ハルカトミユキの「伝言ゲーム」【第15回】

COLUMN

ハルカトミユキの「伝言ゲーム」【第15回】

2015年12月号掲載

ハルカトミユキ

皆さんこんにちは、ミユキです。あっという間の年末ですね。
今年は本当に濃い一年だったなあ。
何も出来なかった去年から一転、2015年はまず、活動できたことが嬉しかった。
12ヵ月連続配信、CDを出して、ワンマン、そして野音フリーライブ。
2016年は、さらにがむしゃらに突き進んで行きたい！！
だって、ハルカトミユキはまだ始まったばかりだって、思うんだ。

2015年を個人的に振り返ると、これまた濃い出会いがたくさんあった。
今年の春に、大家さんの最終通告を受けてお引っ越し。
新居では快適に音楽を聴きあさり、本棚には着々とオールド少女漫画が増え、快適空間になっているマイスイートホーム、マイ本棚。

そこに最新の本との出会い。かなり濃い。
『フレディ・マーキュリーと私』。
フレディの恋人ジムが、主に二人の出会いからフレディの死に際まで、二人の出来事を如実に綴ったノンフィクション"ラブ"ストーリー。
まず、強烈に残るのは、二人の愛の濃すぎる写真の数々。
ベッドにて腕枕をしたり、一緒にお風呂に入ったり。
見た目普通のおっさんであるジムとフレディの写真を見つつ、こと細かに書かれた二人の生々しい愛の表現を読むと、あまりのインパクトの強さに身震いが。
ただ、この濃さは見かけではなく、内面から湧き出る何か。それ故に魅了されてしまう。
そして、フレディの隣にいても全く引けを取らないジムの人間濃度に、ちょっぴり好きに......

私って、濃い人間が好きなんだなぁ、としみじみ。

さて、翻って、自分はどうだろう？

LIVEが近くなると、QUEENのLIVE AIDでのパフォーマンスを改めて見たくなる。
なんでだろう、って思ってたら、この日、フレディの病について知っていたのは、フレディ本人だけで、メンバーには知らされていなかったんだね。最近知った。
もう若くはない佇まい、明らかに本調子じゃない声。
なんだけど、どこをどう切り取っても、この日のフレディはとてつもなくギラギラしてる。
陳腐な言葉だけど、この覚悟がもたらす光のようなものに、私は魅入られていたのかな。

こんなにも強い光、自分とのあまりの差異に、自信をなくしそうになる。
ただ、このギラギラした光の強さにこそ、多くの人を魅了する究極の力があるんだよね。
さ、もっかいアタマから見よう（笑）！

そしてもう一つ濃い出会い。
それは愛するORANGE RANGEが約2年ぶりにALBUMを出した事。
中二からですからかなり濃い愛です、待っていました。
バラエティーにぶっとんだ濃い作品でとてもびっくり。

ハルカトミユキの今年出した「LIFE」というmini albumには、『September』いう楽曲が入っているのですが、
ORANGE RANGEのALBUMにも『セプテンバー』という同じタイトルの曲が入っていて勝手に親近感。
この楽曲、PVも含めて一番衝撃的。THE昭和歌謡曲。
いろいろびっくりさせられましたが、総じて最高な作品。
10枚目のALBUMにしてまだまだ新しいことに挑戦する所にとても惹かれる。
そして、ИATURALを聴き直す私（笑）。
ずっと興奮する音楽を作り、LIVEをする憧れの存在。

2015年は、私が味わった、体から沸き上がる音楽とLIVEによる興奮を皆に伝えたいって思ったけど、野音という場に立って思い知った、まだまだ足りないんだというふがいなさ。

ハルカトミユキ

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