Japanese
cinema staff
2014年04月号掲載
Member:辻 友貴 (Gt) 飯田 瑞規 (Vo/Gt) 三島 想平 (Ba) 久野 洋平 (Dr)
Interviewer:沖 さやこ
-この4人でやる意味、"代え難い4人"というところはどういうところで感じますか?
三島:正直、僕は決定的に何かがあるとかはないんです。でも、メンバーのうち誰かがいなくなったらやめるだろうな......やってても意味ないなと思いますね。
飯田:うん、俺もそれと同じこと言おうと思った。誰かがやめたらやめる。
-そこまで思うcinema staffの魅力とは?
飯田:この10年間、何百本とライヴをやって進んできて、気持ちを共有してきて。言わなくてもお互いの気持ちがわかるところはそういうところから出てくると思うし。4人で一緒に経てきた時間がたくさんあるから代え難いというか......この4人以外では考えられない。
三島:練習してると意識が同じところに向いてるなと思う。感覚は兄弟と近いんじゃないかな。こいつじゃないといかん、というよりは、このメンバー以外でやる理由がない。そういう感じですね。このバンドには野田洋次郎さんみたいな超天才がいるわけでもないし、1人1人が楽器だけで飯が食えるかといえばそうではない。かっこつけて"俺らじゃないとてっぺん取れないです"とか言うつもりもないし。"この4人でなければならない"というのではなく"この4人じゃない状態でやる理由がない"だけ。それが重要なんじゃないかなと思いますね。
久野:僕らはこんなバンドだから、他のバンドでメンバーが変わって、らしさを崩さずにやれてるのを見るとすごいなと思いますね。ひとり変わったら全然違うバンドになると思うから、メンバー変わったらこのバンドをやめるというのは普通といえば普通のことだと思うんですけどね。
三島:めんどくさいっすね、もし辻がやめたとして、新しく入った人にギターを教えるのは(笑)!
-ははは(笑)。この4人のバランスは面白いですよね。メイン・コンポーザーは三島さん、象徴のような存在の辻さんがステージではセンターで暴れまわってギターを弾く。スタンダードとは少しずれたその絶妙さもcinema staffの個性ですから、末永くお願いいたします。そしてこのアルバムを引っ提げた全国ワンマン・ツアー"Death Bandwagon 2(to) Glory"、ファイナルはZepp DiverCity Tokyoです。1月に行われたSHIBUYA-AXのワンマンで発表されたとき、お客さんの反応も大きかったですね。
久野:昔から僕らのライヴに来てくれているお客さんは完全に心配の目で見ているという(笑)。でも、これ成功させたら、俺たち行けんじゃないかな、というのはありますね。
三島:SHIBUYA-AXで良かったところは全部生かしたままでいきたいです。もっと演出力のあったライヴになると思うので、ワンマンでしかできない感バリバリでいきたいですね。今までのライヴよりはお客さんを巻き込んでいけるテンションのものにはしていきたいと思っています。
-SHIBUYA-AXでは「ニトロ」でお客さんにシンガロングを求め、それにお客さんが応えてくれるシーンは感動的でした。cinema staffはこんなバンドに進化したんだなぁ、としみじみ思って。
飯田:今まではやらないところでしたね。面白いです。
三島:あのときは"cinema staffがやることだったらついていくよ""面白いじゃん!"とお客さんが乗っかってくれたのも感じたし、ありがたいです。全部共有してほしいとは思わないし、やりたくない人はやらなくていいと思うんですけど、やりたい人もいると思うので。こっちも相乗効果で上がっていくところはあるから、いろいろ考えていきたいと思っています。僕らがすごく内を向いてライヴをしていた時代から見ていた人も、今もいいと思っていてくれてることを信じています。
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