ハルカトミユキの「伝言ゲーム」【第49回】

COLUMN

突然ですが、あなたはラブソングと応援歌と言われたらどんな曲を思い浮かべますか？
私はモーニング娘。の『恋愛レボリューション21』と小田和正の『たしかなこと』を思い浮かべながら今執筆をしています。小学生の時辻ちゃん推しであり、代々木第一体育館にコンサートも観に行ったことがあるというプチ情報はさておき。この二つをテーマにした曲はたくさんあるけど色とりどりで、時が経ってもふと聴きたくなる時があり、いつも心寄り添ってくれるそんな名曲ばかりだなと感じます。

ハルカトミユキは8月25日に久々のフルアルバムをリリースするのですが、そんな名曲たちに挑むべくこの二つをテーマに制作を始めました。今までそう解釈できる曲はあっても、潔く挑戦したことはなかった気がします。私たちならどんな曲ができるのだろう？と新しい挑戦をするような、そして勝負を挑むような気持ちで作っていました。そもそもリリースが決まったのは今年の春で、先の見えない不安を抱えながら、とにかく音楽を伝えたいと配信LIVEをし、新曲をやみくもに作る日々が続いていました。時間の経過と共に希望が見えなくなりそうになった時に、新たな出会いがあってリリースすることが決まったんです。なので一曲一曲できていく毎に、どんどん自分自身が救われていました。制作の過程で心がつまずいた時には、今回よく『たしかなこと』を聴いていて、涙を流して心を洗って前向きな気持ちにしてもらっていました。作品が完成した時には、自分自身が前向きになれる作品になっていました。

なので、作品を手に取ってくれたあなたにとっても、少しでも前を向ける曲であったらと願っています。時が経っても心に寄り添える曲であったら尚嬉しいてす。久々のTOURもそんな願いを込めて挑むので、ハルカトミユキ色のラブソングと応援歌をぜひ聴きに来てください。

ミユキ

ハルカトミユキ

歌人ハルカ（Vo/Gt）と奇人ミユキ（Key/Cho）によるフォーク・ロック・ユニット。立教大学の音楽サークルで知り合ったふたりは"同じ匂いがする"と惹かれ合い結成し、2012年にインディーズ・デビュー。2013年にメジャー・デビューを果たす。デビュー5周年を迎えた2017年には3rdアルバム『溜息の断面図』のリリースに加え、5周年記念ツアーや日比谷野外大音楽堂でのワンマン・ライヴ、ツアーを実施。2018年に初のTVアニメOPテーマを表題に据えたシングル『17才』を、2019年に初ベスト・アルバムを発表。ふたり編成で日本橋三井ホールでのライヴも開催した。2021年8月25日には約4年2ヶ月ぶりのアルバム『明日は晴れるよ』をリリースし、9月に東名阪ツアーを実施する。

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