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INTERVIEW

Japanese

androp

2012年08月号掲載

androp

Member:内澤崇仁 (Vo&Gt)

Interviewer:山口 智男

今年2月にリリースした1stシングル『World.Words.Lights / You』で新境地をアピールした4人組、andropが8月22日、2ndシングル(triple A-side)『Boohoo / AM0:40 / Waltz』をリリースする。前回、表裏一体の想いを両A面シングルという形で表現した彼らは今回、光の三原色というテーマの下、それぞれにキャラクターの異なる3曲によってバンドの最新モードを表現しようと試みている。フロントマンである内澤崇仁に、大盛況のうちに幕を下ろしたone-man live tour “relight”を振り返ってもらいつつ、その後に作り上げた今回の3曲に込めた想いを訊いた。

-『Boohoo / AM0:40 / Waltz』の前に今年2月~3月に行ったone-man live tour “relight”の話を聞かせてください。3月31日にZepp Tokyoでツアー・ファイナルを見せてもらったんですけど、とてもいいライヴでした。仕事柄、年に何本もライヴを見せてもらうんですけど、正直、あんなに感動することってなかなかないな、と。

そう言ってもらえるとうれしいです。

-今、ツアー全体を振り返ってみて、どんなことを思いますか? 

今まで回ったことがないキャパのライヴハウス・ツアーだったので、最初のうちはお客さんからどう見えるんだろうってイメージがあまりできなかったんですけど、毎回、ライヴが終わると、メンバーだけではなくスタッフも交え、次のライヴはこうしよう、ああしようってことをどんどん詰めていったんですよ。幸いなことに各地のZeppを回るツアーだったので、毎回、会場の形に大きな違いがなかったこともあって、照明を含めた見え方とか音響とか、かなり作り込むことができて、ツアー・ファイナルではその集大成と言えるものができたと思います。そこまで細かく詰めたことってこれまでなかったので、それができたっていう意味ではすごくチャレンジできたライヴハウス・ツアーでしたね。しかも、お客さんの姿もよく見えたんですよ。今まで以上に、いろいろなお客さんに来てもらえてるなって思いました(笑)。

-あぁ、いろいろなお客さんが。

ええ。こっちでモッシュ・サークルができていると思ったら、あっちでは静かに見てくれている。そういうふうに、いろいろな楽しみ方をしているお客さんがいるんだなって思いながら……そんなふうにお客さんを見る余裕も少しあって、ライヴとしておもしろかったですね。

-毎回、反省点が出てくるっていうのは、いいことだったんですよね?

より良いライブをしようと思ってやってるんで、いいことだったとは思うんですけど、たとえば音に集中してほしいときは映像は必要ないんだって、お客さんの様子から判断して、そういうところでは、それまで使っていた映像をばっさり抜いて、バンド全員でバン!と前に出てみようとか、照明を照らすよりもずっと逆光のほうがお客さんもわくわくするんじゃないかとか。そういうことを1曲1曲やっていきました。だから、初日とツアー・ファイナルでは、結構変わったと思います。もし初日とツアー・ファイナルを見た人がいたらびっくりしたんじゃないかな。

-あ、そう言えば、ツアー・ファイナルには韓国から来ていたお客さんいましたよね。

名古屋でもいましたよ。

-同じ人?

それはちょっとわからないです(笑)。話がちょっと変わるんですけど、J-WAVEで“TOKYO REAL-EYES”って番組をやっている藤田琢己さんがこの間、韓国に行ったら“androp好きです”って人が何人かいたよって。うれしいですよね。韓国の人にも聴いてもらえてるなんて。しかもライヴまで来てくれる。すごいパワーだなって(笑)。そうそう、ツアー・ファイナルでは韓国の人以外にもいわゆるヨーロッパかアメリカの人たちも何人かいて、え?!って(笑)。

-ツアーをやり終えて、何か得たものとか、新たに見えたこととかって何かありましたか?

新たに見えたことと言うか、これからやってみたいと思っていることは、もっと振り幅を広げてみたいと言うか、新曲を作るうえでもどんどん自由になってきてるので、ライヴにおいても自由な表現方法を取っていきたいと思ってます。