Japanese
androp
Skream! マガジン 2017年08月号掲載
2017.07.04 @LIQUIDROOM ebisu
Writer 山口 智男
andropのライヴを観るたび、どんどん骨太になっていく演奏に驚かされてきたが、この日は真正面から飛んでくる音に1曲目の「Dreamer」からすっかりやられてしまった。しかも、演奏がただ骨太になったわけではなくタイトになったせいか、ひとりひとりが奏でるフレーズがはっきりと聞こえ、音像が研ぎ澄まされた印象もあった。androp史上、三度目となるこの日の恵比寿LIQUIDROOM公演を含め、全国21ヶ所、いつもよりも観客とバンドの距離が近い会場を回った今回のツアーは各地で、そんなふうにさらにたくましくなったバンドの姿をアピールして、客席を沸かせてきたに違いない。
"盛り上がっていこうぜ!"と内澤崇仁(Vo/Gt)が早速、観客に呼び掛けたこの日も序盤からアップテンポのロック・ナンバーを畳み掛けながら、バンドの演奏は一気に加速。前田恭介(Ba)がベースをスラップして、バキバキと唸らせた「Boohoo」、佐藤拓也(Gt/Key)がヘヴィなリフを奏で、伊藤彬彦(Dr)がサビで2ビートのドラムをドカドカと轟かせた「Lit」、うねるような演奏が曲の魅力をダイナミックに描き出した「Meme」。そして、"20本目のセミ・ファイナル! ファイナルのつもりでいくんで、今日(という日)は1回しか来ないんだから、明日のこととか考えないで、最高の夜にしましょう!"という内澤の言葉を合図に内澤と佐藤がグランジーなリフを鳴らした「Corna」からバンドの演奏はさらに勢いづいていった。
そこから間髪いれずに「Ryusei」、「Glider」と疾走ナンバーを繋げ、"1、2、3、4!!"というカウントからなだれ込んだ「You」では連打する伊藤のドラムに煽られるようにクライマックスを目指して、4人の演奏が白熱。その迫力に圧倒されている客席を見ながら、andropってこんなにギターをかき鳴らすバンドだったっけ!? と興奮が止まらなかった。
"暑いね。いい感じで、(みんな顔が汗で)てかってきたね(笑)"と内澤。前半を終え、手応えを掴んだと思えたのか、そんな軽口も飛び出した。映画"君と100回目の恋"に提供した「BGM」を、内澤いわく"4人で表現できるものにリアレンジ"したバージョンで披露してからの後半は、内澤がギターを弓弾きで唸らせ、不穏な空気を際立たせた「Kaonashi」を始め、andropがトゲを持っていることも物語る曲の数々を、重心の低い演奏で聴かせていった。なかでも曲の凄みが観客を金縛り状態にした「Kaonashi」や、ファンキーな演奏が、"あれ、こんなにかっこいい曲だっけ!?"と筆者を慌てさせた「Sensei」は、この日のもうひとつの見どころだったはず。
"後悔も反省もしてきた。心に傷を持っているからこそ鳴らせる音楽があるんじゃないか。心の傷は生きている証。(ひとりひとりに)人生の中でできることがあるのなら、それを考えるきっかけになれるんじゃないか"
内澤がそんなふうに自分が曲を作る理由を改めて語ってから、"一緒に声を出そう!"と呼び掛けた「Yeah! Yeah! Yeah!」をきっかけに圧倒されていた観客も再び声を上げ始めた。そこから本編最後の「Prism」までの5曲は、ラストスパートに相応しいアンセムのオンパレード。"いくぞ! 飛び跳ねろ! みんなの声をもっと聴かせて!"
手を打ち鳴らしながらバンドと一緒に歌う客席に内澤が声を掛けると、観客の声はさらに大きなものになった。アンコールを求め、「Encore」のサビを観客が合唱する光景は、andropのライヴではすっかりお馴染みのものになったが、このあと、アンコールでレゲエ調の新曲「Sunrise Sunset」を披露したのち、スペシャル・ゲストとして話題のヒップホップ・ユニット、Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)が登場して、andropと彼らがコラボレーションした8月23日リリースのニュー・シングル曲「SOS! feat. Creepy Nuts」を初披露するなんて、誰ひとり予想できなかったはず。"記憶に残る日になる"と佐藤が言っていたのは、これのことだったのか。
"andropを知っていれば、知っているほど動揺してしまうようなことが待っているし、いろいろやっていくけど、心配しないでください。芯はブレていないから"
内澤はそう言った。andropらしいアンセムとCreepy Nutsのラップが見事ひとつになったその曲がどんなふうにできあがって、そこにはどんな想いが込められたかについては、ぜひ後日公開予定の最新インタビューを読んでいただきたいが、これまでに見たことがないandropのハジけっぷりを見ながら、彼らの活動が、これまで以上にファンを驚かせるものになると確信したのは、筆者だけではないはずだ。
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