMA
ずっと真夜中でいいのに。
Mega Shinnosuke
リアクション ザ ブッタ
SpecialThanks
Half time Old
HY
あいみょん
YOUR ADVISORY BOARD
泣き虫☔︎
優里
フレンズ
the quiet room
Thom Yorke
椎名林檎
- 2024.11.25
-
Age Factory
安藤裕子
シノダ(ヒトリエ)
KANA-BOON
フレデリック
BUMP OF CHICKEN
- 2024.11.26
-
Age Factory
SUPER BEAVER
PEDRO
SIX LOUNGE
神はサイコロを振らない
煮ル果実
Thom Yorke
BUMP OF CHICKEN
ハンブレッダーズ
The Novembers
(sic)boy
ストレイテナー
ヤングスキニー
THE YELLOW MONKEY
にしな
- 2024.11.27
-
新しい学校のリーダーズ
PEDRO
LAST DINOSAURS / ego apartment
ハンブレッダーズ
まなつ
Jamie xx
雨のパレード
詩羽(水曜日のカンパネラ)
go!go!vanillas
ヤングスキニー
にしな
- 2024.11.28
-
MOROHA
Age Factory
新しい学校のリーダーズ
DYGL
煮ル果実
SIX LOUNGE
まなつ
アンと私
挫・人間
秋山黄色
w.o.d.
マルシィ
終活クラブ
BURNOUT SYNDROMES
Cö shu Nie
フィルフリーク
シノダ(ヒトリエ)
go!go!vanillas
a flood of circle
KANA-BOON
- 2024.11.29
-
離婚伝説
CVLTE
Age Factory
SHE'S
ずっと真夜中でいいのに。
BLUE ENCOUNT
フィロソフィーのダンス
OKAMOTO'S
DYGL
NEE
Lucky Kilimanjaro
神聖かまってちゃん
Ivy to Fraudulent Game
小山田壮平
tacica
秋山黄色
w.o.d.
ねぐせ。
Dear Chambers
アンと私
the dadadadys
挫・人間
ASIAN KUNG-FU GENERATION
NANIMONO
にしな
Hello Hello
吉澤嘉代子
PIGGS
パピプペポは難しい
TK from 凛として時雨
a flood of circle
BREIMEN
ヤユヨ
CIVILIAN
DOES
East Of Eden
シド
岸田教団&THE明星ロケッツ
ANABANTFULLS
三浦透子
- 2024.11.30
-
back number
NEE
ポルカドットスティングレイ
大森靖子
SHE'S
ずっと真夜中でいいのに。
OKAMOTO'S
tacica
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
フィロソフィーのダンス
SWANKY DOGS
the shes gone
ヤングスキニー
Aimer
リアクション ザ ブッタ
ストレイテナー
ズーカラデル
ウソツキ
Newspeak
9mm Parabellum Bullet
ねぐせ。
BLUE ENCOUNT
moon drop
Cö shu Nie
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Conton Candy
椎名林檎
Vaundy
MYTH & ROID
Hakubi
This is LAST
崎山蒼志 / MONO NO AWARE / 荒谷翔大 / 家主 ほか
GANG PARADE
BiS / KNOCK OUT MONKEY / パピプペポは難しい / LEEVELLES ほか
須田景凪
フラワーカンパニーズ
フレデリック
LiSA
なきごと
Machico
"ビクターロック祭り2024"
- 2024.12.01
-
back number
reGretGirl
Lucky Kilimanjaro
大森靖子
OKAMOTO'S
SIX LOUNGE
SPECIAL OTHERS ACOUSTIC
フィロソフィーのダンス
Ivy to Fraudulent Game
Aimer
MOROHA
Helsinki Lambda Club
リアクション ザ ブッタ
ストレイテナー
THE YELLOW MONKEY
DENIMS
LACCO TOWER
9mm Parabellum Bullet
NANIMONO
ハク。
fhána
オレンジスパイニクラブ
the shes gone
Vaundy
Hakubi
さめざめ
ベランダ
GOOD ON THE REEL
秋山黄色
須田景凪
I Don't Like Mondays.
the quiet room
Laughing Hick
PEDRO
LiSA
indigo la End
- 2024.12.02
-
Saucy Dog
スカート
挫・人間
chilldspot
RAY×BELLRING少女ハート
- 2024.12.03
-
Saucy Dog
ヤングスキニー
リーガルリリー
SHE'S
LONGMAN
キュウソネコカミ
まなつ
ASH DA HERO / POLYSICS
IMAGINE DRAGONS
Age Factory
Amber's
SUPER BEAVER
- 2024.12.04
-
ASIAN KUNG-FU GENERATION
神聖かまってちゃん
The Ravens
go!go!vanillas
リーガルリリー
PEDRO
Galileo Galilei
ASH DA HERO / POLYSICS
SIX LOUNGE
マカロニえんぴつ / SAKANAMON / ヤユヨ ほか
DYGL
NEE
点染テンセイ少女。
SUPER BEAVER
RELEASE INFO
- 2024.11.22
- 2024.11.23
- 2024.11.27
- 2024.12.04
- 2024.12.06
- 2024.12.11
- 2024.12.13
- 2024.12.18
- 2024.12.20
- 2024.12.25
- 2024.12.27
- 2024.12.28
- 2025.01.06
- 2025.01.08
- 2025.01.10
- 2025.01.15
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
PEDRO
Skream! 2024年11月号