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INTERVIEW

Japanese

cinema staff

2012年06月号掲載

cinema staff

Member:辻 友貴(Gt) 飯田 瑞規(Vo&Gt) 三島 想平(Ba) 久野 洋平(Dr)

Interviewer:天野 史彬


-なんでそういうものに憧れるんだと思いますか?

三島:なんでだろう……精神年齢上がってないんですよね、高校ぐらいから。綺麗なものが好きなんですよ。潔癖症で完璧主義なんですよ。

飯田:都会生まれじゃないからじゃない?

三島:そう。俺は田舎生まれのおとめ座A型なんですけど、最悪ですよ、俺の完璧主義は(笑)。田舎で生まれて、農民の女の子と一世一代の恋をして、20歳で結婚して永久に暮らしたいですもん。

-ははは! 徹底してますね。でも、音楽はダーティーなもののほうがいいんですよね?

三島:そうでしたね。もしかしたら、こういう音楽に出会って初めて、悪いことしてる気分になったのかもしれない。快感だったのかもしれないですね。

-もちろんそういう側面もあると思うんですけど、たとえばナンバーガールは、音楽性はノイジーですけど、「透明少女」みたいな曲を聴くと、歌詞の世界観は凄くキラキラしてたりするじゃないですか。そのダーティーさとキラキラ感の表裏一体が、オルタナティヴ・ロックの核にあるものでもあると思うんです。それはcinema staffにも当てはまることなのかなと思うんですけど。

三島:かもしれませんね。自分も、突き放されっぱなしの音楽は意外と聴いてなかったかもしれない。曲の中に救いがあるものというか、ガッといっても、グッとくるところが1個あったりするものが好きだったのかもしれないです。

-今回、3曲目以降のインディーズ時代の曲の歌詞と、1曲目2曲目の新曲の歌詞を比べると、根本は変わってないんですけど、その描き方、そして音楽と合わさった時の伝わり方は凄く変わったなって思ったんです。僕は、cinema staffって元々凄くMっ気が強いバンドだと思ってたんですよ。さっき三島さんがおっしゃった周りに対して苛立っている感じや、ノスタルジックなものに対する憧憬からは、そこにあるネガティヴな部分や傷つきやすい部分が強く滲んでたと思うんです。でも、そういう言葉を攻撃的な音楽に合わせることで、逆にSっ気に転化していってたというか。今までは、周りを突き刺すと同時に、自分を守っていたと思うんです。

4人:あぁ~(笑)。

-でも今回は、「into the green」も「棺とカーテン」も、過去への思いや死生観みたいなディープな部分を、言葉としても、音楽的にも、ありのままに表現してますよね。そこにある負の感情みたいなものも、ある種達観して受け入れてる。今までは攻撃的にせざるを得なかったところを、Mっ気の強いままで相手をねじ伏せていくというか。

飯田:開き直ってる曲だからだと思います。 昔の曲は、“なんでわかんないんだよ?”っていう気持ちでやってきたし、優しい言葉を歌ってもステージングは怒りで満ちてたりしてて。でも今回の新曲は、ライヴでも素直にやれば伝わる曲なんですよね。そういう自信があるから、変わったのかもしれないです。

三島:確かに今回は、悲しいことを“なんでわからんのじゃ~!”って歌っていくんじゃなくて、“悲しいですー!”って歌ってるっていうのはありますよね。確かに、この曲たちの歌詞を書いてる時は、そういうモードだったのかもしれないです。

-だから、音楽的にも、歌詞的にも素直に、自然体になっているのが、今のcinema staffっていうことですよね。メジャー・デビューっていうことで気負う人たちもたくさんいると思うんですけど、凄くいい精神状態ですよね。

久野:たぶん、去年出したアルバムも大きかったんだと思います。あれでひとつ形ができたというか、なんでもありだなって思えたんですよね。

三島:確かに、あれを作って、“今までやってきて間違いじゃなかった”って思えたところがあって。その上でメジャーに行って、こんだけ自信があって出したものが売れないんなら、諦めがつくなと思ったんですよ。こんだけいいと思って出したものが売れないならお手上げですって言えるぐらい、自信があるんですよね。その自信が気を楽にさせてるのかもしれないです。

久野:だから、今まで僕らが見せたかった景色をより多くの人に見せたいって思うけど、そのために何かを変えていこうとかじゃなくて、自分たちのやりたいことをありのまま、より多くの人に見せたいって思ってるんですよね。今まで僕らがやってきたことって、別にアンダーグラウンドだけにしか通用しないとは思ってなくて。

飯田:うん、メジャーで通用しないなんて思ってないし。見たら絶対カッコいいと思ってくれると思うし。

三島:究極言ったら、“メジャーでこんなに楽しく音楽やってお金もらえてるバンドいんのか!?”って言われるぐらいになりたいです。理想論ですけど、僕らにはできるかもしれないし。そこに対する恐れとかがあるチームとは、そもそも僕はやろうとは思わないので。無理はせずに、でも自信はあるので、間口が広がっていってくれたらいいですね。

辻:みんなcinema staffの本質をわかってメジャーも話をくれてると思うし、どんどん面白くなっていけばいいですね。……で、そのうちももクロと対バンできたらいいですね(笑)。

-期待しております(笑)。今日はありがとうございました。

4人:ありがとうございました!