Japanese
ハルカトミユキ
Skream! マガジン 2018年03月号掲載
2018.02.02 @LIQUIDROOM ebisu
Writer 金子 厚武
前日の夜から降り始めた雪に、4年前の渋谷CLUB QUATTRO公演を思い出した人も多かったであろう2月2日、昨年発表されたアルバム『溜息の断面図』のリリース・ツアーがLIQUIDROOMで無事にファイナルを迎えた。今回のツアーは昨年10月からスタートしたふたり編成の"種編"と、今年1月にスタートしたバンド編成の"花編"に分かれていたが、この日は"種編"でより深く消化されたアルバム曲がバンド編成で見事花開くとともに、ここから先の展開へと期待を募らせるライヴにもなっていた。
オープニングではハルカトミユキのふたりのみで、今回のツアーのテーマ・ソングである「種を蒔く人」を披露し、その後バンド・セットへ。「Sunny, Cloudy」や「Fairy Trash Tale」など、アルバム曲を立て続けに演奏すると、ハンド・マイクのハルカが身体を大きく上下させながらエモーショナルに歌った「WILL(Ending Note)」で最初のハイライトを迎えた。
その後、再びハルカトミユキのふたりがステージに残り、まず披露されたのは新曲の「どうせ価値無き命なら」。この曲はツアーに先駆けて年末にYouTubeで弾き語りのデモ音源が公開されていた楽曲で、ハルカトミユキのふたりが時代としっかり向き合った1曲だと言えよう。この日はアルバム収録曲12曲中10曲が演奏され、演奏されなかったのは「宝物」と「嵐の舟」の2曲。中でも「宝物」はデビューからの5年というキャリアにひとまずの決着をつける重要な楽曲だったが、その曲がこの日演奏されなかったということは、ふたりがすでに新たなタームに突入していることを表していたように思う。そして、ハルカは自分の内側ではなく、改めて時代と向き合い、いま歌われるべき希望の歌として、この曲を書いたのだと思う。
これまで野音でしか披露されたことのなかった「LIFE 2」に続いては、バンド・セットで「手紙」を披露。昨年の野音で初めて演奏され、そのあとに映画主題歌として配信リリースされた楽曲だが、この曲のポイントはミユキ(Key/Cho)の作曲だということ。これまでのミユキ曲は比較的ストレートなハルカのフォーク(あるいは、オルタナ)路線に対し、マニアックでもポップでも、どちらにしろ振り切れたアレンジの楽曲が多かったが、「手紙」は美しいメロディが印象的なスタンダードなバラード。ミユキが"ハルカがこうだから、私はこう"という発想ではなく、ストレートに名曲を生んだことの意義はとても大きいはず。
ライヴ後半では「Vanilla」や「Pain」といった過去の人気曲も交えつつ、振付ありのポップ・ナンバー「インスタントラブ」からの終盤では再びアルバム曲を連発。「終わりの始まり」や「わらべうた」を経て、ラストの「近眼のゾンビ」ではミユキがギターをかきむしり、ハルカが拡声器を持ってステージとフロアを縦横無尽に行き来しながらオーディエンスを煽ると、最後はミユキがフロアにダイブ! 大歓声のなかで本編が終了した。
アンコールではハルカが"種を蒔く"というツアー・タイトルへの想いを語り、"花"を題材に書いたという新曲「その花の名前は」を披露。これがまた一聴しただけでメロディが耳に残るスタンダード感十分の名曲で、かなり惹きつけられるものがあった。「手紙」、「どうせ価値無き命なら」、「その花の名前は」という3曲を聴いた限り、次作は真正面から時代と向き合ったストレートな名曲集になるかもしれない。そして、そのタイトルは"FLOWER"......なんて妄想もかき立てられた。4月からは再びふたり編成でツアー"解体新章"がスタート。確かな収穫の手応えを持って、本当の新章が始まる。
- 1
LIVE INFO
- 2025.12.16
-
くるり
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
優里
YOURNESS
GANG PARADE
ザ・クロマニヨンズ
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.12.18
-
桃色ドロシー
あいみょん
くるり
Nikoん
東京初期衝動
The Ravens
リーガルリリー
ザ・クロマニヨンズ
点染テンセイ少女。
渡會将士
高岩 遼
カメレオン・ライム・ウーピーパイ
Homecomings
PompadollS
- 2025.12.19
-
(sic)boy
Helsinki Lambda Club
桃色ドロシー
ガラスの靴は落とさない
Nikoん
flumpool
吉井和哉
東京初期衝動
LiSA
BIGMAMA / THE BOYS&GIRLS / KALMA / オレンジスパイニクラブ / ハク。
SHERBETS
VII DAYS REASON
キノコホテル
羊文学
僕には通じない
Mrs. GREEN APPLE
BLUE ENCOUNT
- 2025.12.20
-
NANIMONO
PENGUIN RESEARCH
LACCO TOWER
RADWIMPS
ポルカドットスティングレイ
ぜんぶ君のせいだ。
The Cheserasera
flumpool
ハシリコミーズ
ZOCX
クジラ夜の街
ExWHYZ
浪漫革命
mudy on the 昨晩
"MERRY ROCK PARADE 2025"
ザ・クロマニヨンズ
Awesome City Club
SPECIAL OTHERS
LUCY
アイナ・ジ・エンド
め組
ACIDMAN
UVERworld
パピプペポは難しい
eastern youth
Mrs. GREEN APPLE
優里
- 2025.12.21
-
NANIMONO
The Biscats
桃色ドロシー
クジラ夜の街
RADWIMPS
LACCO TOWER
NEE
東京スカパラダイスオーケストラ
SPRISE
GLIM SPANKY
フラワーカンパニーズ
MOSHIMO
DURAN
(sic)boy
"MERRY ROCK PARADE 2025"
VII DAYS REASON
ザ・クロマニヨンズ
LiSA
Appare!
Newspeak
齋藤知輝(Academic BANANA)
Keishi Tanaka
鶴
清 竜人25
MONOEYES
暴動クラブ
UVERworld
OKAMOTO'S
優里
- 2025.12.22
-
DOES
東京スカパラダイスオーケストラ
フラワーカンパニーズ
Kroi
FINLANDS
アーバンギャルド × 氣志團
あいみょん
- 2025.12.26
-
(sic)boy
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
水曜日のカンパネラ
TOMOO
ポップしなないで
ビレッジマンズストア / 忘れらんねえよ / 3markets[ ] / Cloudy ほか
坂本慎太郎
インナージャーニー
LACCO TOWER
UVERworld
RADWIMPS
RAY
- 2025.12.27
-
優里
東京スカパラダイスオーケストラ
MOS
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
ハシリコミーズ
Mirror,Mirror
ザ・クロマニヨンズ
LEGO BIG MORL
神聖かまってちゃん
the band apart × FRONTIER BACKYARD × ASPARAGUS
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
ExWHYZ
Appare!
RADWIMPS
凛として時雨
- 2025.12.28
-
優里
水曜日のカンパネラ
MONO NO AWARE
LEGO BIG MORL
柄須賀 皇司(the paddles)
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
KenKen
SPRISE
Nikoん
ザ・クロマニヨンズ
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
(sic)boy
YONA YONA WEEKENDERS
DJ後藤まりこ × クリトリック・リス
吉井和哉
Plastic Tree
- 2025.12.29
-
"FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025"
KiSS KiSS
"COUNTDOWN JAPAN 25/26"
"fractrec presents『OBSCURE TOWER 2025』"
Devil ANTHEM.
The Biscats
TOKYOてふてふ
RELEASE INFO
- 2025.12.17
- 2025.12.19
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.22
- 2025.12.24
- 2025.12.26
- 2025.12.27
- 2025.12.29
- 2026.01.01
- 2026.01.04
- 2026.01.06
- 2026.01.07
- 2026.01.09
- 2026.01.11
- 2026.01.12
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ZOCX
Skream! 2025年12月号
















