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LIVE REPORT

Japanese

"GAMUSYALIVE vol.5 -Link the YOUNG-"

Skream! マガジン 2023年02月号掲載

2022.12.19 @渋谷duo MUSIC EXCHANGE

Writer : 寺地 悠 Photographer:タチバナジン

"夢カナYellプロジェクト"によるライヴ・イベント"GAMUSYALIVE vol.5 -Link the YOUNG-"が、12月19日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。今回はジャンルレスに集まった5組に加え、昨年の9月に5年ぶりの日比谷公園大音楽堂でのワンマン・ライヴを成功させたandropがスペシャル・ゲストとして登場した。さらには"夢カナYell"独自の応援システム"投げYell"で、来場客/配信視聴者から最も多くの票数を獲得したバンドには、大型ヴィジョン使用権を贈呈されるという、まさに"夢が叶う舞台"と形容すべきライヴ・イベントとなった。

本大会のトッパーを務めたのは、越谷発のロック・バンド、MOCKEN。熱情、衝動といった言葉が自然と思い浮かぶようなまっすぐな歌声が突き抜けていく「STAND BY ME」で幕を開けると、MCでもまた"歌えることは、あの子のことが好きってことだけ"ととてもまっすぐなメッセージを放つ。夕焼けのような照明とともに始まった「Over fall」ではリュウノスケ(Gt)、杉山 涼(Ba/Cho)がステージを縦横無尽に駆け回り、会場のテンションをぐんぐんと引っ張り上げた。ラストの「まほろば」ではフロアに多数の拳が上がり、気合十分に繰り広げられたパフォーマンスを讃えているようだった。

続いて、雨と理科室が登場。「オレンジと羨望」でスタートし、3ピースながら個性豊かなバンドのサウンドをフロアに響かせた。モロの唯一無二の甘い歌声がフロアにじんわりと染み渡っていく。"自由に楽しんでください!"と訴え掛けてから歌い出した「最愛」では、恋人への愛を歌いあげる歌詞を美しいメロディに乗せ、観客の身体を横に揺らす。"andropと対バンするのがひとつの夢でした。夢がひとつ叶いました"とモロが語り、ラスト2曲を疾走。繊細ながらも内に秘めた熱さをひしひしと感じる演奏で観客の心を鷲掴みにした。

3組目は、"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018"、"JAPAN JAM 2022"にも出演経験のあるSUGARLUNG。ライヴ開始早々、オーディエンスを鼓舞する力強いバンド・サウンドが波のようにフロアへ押し寄せた。2曲目の「Now or never」ではサビで"Ah Ah"と咆哮のように突き抜ける歌声を発し、今にもシンガロングが沸き起こりそうな盛り上がりを醸成する。最後は今日出会ってくれた観客に対する感謝を告げ、「Stay What You Are」、「トワイライト」を全力で披露しステージをあとにした。3月10日には渋谷Spotify O-Crestで初のワンマン・ライヴを控えている彼ら。間違いなくこのステージ上で、その実力を遺憾なく発揮していた。

ショータイムの始まりを予感させるようなSEのブザー音をバックに、拍手で迎え入れられたのはLIPHLICH。出演者の中で唯一のヴィジュアル系ということもあり、会場の空気はガラッと一変した。サウンド、演出ともにスリリングで妖艶な世界を作り出し、観客を魅了する。楽曲に独自の振付があるのも彼らの魅力で、「サキュベイダー」では彼らを初めて観たであろう観客たちも、その振付を楽しそうに踊っている。勢いそのままに続く「墜落艶歌」でもフロア一面に観客の手が上がり、バンドの音楽性といった観点で言えば明らかにアウェイな状況に置かれていた彼らだが、気づけばフロアごと味方につけていた。最後は久我新悟(Vo)が投げキッスをフロアに投下し、恍惚とした様子でステージをあとにする姿が印象的だった。

続いてC SQUAREDが登場し、初っ端からフロアに向かって手拍子を煽り始める。バンド・サウンドと切れ味鋭いダンスが一体となったパフォーマンスで観客を虜にしていく。Tomoyaのアダルティな歌声で、ダンス・ロックのヴァイブスがフロアに伝染していくのを加速させる。「Bayshore Route」で観客のハンズ・アップを誘ったあと、最後は"お前らの夢なんて絶対叶うから!"と力強く宣言し、「NW2M」を届ける。この日一番の息の合ったダンスで華やかなステージを作り上げた。ムーンウォークを披露するなど他の出演者とは異なる切り口でフロアを虜にした彼ら。今後の飛躍に注目したい。


5組のパフォーマンスが終わり、SEと拍手に迎えられながらいよいよゲスト・アクトのandropがステージに姿を現す。1曲目の「MirrorDance」でライヴハウスを一気にダンス・フロアへと変化させたと思いきや、続く「Lonely」ではチルなサウンドを投下し、彼らの得意とするデジタルと生音が融合した変幻自在なサウンドで観客を魅了していく。「September」を終えたあとのMCでは内澤崇仁(Vo/Gt)が"andropを組む前、ある大会でduo(duo MUSIC EXCHANGE)に立ったことがあるんです。今日ステージに立った彼らの熱を感じて、昔のことを思い出しました"と発し、夢に向かう素晴らしさを噛みしめている様子が印象的だった。その後2021年リリースの最新アルバム『effector』より「Beautiful Beautiful」、2013年リリースの代表曲「Voice」など過去と現在のサウンドを行き来しつつ、最後は"また音楽で会いましょう"と語り、「SuperCar」でステージをあとにする。フロアは熱狂に包まれ、自然とアンコールの声が上がった。再びステージに戻り、アンコールは「SOS!」で盛大に締めくくる。アルバム『effector』を中心に全11曲を惜しげもなく披露したandrop。彼らのこれまでの実績に裏打ちされた圧巻のステージは、この日集った5組に多大なる刺激を与えたことだろう。

andropのアクト終了後、"投げYell"の投票結果が発表された。1位に輝いたのは、46万票以上を獲得したLIPHLICH。功績として大型ヴィジョン3日間使用権を獲得した彼らは、晴れやかな表情をステージ上で振り撒いていた。
ジャンルレスな5組のバンドがしのぎを削った第5回目の"GAMUSYALIVE"。andropの内澤が語っていた"夢を追うことの素晴らしさ、夢の素晴らしさを感じた"という言葉は、この日集った夢追う5組の背中をグッと押した。


[Setlist]
■MOCKEN
1. STAND BY ME
2. 夢で逢えたら
3. Over fall
4. まほろば

■雨と理科室
1. オレンジと羨望
2. 最愛
3. 忘影
4. かくしごと
5. 世界が終わる夜に

■SUGARLUNG
1. evergreen
2. Now or never
3. Stay What You Are
4. トワイライト

■LIPHLICH
1. 魔旋律
2. サキュベイダー
3. 墜落艶歌
4. オディセイ

■C SQUARED
1. One Last Night
2. GRIN
3. Something Special
4. Bayshore Route
5. NW2M

■androp
1. MirrorDance
2. Lonely
3. Koi
4. Ravel
5. September
6. Hikari
7. Beautiful Beautiful
8. Tokio Stranger
9. Voice
10. SuperCar
En. SOS!

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