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DISC REVIEW

Japanese

2014年03月号掲載

うちゅうにむちゅう

なんだ、このあまりに不可思議なポップは。神戸発、双子の兄弟が中心となって結成された4ピース・バンドによる、初の全国流通盤。ジャズやヒップホップ、ファンクなどを消化したしっかりとした肉体的かつ骨太なグルーヴ感がありつつも、曲全体の印象は、まるで海底に棲む謎の軟体生物。この謎の存在感を決定づけているのは、脱臼しつつもポップなフックを外さないメロディと歌声、そして強いメッセージ性を秘めながらもそれを感じさせないシュールでナンセンスな歌詞だ。なんと言うか、70年代のノーウェーヴ・バンドが、90年代USインディーと関西ゼロ世代を主食にして、おやつにJ-POPまでいただいちゃったような感じ。ほんと不思議で唐突なアウトサイダー・ポップ。本作のプロデュースは現Polaris、元FISHMANSの柏原譲。間違いなく、大器だと思う。(天野 史彬)